アナログの音は、目指す音の違いによって音が変わる

    久しぶりにRolling stonesの米国での2ndアルバム『12X5』を聴いていた。
    当然、レコードで。

    音が出た瞬間に脳裏によぎった。「まるでSACDみたいな音だ」と。
    これは本末転倒な表現なのかもしれないが。

    先日紹介した例の本「アナログミステリーツアー」で僕が同意できないと思った部分がある。それは、一部のLPに対して「CDみたいな音」と言う表現をして切り捨てていること。


    僕の経験ではオーディオ装置のクオリティを上げていくと、CDの音もレコードの音も一定の水準を越えると、ブラインドテストすると違いがわからないほどになる。

    つまり、CDであろうがLPであろうが、そこに記録されている音楽情報を引き出し、さらに音楽の持つ情感や叫びが再現されると、メディアが何であろうと、終着点としての再生音は非常に似通ったところにたどり着く。

    経験的にそう思っているし、僕が目指している再生音はそこにある。レコードは大好きだが、SACDと同じ音であっても何ら問題ない。もしかしたらCDと同じ音になる場合もあるかもしれない。

    そのためには、デジタルプレーヤーのクオリティは一般の人が使わない高価なレベルになるが、アナログ関連の機材はデジタルプレーヤーよりもさらに高価になってしまう。

    *ちなみに、僕が思っている一般の人と言うのは、単体のオーディオ製品に10万円をかけるレベルまで。プリメインアンプ、スピーカー、デジタルプレーヤーの3点で30万円程度まで投資できる人。僕は社会人になって初めて一般レベルに追いつけた……。


    Beatlesのアルバムは2009年RemasterでMonoアルバムもCD化されたが、それらは解像度や質感は上がったものの、当初は迫力の無い音と言われた。

    今では音量を上げて聴くと、十分にアナログっぽい仕上がりの音と評価されていて、不満は多少あるかもしれないが「CDの音だ」と言って切り捨てる人はほとんどいないのではないだろうか。


    「アナログミステリーツアー」に書かれた各国盤の音質について、基本的な大枠では音の傾向に同意する部分が多いものの、レコード再生によってどんな音を引き出したいのかという点では筆者とは方向性が違っているため、相容れないものもあるのかなと思う。


    例えば、あの本では評価の低いフランス盤の音はドイツのブルーOdeon盤と比較すればそれほど悪くは無いと僕は思っている。
    それどころか、フランス盤の中では例外なのかもしれないが、70年代プレスのRevolverのステレオ盤などは驚くような音をしている(あの本では取り上げられておらず)。他にもそういうタイトルがある。

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    テーマ : オーディオ
    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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