オーディオ的雑感

    僕がほぼ定期的に読んでいる雑誌と言えば、季刊の「Stereo sound」誌か「analog」誌くらいで、それ以外には、月間の「レココレ」誌や季刊の「Audio accessory」誌を時々買う程度。

    でも、オーディオ製品は昨年に買ったMCカートリッジ以降、今年になってからは安価なスーパー・ウーハーを買った程度。オーディオ製品はやはり高額なので、そう易易と買い替えできるはずもなく、次にいつ導入できるかもわからない。

    そんな状況は僕だけでなく、僕よりも上の世代の人たちも同様らしいと思わせる記事が載っていた。それは「analog」誌にあったLuxman の新しいアンプの記事。


    詳しくは実際に読んでいただければと思うが、簡単に言うと、昔から使用しているスピーカーを手放さずにいる人が数多くいらっしゃるため、20~30年前に作られたスピーカーを現代的な音で鳴らすことを狙って作られたアンプだ、と言うような内容。

    当然、現代的ではあっても、20~30年前のスピーカーとなれば、ハイレゾには対応していないだろうと思われる。つまり、周波数レンジとしては、高域に関しては20KHz止まりの可能性が高い。さらに、再生できる低域についても、現代のスピーカーほどには低くないと思われる。再生音の反応速度など、一昔前のものかな、と。

    そう思うと、この際なのだから、今後20年ほど使いこむつもりでスピーカーも買い替えされては?と思ってしまう。


    これとは全く別の話なのかもしれないが、50~60年代のレコードを聴くには、当時のオーディオセットをできるだけ使う方が良いと言う意見を持つ方もいる。

    しかし、当時流れていなかった音や音楽(例えば、PCで作られた完全なデジタル打ち込みの音)、あるいは当時流れていなかった現代的なワイドレンジな音・音楽、あるいは当時存在しなかった人口的な雑音(例えば僕の嫌いなレジ袋をくしゃくしゃする音など)を日常で耳にしてしまっている現代において、人々の持つ聴感覚そのものが変化してしまっている以上、その考えには同意できないと言うのが僕の考えだ。

    当時において、最先端の機器で聴いているのならベストだと思うが、それから半世紀も経過してしまって、体だけ昔に戻れと言われてもできない話であり、当時目の覚めるような音をしていたと言うのなら、今でもその目の覚める音を(個人の予算の許す限りにおいて)現代の機器を使用して引き出すことを目指すのがオーディオの醍醐味だろうと僕は考えている。

    そういう意味では、古いスピーカーを使用されている方は、スーパー・ツィーターやスーパー・ウーハーを増設して、SACDやDVD-Aを聴いてもらいたいところだ。レコード再生についても、CDと同等あるいはそれ以上に目の覚めるような音を引き出せるカートリッジやプレーヤーを使って聴くのも良いと思う。



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    テーマ : オーディオ
    ジャンル : 音楽

    コメント

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    No title

    JDさん、こんばんは

    私は決してオーディオ(というよりメカ全般)に明るい方ではないのですが、今回の記事とても興味深く拝見しました。
    現在拙宅では、ダイアトーンのDS-2000(当然20~30年前)というSPをアキュフェーズのパワーアンプで鳴らしています。このSPは元来ヴォーカルやアコースティック(特に弦楽器)に強みを発揮するタイプですが、70年代半ばぐらいまでに録音されたアナログ盤でしたらジャンルを問わずカートリッジの選択によって、まぁ、満足のいく音で鳴ってくれます。
    これがSACD,DVD-AUDIO(こちらはPCに再生用ソフトをDLしてDAコンバーターをアンプに接続して再生)の場合だと、時に「え、こんなもん?」という思いをすることがあります。
    はたして自身の耳が悪いのか、機種の能力不足なのか悩んでいたところにヒントを与えて戴きました。
    ありがとうございました。

    以下は余談です。
    昨年四谷のイーグル(ジャズ喫茶)で行われたブラックホークでかかっていたアルバムをオリジナル・アナログ盤で聴く、という催しに参加したときのことです。かかるのは70年前後の英米ロック、フォークなんですが、米録音の方はまろやかで芯のある素晴らしい音なのに、英録音のものは高音がきつく硬くて聴き疲れしてしまいました。後日主催者のブログに2~3人の人が同様の書き込みをしていましたから、当日の私の耳がおかしかったということでもなさそうです。
    これは当時の英録音が米に比べハイファイ化が進んでいなかったということも当然ありますが、それ以上にイーグルの(おそらくは)ハイエンド機器との相性が悪かったんだと思います。
    良い音をというのは、つまるところ自分の惚れ込んでいる音楽が最も気持ちよく聴ける状態なんでしょうね。

