Francoise Hardy/ Francoise Hardy(1968)

    出張から戻り、たまった仕事に追われ、気がつけば3月も7日ではないか。
    時の経過の速いこと!

    こういう時は、ゆったりとした音楽を聴くのが良いのか、それとも普通にミドルテンポの曲が良いのか。

    僕の場合、1950年代の曲などは、テンポが速くとも何故だかとても落ち着いて聴ける傾向にあり、近年の音楽(特に飲食店でしか耳にしない日本の音楽)は逆にテンポなど関係なくせわしなく聴こえてしまう。恐らく、それは録音に理由があるのではないかと推測しているのだが、はっきりとした理由は未だわからない。何かが違うとしか言えない。

    久しぶりに聴いたいくつかのレコードの中からこれ。

    fh1968 (1)
    Francoise Hardyが1968年に発表した8枚目のアルバム「Francoise Hardy」。


    アルバムタイトルが「Francoise Hardy」となっているが、実は1962年のデビュー作から72年の14枚目のアルバムまで、そのほとんどのアルバムタイトルが「Francoise Hardy」なのだ(実に10枚)。他のアーティストでも同様のタイトルの付け方となっている場合があるので、当時のフランスでの慣習の一つなのかなと思っているのだが。

    8枚目のアルバム「Francoise Hardy」だが、僕の知る限りstereoのみでの発売。
    同時期に発売されていたEPは、まだまだmonoだった。

    A面1曲目は日本では断トツで知られている「Comment te dire adieu」から始まる。
    fh1968 (10)

    けれども、そのようなrock調の演奏をバックに歌う曲は少なく、ほとんどがアコースティックで優しい音になっている。
    Beatlesで言えばWhite albumのside-2みたいな印象と言えばわかりやすいか。

    ピアノ、アコースティックギター、そしてオーケストラをバックにする歌・曲のどこにも当時の英米の歌手が目指していたようなエンターテイナー的な印象が無く、どちらかと言えば70年代に台頭するシンガーソングライター的な曲調・サウンドとなっているのが何よりも魅力的だ。

    実際に、そのような音作りは前作(67年)から始まっていたし、あるいは、前々作(66年)からと言っても間違いではないかもしれない。

    Francoise Hardyその人自身、シンガーソングライターなので、当然と捉えることもできるかもしれないが、当時のサウンドの傾向や音作りを踏まえると、かなり独自路線だったのはなかろうかと僕は思っている。そして、今聴いても楽曲に古臭さを感じないのは、それが理由なのだろうと思っている。

    ただし、オリジナルLPの音質はそれほど良いとは思えない。
    かと言って、LPが再発されたかどうかは知らない。
    90年代に出ていた再発仏盤CDはそれなりに聴きやすかった。

    内容的にはFrancoise Hardy が60年代に発表したアルバムの中でも僕にとっては3本の指に入るほど好きなアルバムだ。前述の66年のアルバムからこの68年までの3枚が僕にとってはベスト。
    しかし、このLPは日本で発売されたことは無いのではなかろうか。
    東宝レコードからも発売されていなかったと思う。日本ではCD化もされていないだろう。


    さて、このLPはフランスで買ったのだが、当時はまだユーロになる前のフランス・フランの時代だった。

    ジャケット、盤ともに新品同様だったので現地価格でもかなり高く、日本円に直して6千円ぐらいした。

    ジャケットは表裏がコーティングされ、Francoise HardyのLPとしては、2nd(1963)以降標準になった見開き仕様。

    fh1968 (7)
    *2ndアルバム同様、レコードは内ポケットに収納

    fh1968 (8)

    裏ジャケットも美しい。赤いのはプライスタグ(笑)。

    fh1968 (3)


    翌69年の「Francoise Hardy en anglais」を最後にVogueを離れ、個人レーベルを立ち上げることとなる。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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