Never mind the bollocks/Sex pistols

    このアルバムはロック史における重要アルバムだと自分では思っていたが、まさか某レココレ誌で70年代を代表するアルバムとして1位に選ばれるとは思いもよらず。

    Never mind the bollocks here's the sex pistols(V2086)
    sexpistols (1)のコピー

    1977年にロンドンパンクのLPとして初めて世に出たのはこれでなくDamnedの1st『Damned damned damned』だったが、パンクを代表するグループと言うか、パンクムーブメントを作り出したのはSex pistolsと彼らのマネージメントにあり、その後のパンクスタイルフォロワーの基本になっているのはJohn Lydonの独特なボーカルスタイルの模倣だと僕は思っている。

    ただ、このアルバムの演奏スタイルは初期のWhoやSmall facesなどのbritish beat groupを思わせる。ただし、70年代なので、60年代そのままではない。
    ギター、ベース、ドラムス、ボーカルと言う4人によるグループ編成はWhoそのままだ。


    僕がこのアルバムが好きなのは、Damnedの1stとは対照的に、ほとんど暗さを感じない痛快さにある。今聴けばとてもpopでキャッチーなメロディを持つRockアルバムと言う印象で、英語を母国語としないおかげで歌詞から受ける過激さを味わうこともない。

    サウンドプロダクションが非常に良くできていて、スカスカな音になりがちな楽器編成をギターやコーラス等のオーバーダブ、ミキシング処理で本当にうまく作ってある。


    さて、悩みに悩んで買った35周年記念盤が昨日届き、ずっと聴いている。
    sexpistols (10)
    *35周年記念盤
    この2枚組LP仕様は、今年に発売となったDE版2枚組CDを基に、12曲入りアルバムをレコード1枚目、ストックホルムでのlive音源をレコード2枚目にしたもの。

    Live音源は会場でファンが録音したものではなかろうか?と思うが、残念ながらこのLPにはCDのブックレットにあたるものが付いておらず詳細は何もわからない。
    ジャケット内側にLP1枚目に関しては、remastered from original master tapesとある程度。


    前述の通り、悩みに悩んで買ったのは、5年前に出た30周年記念盤も持っているからだ。しかし、その30周年盤の音はおせじにも良いとは言えなかった。

    sexpistols (8)
    *30周年記念盤
    英国1stプレスと同様に、11曲入り仕様で、7インチ盤とポスターがついている。
    せっかくの重量盤なのだが、音は80年代のVirginからの再発盤のほうが良いと思う。
    sexpistols (13)
    *80年代のVirgin再発盤


    同じ年に出たのかどうかはわからないが、米国仕様の重量盤も中古で手に入れたのだが、こちらはオリジナルの米国盤より音質は向上している。
    sexpistols (11)
    *米国仕様重量盤。米国初版(下)を再現している。

    けれど、この場合、オリジナル米国盤の音があまり良くないので、比較にならない。
    sexpistols (5)
    *オリジナル米国盤。レーベルは白だがプロモ盤ではないようだ。プロモ盤として販売している店もあるが、調べた限りほとんどが白レーベルだった。オリジナルインナースリーブ付き。


    重量盤同士を比較すると、英国<米国となるが、この米国盤は中低域が薄めで、結局のところ、オリジナル英国盤(12曲入りセカンドプレス マトA7/B5 写真下)のほうが音は良いと思う。
    sexpistols (3)
    *12曲入りだが、裏ジャケットは11曲のまま。

    sexpistols (15)
    *こちらはVirgin再発盤の裏ジャケット。バーコード入り。曲目表示が違う。


    こういうことがあり、今回また買ってもがっかりするのかな……と心配し購入を躊躇していたのだが、今回はようやく納得の行く音質だった。

    カッティングレベルが高いので厳密な比較はできないが、少なくとも英国盤と音質は変わらない。どちらもアナログ盤としての本タイトルの中では音質最高だと思う。
    *英国初版の11曲盤は聴いたことがないので対象外。ただし、マスターテープそのものは12曲入りも同じ、つまり、1曲分を従来マスターに追加したと僕は考えている。

    今回の盤のほうが若干、音に艶がある。これまで聴こえていなかった音を見つけては、英国盤と比較し、ちゃんと入ってることに気づく(笑)。

    ここでまたいつものごとく、Beatlesのremaster LPもこれと同じようなプレスでよかったのに、と思いを強くしてしまう。おかしなEQ操作なんてしないで、普通にプレスしていれば、これと同じように何回も聴き返すのに……。


    最後に、日本での初版LP(日本コロムビア㈱発売)も11曲入りで、英国オリジナルに次いで良い音だと思っていたが、今回の35周年盤の登場で3番手になった。
    sexpistols (12)

    B2のイントロのドラムの響きから判断すると、日本初版に使われたテープは1世代後のコピーテープっぽいが、全体の音のバランスが絶妙で30周年記念の重量盤よりも良い音をしている。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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