Otis blue/Otis Redding

    Otis Reddingの代表作と言えば、スタジオ録音作品で言えば僕はこのアルバムだろうと思う。

    1965年発表の『Otis blue/Otis Redding Sings Soul(Volt412)』

    orob (3)


    おそらく同意される方も多いことだろう。

    このアルバムには、オリジナル曲、カバー曲にかかわらず、彼の代表曲が多い。


    Sam Cookeの「Shake」は、数多くのアーティストがカバーしているが、中でもここに収録されたOtis Redding版は素晴らしい。
    この曲はSmall Facesが1stでカバーしているが、このOtis Redding版を参考にしたのではなかろうか?

    後にAretha Franklin がカバーして大ヒットさせた「Respect」は、Aretha Franklin版も大好きだ。躍動感のある素晴らしい曲だ。

    ところで、確か2年ほど前に初めて知ったのだが、Beatlesの「Drive my car」のベースリフのパターン(Beatlesはギターもユニゾンで弾いているが)は、この曲のそれを真似たものだったらしい。しかし、「Drive my car」のリズムに「Respect」のような“のり”は全く感じられない。
    *25年近くも両曲を聴いてきたのに全く気づかなかった・・・・・・(苦笑)

    実は、僕は曲を知った30数年前の中学生の頃から「Drive my car」のリズムは変だなとしか思っていなかったのだが、なぜ変と感じていたかその時に初めてわかった。リフだけ借用しても、リズムにあの“のり”が出ていないからだ。おかげで、妙にリフが浮いているように聞こえる。


    話を『Otis blue/ Otis Redding Sings Soul』に戻すが、このアルバムにはRolling Stonesのカバー「Satisfaction」が収録されている。これもまた素晴らしいカバーだと思う。

    他にもオリジナルの「I’ve been loving you too long」は代表曲の一つだし、Motownナンバーのカバー「My girl」、Sam Cookeの「Wonderful world」などもなかなか味わい深い。

    orob (4)


    ところで、Otis Reddingに限らないが、当時のR&BあるいはSoulシンガーを聴いて惹きつけられるのは、彼らの歌唱のダイナミックレンジと言うか、緩急の大きな表現力にある。
    弱い声から瞬時に大きなそして強い声に切り替わる、その速さ。そして、その弱音から強音までのまさにダイナミックレンジの広さに圧倒される。

    バックに激しいリズム隊やホーンセクションを率いてよくまぁあんな風に歌えるものだと感心するわけだが、よくよく考えればゴスペルがそういう類の歌唱をしていたと思い出した。よく考えれば、僕の好きな黒人シンガーはほとんどゴスペル出身だ。
    Otisについはそのあたり知らないのだが。


    さて、ファンには良く知られた話だが、このアルバム収録曲のうち数曲はBeatlesの「Please please me」同様、MonoとStereoとで完全別演奏、つまり別テイクとなっている。

    CD時代になってからは、Mono版がずっと主流だった。MFSLから発売されたCDもMono版だった。
    しかし、数年前にMono/Stereoの2枚組 Collectors Editionが発売されStereo版もCDで聴けるようになった。

    orob (6)

    Stereoミックスは演奏がきれいに両チャンネルに分かれているのだが、ボーカルも片方のチャンネルに寄っている。もしかして2トラック録音なのだろうか?当時のStax Voltの録音については詳しいことは全く知らない。


    持っているStereo盤LPは非常に盤質が良く、全くストレスなく聴ける。
    これを聴く限り、非常に鮮度の高い音で刻まれている。しかし、低域は予想したほどには記録されていない。

    1972年に出た2枚組のベスト盤『The best of Otis Redding(Atco SD 2-801)』では、そのあたりかなり改善されている。
    orob.jpg

    バスドラがずしん、ベースがどーんと響く。
    音量もこのアルバムより少し大きい。
    左右のセパレーションが狭められたように聴こえるのは、意図的にremixされたのかどうかは不明だが、クレジットにはこのアルバム用にremixしたとの記述もあり、モノラル音源しかなかった3曲にホーンセクションをduplicateして新たにstereoミックスを作成したとある。

    このアルバムの米国盤LPは日本の中古市場ではコンディションの良いものが700~800円程度で売られているので、ジャケットデザインはひどいが、内容的には数多くあるベスト盤の中でもお勧めのアルバムだ。



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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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