    なにやら長々お失礼しました。


    Re: No title

    t-izuさん、こんばんは。
    こんな記事にコメントどうもありがとうございます。

    僕もオーディオ好きではありますが、オーディオマニアではありません。特に電気回路系統の話は全く疎いです。それゆえ、耳だけが頼りで来ました。

    > SACD,DVD-AUDIO(こちらはPCに再生用ソフトをDLしてDAコンバーターをアンプに接続して再生)の場合だと、時に「え、こんなもん?」という思いをすることがあります。

    それは、ソフトによってはありますね。
    Rockの場合、ハイブリッド盤で聴くと、ぱっと聴いてガッツがあって迫ってくる音と言うのはCD層の音ですね。

    SACDは空間情報が記録されていない録音だと、メディアの器を生かし切れないため、ただ歪みの無いきれいな音にしか聞こえないことがあります。
    それよりもアナログマスターをDSD変換し、それを元にしたCDを聴いたほうが良い音に聞こえます。

    でも、ソフトをClassicやJazzにすると、たいていはSACDの音はより広がり、微細な表現も見えてきますね。あくまで僕の経験ですが。


    DS-2000を今回ネットで調べてみましたが、当時としてはかなり先進的な設計がなされたスピーカーのようですね。アナログレコードの再生帯域をカバーし、さらにデジタル(=CDやDAT)の再生音特性を踏まえて作られた、非常に完成度の高いスピーカーのように思えました。

    ただ、SACDやDVD-Aの規格が固まり、来るハイレゾ時代に合わせて開発・設計されたスピーカー(90年代終わり~)とはやはり違いがあるように思えます。その間、15年ほどの経過がありますので。

    CD時代全盛期に発売されたブックシェルフタイプのスピーカーだと大抵、上限20KHzまでの再生帯域であり、さらに低域については実使用では残念ながら超低域など望むべくもありません。それゆえ、それらを補うスーパーウーハー、スーパーツィーターがあったほうが良いと思えます。
    でも、DS-2000の再生帯域は28Hz~40KHzとあったので、追加しても効果があるかないかは現状の再生音がどのようであるかによって大きく変わる気がします。

    やはり、自分のリファレンスとなるソフト(LPでもCDでも、聴きまくってどんな音の傾向なのかを把握しているもの)で、いろいろなメディアで発売されているものを全て持っておくこともメディアの音の特性を把握する上で重要かなと思います。

    僕の場合はWhoの『Tommy』です。英国盤LPの音を基準にして、CDやSACD、DVD-Aの音がどうなのかを判断してきました。偶然にも『Tommy』は、それら全てのフォーマットで発売されたので、良かったです。

    『Tommy』のSACDを初めて聴いた時には、僕のアナログLPの再生音は負けたと思いました。そのため、数年かけてレコードプレーヤーやカートリッジをグレードアップしました。そうすると、今度はレコードが一番良く聴こえてしまうので、CDが物足りなくなったり……。まぁ、こんな具合で数年かけて一部ずつグレードアップをはかってきていると言った感じです。

    すみません、話が脱線してしまったかもしれません。

    >それ以上にイーグルの(おそらくは)ハイエンド機器との相性が悪かったんだと思います。

    そのお店が目指している音に対して、そこでかけられた英国盤LPの音の相性が悪かったことは大いにありえますね。LPの音もプレス時期によって随分と音の傾向が違うので。

    >良い音をというのは、つまるところ自分の惚れ込んでいる音楽が最も気持ちよく聴ける状態なんでしょうね。

    オーディオって言う趣味は、それをどこまで追求するかですよね。
    音楽そのものはラジカセで聴いても感動できるわけですが、一度良い音に接すると、音質についてももっと良くしたいと思うわけで、それこそがオーディオの楽しみなのだろうと思います。

    No title

    JDさん、こんばんは

    大変丁寧な回答ありがとうございました。私のアバウトな感想に明解な理論付けしていただき恐縮至極です。

    CD音源を非圧縮(私の場合WAV)でリッピングしたときの音質変化とか、気になることは多々ありますが、
    この辺は私なりにアバウトな感想を得たうえといたします。

    Re: No title

    t-izu さん、こんばんは

    こちらこそ、お役に立てたのなら、ありがたく思います。

    僕もできるだけ良い音で聴きたいと思っている一人なので、そのあたり、何か役立つ情報を出していければと常々思っています。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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