カートリッジの使い分け

    昨年の引越し前まで使っていたMonoカートリッジを探したが見つからず、困ってしまった。1年前ならどこにしまったか覚えていたはずなのだが。

    目星をつけたところから出てきたのは、以前のプレーヤーで使っていたDENONのDL-103シリーズ。

    0DL103.jpg

    そこで久しぶりにこの中から使ってみることにした。


    103LCⅡの台にシェル付きで乗っているのが103R。手前に103と103LCⅡ。
    カートリッジのリード線はオルトフォンの8N線。

    これらの3つのカートリッジは、たぶん94年ごろから2000年頃までメインで使っていたと思う。
    なんとなく音が歪っぽくなったなと思ったら、追加購入する形で。

    但し、僕の記憶ではDL-103Rは2つ持っていたはず。

    今でもはっきりと覚えているのは、DL-103Rと昇圧トランスのセットが発売され(型番は忘れた。今でも探せばある)、それを購入した時のこと。

    昇圧トランスを持っていなかった時はアンプのMCモードを使って使用していた。それを、昇圧トランスを介してMMモードにつないだ時の音の変化と言ったら!完全に別次元の音となった。(その後、聞きなれたLPを何枚も聴きかえしたことは言うまでもない。)

    その時の試聴に使っていたLPは日本盤の『Who’s next』だったことまで覚えている(笑)。音の純度、質感が向上し、MCカートリッジは本来こういう音をしていたのか!と昇圧トランスとの組み合わせで初めてカートリッジの真価を味わった気がした。


    その数年後、同じような衝撃をヘッドシェルのリード線交換で味わうこととなる。
    それが、写真のオルトフォンの8N線。たぶん、アナログ関連のパーツで最も安価に音質のグレードアップを図れるものだと思う。確か、購入価格は5千円もしなかった。
    しかし、音質の向上度合いと言えば、アンプのグレードを上げたぐらいの気がしたのだから、アンプをランクアップした場合の費用とは1桁は確実に違う。


    DL-103シリーズの中で僕の好みに合致した順位は103R>103LCⅡ>103だった。昇圧トランスが103R用に開発されたものと言うこともあったと思う。

    それで久しぶりに、103R+オルトフォンの8N線の音を聴いた(現在使っている昇圧トランスはそのままで)。

    正直、悪くないと言うか、これしか知らなければ十分に良い音だと思った。
    中低域の押し出し感がなかなかエネルギッシュで良い。
    質感や音の純度も値段からすれば、とても良いと思う。

    但し、当然ながら今使っているカートリッジと比較すると、高域低域の上下の帯域レンジはどうしても狭い。また。音の純度もランクが下がる。静けさも劣る。

    価格差(3倍以上)からすれば当然なのだが、この価格差(カートリッジの希望小売価格の差は9万円近い)で音の差は「この程度か……」と思う人もきっといると思う。
    特にオーディオに関心の無い人なら。

    以前の記事でも書いたが、現実的な話をすると1ランク上の音質にするには、だいたい倍の価格の製品を導入しなければ難しい。3→6→12となるわけだが、そう考えると妥当だと思う。


    さて、DL103Rだが、いわゆる高音質プレス盤の再生では僕の場合、満足できないとわかった。けれども、Rock系の英米の60年代プレス盤であればそれほど不満はないと言うこともわかった。ただし、70年代以降の録音の盤になると、低域・高域ともにDL103Rでは十分に再生しきれない盤もあると思われる。

    手っ取り早い使い分けとしては、盤質によって使い分けるのがベストだろうか。カートリッジを長持ちさせることを主目的として。
    当然、盤質の良くないものをDL103Rで再生することになる。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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