The best of the Ronettes

    Phil Spector続きでもう1枚。
    さすがに、これのオリジナル米国盤LPは持っていない。

    Ronettesのアルバム『Presenting the Fabulous Ronettes Featuring Veronica(Philles 4006)』。
    ronettes.jpg

    これは今年発売されたPhil Spectorのアルバムコレクションのボックスセット(輸入版CD)の1枚。


    紙ジャケットのつくりは極めて日本製に近く、これも実はBeatlesのMono box同様に日本製なのではなかろうか?と推測してしまう。
    ただし、輸入盤は正方形ではなく縦長だ。
    ronettes (3)

    このアルバムにはRockの古典と言うべきか、あるいはoldiesと言うべきかはわからないが、Ronettesの代表曲であり有名な「Be my baby」が収録されていることもあり、てっきりアルバムも大ヒットしただろうとずっと思い込んでいた。

    それにしては、昔からどうして中古市場でオリジナル米国盤LPがあれほどの高額な値段がつくのか?不思議で仕方がなかった。数多く出回れば、相対的に安価になる(はず)。

    ところが、「Be my baby」は1963年に全米第2位の大ヒットだったのだが、アルバムは翌1964年の11月に発売され、残念ながら最高位96位どまりと知った。
    つまり、British invasionのあおりを食らったのではなかろうか?
    「Be my baby」のヒットに乗っかり、すぐにアルバムを制作・発売していれば96位どまりなんてことにならなかったと思うのだが。

    前年の『A Christmas gift for you』と言い、これと言い、セールス面ではPhil Spectorは本当についていなかったように思える。

    さてこのCDは当然Monoだが、実はMonoでこのアルバムを所有したのは、このボックスセットが初めてだった。

    久しぶりにこのアルバムを聴いてから、昔買った国内盤CDが聴きたくなって探したのだが、そのCDはステレオ音源を採用していた。80年代の終わりごろに出ていたものだと記憶する。ただ、正規盤なのかどうか怪しかった。
    *2015/10/28訂正:1990年の発売


    しかし、CDが見つからなかったので代わりに国内盤LPを引っ張り出してきた。
    ronettes (4)

    同一内容なのだが、タイトルやジャケットデザインが違う。
    なぜか『The best of the Ronettes』と題されている。
    ronettes (6)

    実際は前述の通り、『Presenting the Fabulous Ronettes Featuring Veronica』と同一の内容で、これはステレオ音源を採用している。邦題は『ロネッツのすべて』。

    残念ながら裏ジャケットのデザインは全く違っている。ひどい。
    ronettes (7)

    ronettes (1)
    *こちらがオリジナルLPを復刻したCDの裏ジャケット

    レーベルはこの通り。
    ronettes (11)

    Phil Spectorと言えば、「wall of sound」と呼ばれた分厚いモノラルサウンドで有名なのだが、このステレオ盤もなかなか良い。と言うか、僕はステレオ盤の方を支持している。

    今の時代、左右に完全に音像が振り分けされていることに違和感を感じる人が多いみたいだが、僕はそういう音で育ってきたので別段何ともない。どこに定位していようがこの時代のステレオミックスとはそんなものだ。

    クリスマスアルバム同様に、バンドの演奏が左チャンネルに寄ってしまっているので、Monoよりも演奏の迫力に乏しいのは事実。

    Monoではボーカルにあまりリバーブがかかっていないが、ステレオミックスではかなりリバーブをかけてある。

    演奏が相対的に小さな音になっているので、Monoミックスと随分印象が変わり、どうしてもメインボーカル主体のミックスだ。音量を上げたところでミキシングバランスが変わるわけではないので、Monoミックスよりもソフトな印象を受けるのが残念ではあるが、ステレオミックスで聴かれるステレオ感は結構面白い。

    この国内盤LPは1981年発売のようだが、当時はコピーマスターしか日本に送られてこなかっただろうと僕は推測している。そのため、真正マスターを使用した再発の米国盤(英国盤?)LPがあるのなら是非聴いてみたいところだ。

    オリジナル米国盤のステレオ盤はMono以上に高値なので手に入れることはないだろう・・・・・・たぶん。


    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    No title

    JDさん、こんばんは。
    一連のフィル・スペクターものは、日本ではたしか1976年にビクター音産(当時)からまとめて再発されたんですが、高校生だった当時はリアルタイムのものを追いかけるのに精一杯で(時代をさかのぼるにしても、S&Gを別にすれば、せいぜい60年代末のシカゴとかCCRとかCSN&Yあたりまで。もう少し行ってバーズやバッファロー)、フィル・スペクターやらビーチ・ボーイズやらを意識的に聴くようになったのは、1980年代に入ってからでした。

    1982年頃、最初に買ったスペクターものが"Phil Spector/Echoes of the 60's" (Phil Spector International 2307 013)というオムニバスで、1977年編集のイギリス盤でした(配給はPolydor)。
    そこからかなりブランクがあり、"Phil Spector Wall of Sound Vol.1 / The Ronettes Sing Their Greatest Hits!" (同 2307 003)を中古で買ったのでした("Presenting..."と同内容、ステレオ)。
    クリスマス・アルバムは別にして、当時アメリカ盤が系統立てて発売されていた記憶はなく、入手しやすくて作りもしっかりしていたのは、一連のイギリス盤だったと思います。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。

