Ogdens’nut gone flake Deluxe Editionその1/Small faces

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    今回の内容は過去に何度も執拗に取り上げた『Ogdens’nut gone flake』の記事を読んでいただかないとわかりにくい内容となっていることをあらかじめお断りしておく。
    例えば、この記事など。

    2006年に英Castleから発売された『Ogdens’nut gone flake』の3枚組CDセットは、Mono音源の初CD化が目玉だった。3枚のCDはそれぞれ、Mono、Stereo、そしてRadio1番組の収録となっていた。
    0ogdens3.jpg
    *缶入りの3枚組。CDは本来裸で収納されており、僕は薄手のケースを追加している

    今回登場したDeluxe Editionでは、同じく3枚組で、2枚のDiscは前回同様、Mono、Stereo別々となっている。
    今回の目玉となるのは、クレジットによれば全曲未発表のDisc2だ。

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    ただし、そのうちの1曲はCDでは初登場とあり、既に別媒体で発表済みとのこと。


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    *3枚組だが、CD収納プラスチック部分は2枚分しかないので、3枚目はPaper sleeve部分に収納となっている。

    ではまず、Disc2の前に、今回のStereo、Monoの音源について述べる。

    基本的な音源は2006年の3枚組と同じだ。しかし、Remasterを新たに行い、前回よりも若干音圧を下げて、最近のremasteringの傾向に則っている。

    2006年盤CDでは、Stereo音源については、Mix1Bのマスターテープを用いて、「Afterglow」のエンディング部分を盤起こしのステレオ音源に差し替えしていた。これによって、英国オリジナルのMix1Aと同等になる。

    今回の音源はその部分を完全差し替えするのでなく、モノに戻る部分を音量を下げながら残しながら、その上にステレオ音源を合成するような手法を取っている。
    つまり、手の込んだ編集作業を行っているわけだ。盤起こし部分の音質も改善されている。


    同じくMono音源についても、2006年盤では、盤起こし音源からうまくスクラッチノイズを除去していたものの、無音に近い部分では低音域のノイズ(暗騒音)が除去されていなかった。つまり、耳につく部分でのノイズ除去はなされていたが、低域については手付かずだった。
    しかし、今回のMonoでは、そのあたりにも手を加えており、一聴してこれが盤起こし音源だとはほとんど気づかないのではなかろうか。

    オリジナルのMonoマスターテープは、Immediate Records創始者のAndrew Loog Oldhamが自分で所持していると語っているのが昔のレココレ誌に載っていた。そのため、そのテープを使えないことからMono音源は盤起こしとなっており、未だMonoのオリジナルマスターテープを使用してのCD化はなされておらず。

    Stereo音源については、Mix1Bしか残っていないのではないかと僕は推測している。もしMix1AもAndrewが持っていたなら幸いなのだが。

    それと、僕が熱望している1968年のLive音源のマルチトラックマスターも彼が所有しているのかもしれない。


    さて、Deluxe EditionのDisc2だが、曲目をご覧の通り、session versionやsession mixを中心として、アルバムを再現することがコンセプトのように思える。
    T-RexのCDでおなじみのAlternateアルバムと言った趣だ。

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    そして、それらのsession音源が無い曲については、USのAlternate mixを使用している。
    *US mixをPreviously unreleasedとするのはおかしいのではないか?とも思えるが。

    確かに、US盤は英国とは別ミックスのStereoミックスだった(Mix2)。それは、ドイツやフランスでの再発盤LPに音源が使用された。
    しかし、それと今回Disc2に収録されたミックスとは一部の曲はどうも同じ音源ではなさそうだ。

    具体的には、2. Afterglow (Of Your Love) 3. Long Agos and Worlds Apart の2曲。

    しかし、2は実はUS mixと同じはずなのだが、今回のCD収録に際してのデジタル編集のミスで左右チャンネルにタイムラグが生じ、おかしなReverb versionとでも言うべき珍音源になってしまっている。

    Pro toolsを使っての音声編集では、音源をトラックごとに取り込むため、ステレオ音源が右と左の別々のモノ音源として取り込まれ編集される。今回は残念ながら、編集者のミスで左チャンネルのトラックが右よりも0.1秒遅くスタートしており、そのズレが最初から最後まで続く。まるでElvis Presleyの初期音源の擬似ステレオのような感じと言えば、おわかりになるだろうか。

    3については、US mixではない。
    イントロ部分の音から判断すると、これは使用されなかったラフミックスではなかろうか。

    さて、このように記しながら、僕は重要なレコードを今も所有していないことをお断りしておかねばならない。それは米国オリジナルのImmediate盤のOgdensだ。僕が持っているのは70年代にAbkoから再発された米国盤で、そのミックスをMix2と呼んでいる。

    もしかして、米国オリジナルImmedeiate盤で上述3が同一ミックスで収録されていたならば、状況はややこしくなるが、USミックスにも2種類あったことになってしまう。恐らくそんなことは無いと思っているのだが。

    US mixまででこんなに長くなったので、クレジット上の初登場音源については再度取り上げることにする。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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