John Barleycorn must die/Traffic

    今日少しレコードを整理したのだが、これの英国盤って持っていたっけ?と驚いてしまったLPがこれ。

    Trafficの『John Barleycorn must die』。
    1970年に発売された彼らの3枚目のアルバム(ILPS-9116)。

    jbmd (3)
    *ジャケットの紙はまるで段ボールみたい


    これの米国盤は持っていたが、英国盤はいつ買ったか覚えていない。
    たぶん、eabyを通じて買った1枚だと思うが、6年以上前に買ったまま忙しくて聴けなかったLPが英米合わせて20枚くらいあったので、そのうちの1枚かと思った。


    僕はTrafficの作品は全てのアルバムを揃えているわけではない。たぶん5枚ほどのみ。
    そのうち、良く聴いたのは、英国1stと『John Barleycorn must die』だった(その次が米国1stか)。他のアルバムは、僕にはこの2枚(1stと3rd)ほど魅力的には思えなかった。そのため、収集途中で興味を無くし、この2枚ばかり聴いていた。
    例外は2枚組のベスト盤CDぐらい。あれには初期シングル曲が収録されていたし。

    彼らの1stは本当に面白かった。サイケデリックと言うか、カラフルなサウンドにびっくりさせられた。その後Mono盤を手に入れた時には、違った意味で楽しんだものだった。

    それに比べこのアルバム『John Barleycorn must die』は、楽曲のクオリティの高さと楽曲配置のうまさで聴かせるアルバムと言う印象を持っている。

    jbmd (5)
    *ジャケット裏 よく見るとシールを剥がした痕のようなものが・・・

    特に好きなのがA-1の「Glad」。
    インスト曲なのだが、これが不思議な曲で、何度も繰り返し聞きたくなる曲なのだ。
    久しぶりに聴いたが、やっぱり良い。サックスのフレーズ部分は普通はボーカルのバックに演奏されるようなフレーズだと思うが、これをメロディとして聴くと何故かとても心地よい。
    人によってはJazzっぽい曲と思う人もいるだろう。

    今回久しぶりに聴いて思ったことは、色褪せない曲だなということ。
    現代的なイコライジングやリバーブを施せば、近年の曲と言っても信じてしまいそうだ。

    そしてもう1曲、何度も聴いてしまう曲がある。それはB-2の「John Barleycorn」。
    この英国のtraditional songは、このアルバムの中で唯一のフォーク調の曲だ。
    ギターの弾き語りにフルートやタンバリンなども加わるのだが、何とも趣があって、じっくりと聞き入ってしまう演奏だ。
    歌詞の内容はネットで調べればすぐに発見できると思う。

    jbmd (6)
    *見開きジャケット内側


    その他、アルバム全編を通しで聴くと、A-1の印象と同様、アルバムとしても色褪せないサウンドだなと思える。これはきっとChris Woodのサックスやフルートがフィーチャーされているからだろう。これらの楽器が全体のサウンドを“新しくも古くも無い”サウンドにしているような気がした。

    また、録音もしっかりと低音域まで記録されていることが何よりも好ましい。
    1970年に発売されたLPの再生音が、ここまでぶっとい低音、特にバスドラやベースの音に土台をはっきりと支えられているのは驚きだ。特にA-3。

    jbmd (11)
    *レーベル

    英国初版(たぶん)の音は、高域よりも中低域が目立ち、最新のRemaster CDよりもおとなしい印象ではなかろうか(CDも持っていたはずだが、今回用意しておらず)。

    また、両面とも3曲目の音質が他よりもやや劣る気がする。内周だから仕方ないのだろうか?これなら、再発の英国盤も聴いてみたいと思った。


    このアルバムは、当初Steve Winwoodのソロアルバムとして制作が開始されたことは有名だが、そこに活動停止(あるいは空中分解?)していたTrafficのメンバー2人が加わってできたと言うことが、良い方向に働いたのだろうと思う。

    グループ内の力関係と言うか方向性の違いによるぶつかり合いと言うのは、プラスに働くこともあればマイナスに働くこともあるわけで。
    Dave Masonが参加しなかったことがプラスに働いたのか、あるいはSteve Winwoodのソロアルバムに2人が協力する形で進んだことが良かったのか、あるいは両方か。

    いずれにせよ、奥行きの深い音楽性を持った充実したアルバムだと思う。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    英国盤と米国盤

    いいですね。私は先日、ライブ盤、ON THE ROADの英国盤(初回?)を手に入れましたが、こちらもA面が、GladとFreedom Riderです。スタジオ盤は、昔、日本盤を持っていただけです。英国盤と米国盤、やはり印象は違うものでしょうか?こういうのって、楽しいですね。

    Re: 英国盤と米国盤

    Sausalito Blue さん、こんばんは、はじめまして。
    コメントどうもありがとうございます。

    > いいですね。私は先日、ライブ盤、ON THE ROADの英国盤(初回?)を手に入れましたが、こちらもA面が、GladとFreedom Riderです。

    僕はON THE ROADは持っていません(アルバム収集の興味を失ってしまったので)。
    でも、A面がGladとFreedom Riderと聞くと、欲しくなりますね。今後探してみようと思いました。

    >スタジオ盤は、昔、日本盤を持っていただけです。英国盤と米国盤、やはり印象は違うものでしょうか?こういうのって、楽しいですね。

    先月、英国盤と入れ替わりで米国盤が出てきたのですが、片方だけでは比較ができないんですよね。
    両方揃ったらまた取り上げようかと思います。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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