    鳩サブローさんの4 seasonsのアルバム紹介へのコメントをしようと思いながら、随分経過してしまいました・・・近いうちにと思います。特に編集盤に収録された2曲の記事が大変参考になりました。

    > "Phil Spector Wall of Sound Vol.1 / The Ronettes Sing Their Greatest Hits!" (同 2307 003)を中古で買ったのでした("Presenting..."と同内容、ステレオ)。

    そうですか!
    たぶん見かけたことがあると思うものの、Monoだろうと思って(Monoは欲しくなかったので)敬遠していました。

    > クリスマス・アルバムは別にして、当時アメリカ盤が系統立てて発売されていた記憶はなく、入手しやすくて作りもしっかりしていたのは、一連のイギリス盤だったと思います。

    やはりそうでしたか。
    英国盤の再発に2系統あって、一つは表ジャケットに本来のジャケット写真が小さく入っている系統、もう一つは文字とイラストだったかな?で構成された系統。
    片方は明らかにMonoだったと思いました。

    先ほどのレコード番号を控えて、今後持ち歩きます(笑)。


    No title

    どうもです。私の持っているのはこいつです。

    http://www.ebay.com/itm/Ronettes-Sing-their-Greatest-Hits-LP-vinyl-record-album-nm-condition-/320933434786?pt=Music_on_Vinyl&hash=item4ab91f95a2

    音はいいと思いますよ。
    というか聴くのはかなり久々で、最近はCD(以前出たAbkcoの4枚組"Back to Mono")ばかり聴いていたので、ステレオが新鮮でした!

    Re: No title

    鳩サブローさん、どうも。
    早速ありがとうございます。

    > 私の持っているのはこいつです。
    > http://www.ebay.com/itm/Ronettes-Sing-their-Greatest-Hits-LP-vinyl-record-album-nm-condition-/320933434786?pt=Music_on_Vinyl&hash=item4ab91f95a2

    これでしたか。
    ジャケット写真を使った系統の1枚ですね。
    覚えました(笑)。

    No title

    JDさん、こんにちは。
    記憶に頼って書いていた部分があったので、一応調べてみました。

    Philles閉鎖後初のまとまったリイシューだった、英Phil Spector Internationalからのリリース状況が、ここでわかります。
    http://www.bsnpubs.com/la/philles/psi.html
    (再発ものでは)ロネッツとクリスマス・アルバムのみステレオ、と書いてありますね。

    前に書いたとおりイギリスではPolydor配給でしたが、日本ではビクターと契約し、"Phil Spector Wall of Sound"シリーズのVol.1から6までが、そのまま国内盤でもリリースされました(契約の関係なのか、クリスマス・アルバムは出ませんでした)。マスターはイギリスから送られてきたものを使ったはずです。

    Vol.1 『ロネッツ・グレイテスト・ヒッツ』
    (SWX-6262) 76年2月5日発売
    Vol.2 『ジップ・ア・ディー・ドゥー・ダ/ボブ・B・ソックス&ブルー・ジーンズ』
    (SWX-6272) 76年3月5日発売
    Vol.3 『クリスタルズ・グレイテスト・ヒッツ』
    (SWX-6280) 76年4月5日発売
    Vol.4 『スペクター・イエスタデイズ・スーパー・ヒッツ』
    (VIP-6363) 76年11月25日発売
    Vol.5 『レア・マスターズ/幻のスペクター・サウンドVOL.1』
    (VIP-6392) 77年2月25日発売
    Vol.6 『レア・マスターズ/幻のスペクター・サウンドVOL.2』
    (VIP-6404) 77年3月25日発売

    JDさんがお持ちの『ロネッツのすべて』は、上記Vol.1のマスターを再利用し、EXCEL ONEというベスト盤シリーズの1枚としてリリースされたものです。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    追加で詳細な情報、どうもありがとうございます。

    > Philles閉鎖後初のまとまったリイシューだった、英Phil Spector Internationalからのリリース状況が、ここでわかります。
    > http://www.bsnpubs.com/la/philles/psi.html
    >(再発ものでは)ロネッツとクリスマス・アルバムのみステレオ、と書いてありますね。

    僕が最初に買ったクリスマスアルバムは、このシリーズの1枚でした。
    今思えば手放したのは失敗でした。

    >日本ではビクターと契約し、"Phil Spector Wall of Sound"シリーズのVol.1から6までが、そのまま国内盤でもリリースされました(契約の関係なのか、クリスマス・アルバムは出ませんでした)。マスターはイギリスから送られてきたものを使ったはずです。

    80年代に出た国内盤CDで、ロネッツとレアマスターズVol.1を持っています。
    この時の音源が使用されていると思いました。

    > JDさんがお持ちの『ロネッツのすべて』は、上記Vol.1のマスターを再利用し、EXCEL ONEというベスト盤シリーズの1枚としてリリースされたものです。

    そのようですね。しかし、ステレオ盤は2枚だけでしたか。残念。
    いずれにせよ、このシリーズの英国盤は今後チェックしようと思いました。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    05 | 2017/06 | 07
    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 29 30 -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR