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    Michel Polnareff 1st 国内SONY盤

    Michel Polnareffの1stアルバムの最後は、日本では一番手に入りやすい日本盤(SONYからの再発初盤)。

    MPJAP (4)

    このアルバムは日本でも60年代末にコロムビアレコードから発売されていたようなのだが、それはほぼ入手困難。僕は現物を見たことさえない。

    それが、1971年にレコード販売権をSONYが獲得し、69年の曲「Tout tout pour ma chérie」を邦題「シェリーに口づけ」と題して再発したところ日本で大ヒットになった。
    そこで、66年の1stに69年の「Tout tout pour ma chérie」を追加して71年に再発された(ややこしかった?)のがこれ。




    ちなみに、フランス語をかじっている人はたいてい知っているが「ma chérie」とは僕のかわいい人とか愛しい人と言う意味で、シェリーと言う特定の人の名前ではない。邦題「シェリーに口づけ」は、フランス語の意味とは無関係にあえてシェリーを人名っぽく使用して独自のタイトルをつけたものだ。

    MPJAP (7)
    *ジャケット裏はフランス初版と同じデザイン


    SONYからの発売では曲順が改められている。
    オリジナルではA6だった「Love me please love me」がA1に置き換えられ、その後、オリジナルのA1~A5が1曲ずれて続く。

    この面での聞き物は、「Love me please love me」だけでなく、本来のA-1だった「Sous quelle etoile suis –je ne?」と、続く「Time will tell」、そして日本盤ではA面ラストになってしまった「L’oiseau de nuit」。
    特に「Sous quelle etoile suis –je ne?」のバッキング部分の音量の振幅はオーディオ的にも面白い。


    書き忘れたが、SONY盤はstereo盤で発売された。そのため、モノラル盤を聴きなれているとミックス違いに驚かされる。「L’oiseau de nuit」のイントロはモノラルミックスのほうがずっと良いでき出来だと思うが。

    音質は全く問題ない。少なくとも、これがコピーマスターだったとしても、十分にマスターテープの音を引き出しているのではなかろうか。

    MPJAP (16)
    *レーベル

    B面は、1曲目に「Tout tout pour ma cherie」が追加され、アルバム全体を通して聴くとサウンドの違いから違和感ありありなのだが、当時からこのレコードで育った人にとってはそんな感じは無いのだろう。
    B2~B6はオリジナルの曲順通り。

    僕はどうしても、B1だけシングルを聴いている気になり、B2からアルバムが始まるように思ってしまうくちだ。


    ここでの聞き物は、楽曲としては「L’amour avec toi」だが、サウンド的に面白いのは「Histoire de coeur」と「Ballade pour un puceau」だろうか。
    録音が悪いうえに擬似ステレオで収録されている「La poupee qui fait non」は実はあまり好きでない(苦笑)。
    他にもA4は擬似ステレオだ。

    見開きジャケット内側には歌詞や解説が掲載され、Polnareffの再発に際してかなり力を入れていることが伺える。
    MPJAP (10)
    *左側写真はフランス盤見開き内側の写真を左右反転し、曲目を日本仕様に変更している。

    MPJAP (12)
    *歌詞カードは内側に貼り付けてある


    なお、2000年代になり、CDマスターを使用したと思われる正規再発ステレオ盤がBack to blackシリーズから登場している(フランス盤あるいはEU盤)。
    当然のことながら日本で独自に追加した「Tout tout pour ma chérie」は入っていない。

    それにしても、日本では「Tout tout pour ma chérie」は2~3年おきにTV CMに使われるほどpopularな曲なのだが、本国フランスではシングルB面曲だった。しかしその後、Polnareff自身もアレンジを変えたバージョンを作っているところを見ると、それなりに人気曲なのだろう。

    ただし、あの曲だけでPolnareffに満足して欲しくないのも正直なところ。
    それでは勿体無さ過ぎる。他にも良い曲がたくさんあるのだから。




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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    No title

    ご無沙汰してます。
    どこにコメントしようか迷いますが、とりあえずここに。

    ポルナレフのファーストは、手持ちのCBS・ソニーのステレオ盤とミックス違いが多いということもあって、仏盤オリジナル・モノラル盤欲しいんですが、なかなか手頃なものにめぐり合えません。
    一度みかけたドイツ盤が実はモノラルだったというのは、JDさんの記事で初めて知りました。

    ジャケットのアーティスト名表記ですが、フランス初版が表記なし、セカンド・プレスが表記ありで、カナダ盤や日本盤(日本コロムビアもCBS・ソニーも)は仏セカンド・プレスに倣ったものです。

    日本ではピアノの貴公子的なイメージで売り出され人気を得ましたが、本人の趣向はけっこうばらけた感じですよね、66~72年だけ見ても。

    あれほどの人気だったのに、「愛の休日 Holidays」のフランスでのシングルB面だった「つけぼくろ La mouche」や、次のシングル「天国への道 On ira tous au paradis」は、当時日本でちゃんと出ませんでしたからね。「つけぶくろ」なんて面白い曲なんですが。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    こちらこそご無沙汰しています。
    コメントどうもありがとうございます。

    > ポルナレフのファーストは、手持ちのCBS・ソニーのステレオ盤とミックス違いが多いということもあって、仏盤オリジナル・モノラル盤欲しいんですが、なかなか手頃なものにめぐり合えません。

    初版は結構高値みたいですし、やはり再発仏盤がお勧めですね。音も良いですし。

    > ジャケットのアーティスト名表記ですが、フランス初版が表記なし、セカンド・プレスが表記ありで、カナダ盤や日本盤(日本コロムビアもCBS・ソニーも)は仏セカンド・プレスに倣ったものです。

    と言うことは、初版と同一のdiscAZのブルーレーベルでジャケットに名前の入った盤があるのでしょうか?ブルーレーベルは、自分の持ってるのしか見たことがないので、2ndプレス(あるいは、2ndジャケット?)がそうなら、それも探してみたいですね。

    > 日本ではピアノの貴公子的なイメージで売り出され人気を得ましたが、本人の趣向はけっこうばらけた感じですよね、66~72年だけ見ても。

    僕は66年~70年頃が一番好きですね。
    特に60年代後期の一風変わった曲が結構好きです。

    > あれほどの人気だったのに、「愛の休日 Holidays」のフランスでのシングルB面だった「つけぼくろ La mouche」や、次のシングル「天国への道 On ira tous au paradis」は、当時日本でちゃんと出ませんでしたからね。「つけぼくろ」なんて面白い曲なんですが。

    「La mouche」はフランス盤のベストものにはたいてい収録されますね。
    「On ira tous au paradis」も良い曲ですが、日本受けするPolnareffの曲調とは違っていますよね。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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