残念な再発盤 その1

    BeatlesのリマスターLP Boxは僕には残念な再発盤だと思えた。
    (*人によっては、「Love me do」復刻シングルも同様かもしれない。)

    しかし、この時期に購入した他の再発盤のうち2枚も残念に思えるものがあった。
    そのうちの一つがこれ。

    00mann (8)

    Manfred mannの英国での1stアルバムの『The Five faces of Manfred Mann』の再発LPだ。


    このアルバムは英国EMI系列のHis Masters Voiceレーベルから1964年に発売された彼らのデビューアルバム。
    Jazz/R&Bに傾いたBritish Invasion期の名盤の1枚だと僕は思っている。

    それが久しぶりにLPで復刻とあったので、情報を知ってすぐに予約していた。

    僕はオリジナル英国初版盤や80年代に2in1タイプで再発された英国盤を持っているし、それらを元にしたCDsも持っている。
    それでもわざわざ再発を買い足すと言うのは、今の技術で音質がさらに良くなったのか?と言う期待を(まだ発売前の)BeatlesのリマスターLP同様に持ったからだ。

    ところが、音が出た瞬間にものすごくがっかりした。
    いまどきこれは無いだろう!!!

    80年代後半~90年初頭に英国EMI系で再発されたAnimalsの2枚組CDと同様、ノイズリダクションによって、ヒスノイズと一緒に高域成分が完全に欠如している。
    時代錯誤も甚だしいノイズリダクション効果に、正直開いた口が塞がらない。
    あれから、20年ほど経過していると言うのに……。

    デジタルレコーディング方式に録音が移行してからは、(テープ録音ではないので)ヒスノイズは無くなったものの、それ以前の録音については、ヒスノイズ成分と高域成分はある程度は切っても切れない関係にあると思っている。

    ノイズをどれほどノイズっぽくなく聞かせるかがエンジニアの腕の見せ所であり、クラシックの優秀な復刻CD/SACDでは、そのようなきれいな?ノイズになっているわけだ。

    ところが、このLPは高域のあるところからばっさりと切られてしまったような音になっている。
    CDに対する「上限20Khzで音が途切れるから不自然だ!」と言う主張をそのままこのLPに返したい。
    *ここでは、周波数帯域の上部のみをカットしたのではなく、必要の無いノイズリダクションをONしてしまったような音。例えば、Dolby録音していないカセットテープをDolby Onして再生したような音だ。

    デジタル時代の打ち込み音源じゃないのだから、こんな音はありえないのだが。

    これは、エンジニアの耳が加齢で悪くなったのか(あるいは若すぎて駄目なのか)?それともコストダウンでマスタリングに時間をかけられないから、適当にノイズリダクションを通してしまったのか?製作過程は読めないものの、本当に情けない残念盤だと言える。
    そのことに発売側は気づいているのだろうか?


    さらには、表ジャケットの写真もおかしい。
    背景をわざわざベタ塗りに変更してある(最初の写真を参照)。

    比較のために80年代の再発盤を示す(初版が見当たらなかったため)。

    00mann (15)
    *この時点でHis Masters Voiceの商標が使えなかった模様。EMIシールで全て隠されている。

    裏はデザインを似せてある。
    残念盤にはちゃんとEMIからのライセンス契約でのリリースと記述もある(写真では読めないが)。
    00mann (14)
    *こちら残念盤

    00mann (19)
    *こちら80年代再発

    今回の残念盤はわざわざ独自インナーまで用意してあったのだが……。
    レーベルはオリジナルの復刻ではない(80年代の再発も)。
    00mann (25)
    *こちら残念盤

    00mann (22)
    *こちら80年代再発

    両者Mono。ちなみに、80年代再発盤はアナログプロセスでの再発なので、ノイズリダクション被害は全くない。
    おそらく残念盤はデジタルマスターからのカッティングと思われる。


    BeatlesのリマスターLPに困惑している時にこのLPが届き、がっかり度2倍みたいになったのだが、両者EMI系音源と言うことから、今後のEMI系の再発LPの音質は大丈夫だろうか?と危機感がつのっている。


    最後に、今回はAmazon jpから購入したが、大きな箱に入っていたのにジャケットには目立つ折れがあった。
    00mann (11)

    これって英国出荷時についたのか?それとも、Amazonからの出荷の際についたのか?
    がっかり度2倍が3倍になった(笑えない)。


    追伸
    出張中にもう1枚の残念盤の記事を書く予定だが、それ以外は厳しそうだ。
    今晩のうちにホワイトアルバムの写真を撮れるだけ撮って、出張中に前回の記事に追加していきたいが……。



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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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