Breakout…!!!/Mitch Ryder and  the Detroit wheels

    このアルバムは、一般的にRock名盤に選ばれているかどうかは知らないが、個人的な評価ではRock名盤以外の何者でもない。

    Mitch Ryder and the Detroit wheelsが1966年に発表した2ndアルバム『Breakout…!!!(New voice 2002)』。

    MRDBO (5)
    *左がStereo、右がMono

    このアルバムを知ったのは90年代初めだったか、米国Sundazed社からの再発CDでだった。

    当時3枚のオリジナルアルバムがSundazedからCDで復刻され、初めて見るジャケットに興味津々となり1stと2ndを買って帰ったのだが、一発で打ちのめされた。
    その後、3rdも買ったことは言うまでもない。


    彼らはBlue eyed soulに分類されたり60s米国ガレージバンドに分類されたりしているが、そのサウンドは当時としては粗野で攻撃的なR&Bベースのハードなrock’n rollだ。
    Rockに不可欠な(と僕は思っている)原初的な衝動から来る叫びを、ボーカリストだけでなくコーラスや演奏からも強く感じられる荒っぽいサウンドに僕はしびれてしまった。

    MRDBO (7)


    似たような原初的な衝動は、Rolling Stonesの1stやWhoの1st(の一部の曲)あたりにも感じられるが、これほどにもうまく捕らえられ録音されたものはあまり知らない。

    こういう音はわざと作ろうにも作れないもので、録音の質感ともども60年代が生み出した生なrockの最高の瞬間の一つだと思っている。


    特に、このアルバムの新装版のB面1曲目に収録された彼らの最大のシングルヒット「Devil with a blue dress on & Good Golly miss Molly」は、いつ聴いても素晴らしい。

    MRDBO (6)
    この曲だけでも、何度もrepeatして聴いてしまう。しかも、大音量で浴びるように聴きたくなってしまうほどだ。

    MRDBO (19)
    *新装Stereo盤のレーベル。濃青は後期プレスか?


    収録曲の多くがR&Bのカバーだが、そのカバーでさえ彼らのオリジナルサウンドになっていて、こうなると、自作自演のアーティストだけを礼賛するのはおかしいのではないか?と思える。

    また、多くの曲でコーラスが入っていて、そのコーラスのラフさ加減がまた素晴らしい。聴いてるうちに体が勝手にリズムを刻み、いつの間にか彼らと一緒に歌ってしまっている自分に気づく(笑)。


    まぁ、僕が語るよりも、このLPをできるだけ大音量で聴けば、説明なんて不要だろう。しかしそれでも、もう少し言っておきたいことがある。

    このアルバムはMono/Stereoの2種類が登場しているが、新装版になる前の「Devil with a blue dress on & Good Golly miss Molly」を収録していないLPもある。つまり初版だ。
    そこには、「Any day now」が収録されていた。
    新装版では「Devil with…」に置き換えられ収録されていない。これも悪くないカバーだと思う。

    MRDBO.jpg
    *初版もMono/Stereoの2種類があり、結局4枚集めることとなる

    MRDBO (3)

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    *初版のレーベルは薄い緑。新装版のMonoも同じだったので、新装版Stereoもこの色であるかも。


    また、Mono/Stereoどちらも楽しめる音になっている。
    Monoのほうが音量が大きい。そしてバランス的にも良いと思うが、Stereoはコーラスや演奏が左右に広がり、これも僕は好きなミックスだ。
    コーラスと一緒に歌うにはStereo盤だろう(笑)。


    さらに、今から10年程前には、Sundazedから今度はMono LPが再発されている。
    ただし、このLPは低音域がオリジナルLPほどには記録されておらず、アンプのBassつまみを+にして補正しないとオリジナルMono盤の音に近づけない。

    MRDBO (9)

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    このLPの良さは、新装版の再発でありながら、カットされた「Any day now」を追加収録している点(CDもそうだったが。但し、CDはStereoだった)。

    この2ndだけでなく、彼らの1st『Take A Ride』も僕のお気に入りなので、いつか紹介したい。





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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    No title

    いやぁ、確かその曲邦題が「悪魔とモリー」だったような記憶が♪

    エアチェックしたオールディーズ特集の中にあったこの曲、確かに他の曲と違ってものすごい迫力…♪

    でも彼等に関してはその20数年以上前のエアチェック体験のみだったんで、この記事を参考にレコ…もしくはCDでも狙いたいと思います…うふ♪

    Re: No title

    へどろんさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。

    > いやぁ、確かその曲邦題が「悪魔とモリー」だったような記憶が♪

    そうですね、それが邦題です。

    > エアチェックしたオールディーズ特集の中にあったこの曲、確かに他の曲と違ってものすごい迫力…♪
    > でも彼等に関してはその20数年以上前のエアチェック体験のみだったんで、この記事を参考にレコ…もしくはCDでも狙いたいと思います…うふ♪

    いやぁ、是非探してみてください!
    きっとお気に入りの一つになると思いますよ♪

    短命なグループは、どうしても日本では評価が低いと言うか、それ以前に知られていないですよね。
    それが残念です。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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