4 seasons / Sherry & 11 others

    1962年の9月に発売されたこのデビューLPは強力だ。
    なぜならA面1曲目が「Big girls don’t cry」なのだから。

    ssfs (30)

    ssfs (17)


    2~4曲目とドゥーワップスタイルにファルセットボーカルを加えた楽しげな雰囲気の曲が続き、5曲目でスローなナンバーが登場。

    A面のラスト(A-6)だが、英国のLPならここにシングルヒット曲が来るのが定番だが、米国ではそうではない。
    ここでは再びアップテンポの楽しげな曲。

    A面の印象は、全体的にウキウキするような、アメリカンポップスのお手本のような構成。
    捨て曲が一つもなく、ポータブルのレコードプレーヤーでLPを再生しながら、部屋で踊ることもできる。

    ssfs (34)

    B面1曲目もアップテンポの楽しい曲だ。

    B-2はノベルティソングだろう。ファルセットボーカルが笑いを誘う。
     しかし、シングルカットされた曲とは違って、ダブルトラックではない。

    B-3の「Girl in my dreams」はスローバラード。以前の記事で紹介したとおり、過去に録音されたものがそのまま収録されている。Beatlesの「Yes it is」は明かにこの曲のアレンジを念頭においてのものだと思う。実際にこの曲のメロディを鼻歌で歌っていて、サビの部分をこの曲でなく「Yes it is」のサビにしてもそのままつながる(笑)。

    B-4はアップテンポだが、B-5はスローでピアノがジャズっぽい雰囲気を作る。
    ここまで、B面1曲目から5曲目までの印象は、やはり、Beatles登場前の古き良きアメリカンポップスと言った感じ。

    そしてB面ラストで特徴的なイントロが始まる。お待ちかねの「Sherry」が登場だ。
    この曲はボーカル&コーラスだけでなく、このイントロやリズム(とアクセント)にも特徴があって、とても個性が強い曲だと思う。

    一通り聴くと、個人的に一番好きなのはA-1なのだが、実際にA-1はシングルカットされて全米No.1となり、その勢いを借りて(?)、2ndアルバムが同曲と同名タイトルとなり、さらにはアルバムに収録もされてしまった。つまり、1stにも2ndにも入っている(笑)。
    それが理由だろうか、2ndアルバムは珍しく13曲入りとなってしまった(米国では通常12曲入り。Beatlesは11曲だったが)。

    僕の持っているこのLPはMono盤だが、Stereo盤も出ていた。
    以前紹介したLP「Ain’t that a shame & 11 others」よりも全体的に抜けの良いはっきりとした音で録音されていて、音質は非常に良い。



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    テーマ : 洋楽
    ジャンル : 音楽

    コメント

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    No title

    > 1962年の9月に発売されたこのデビューLPは強力だ。
    > なぜならA面1曲目が「Big girls don’t cry」なのだから。
    そうですね、1stと2ndを2 in 1にしたAce盤CDだと、重複するBig Girls Don't CryをここでカットしてSherryを終わりから持ってきて、未収録のカップリング曲I've Cried Beforeに続けているから、アルバムとしての印象がちょっと変わってしまっていますね。

    > A面のラスト(A-6)だが、英国のLPならここにシングルヒット曲が来るのが定番だが、米国ではそうではない。
    まあ、前身のThe Four Lovers時代の唯一のヒット曲のセルフカヴァーですから、似たようなものかも(違うか)。

    > B面1曲目もアップテンポの楽しい曲だ。
    ギリシャのマノス・ハジダキスが作曲しアカデミー賞を受賞した、60年の映画『日曜はダメよ』の主題歌。ザ・コーデッツ、ペトゥラ・クラーク、コニー・フランシスなどのカヴァーもありますが(YouTubeで確認)、どれも比較的原曲に忠実なのに対し、このヴァージョンはサビの歌いだしのメロディーを変えるなどして、原曲の持つ地中海的ともいえるエキゾティックな雰囲気を完全に消してしまっているのが興味深いです。

    > B-2はノベルティソングだろう。ファルセットボーカルが笑いを誘う。
    気になって調べてみましたが、これは1928年からブロードウェイでロングランしたショー『1928年のブラックバーズ(Blackbirds of 1928)』で女性歌手アディレイド・ホール(Adelaide Hall)が歌ったのがオリジナル。彼女には、1932年にアート・テイタムらの伴奏で歌ったYou Gave Me Everything But Loveという別の曲もあって紛らわしいです。

    Vee JayのLPのレーベル・レイアウトにはいくつかパターンがありますね。
    以前JDさんがアップしていた"Ain't That A Shame"のように、曲名と作者クレジットがセリフ系書体で中央寄せになっていて、センターホール左のレコード番号とマトリクス番号(数字2桁-数字4桁)が左寄せで同じ大きさのものをAパターン、今回の"Sherry"のように、曲名他がサンセリフ系書体で左寄せ、マトリクス番号がレコード番号より小さく中央寄せで、Aパターンにはない副マトリクス番号(?)がセンターホール右のSide I/II表示の下に書かれたものをBパターンとしましょう。
    私の持っている盤は、"Sherry..."、"Ain't..."、"Golden Hits..."がAパターン、"Big Girls..."がBパターンですが、右側の副マトリクス番号らしきものが、JDさんの"Sherry..."にあるNO8P-4153(と読めますが)と全然違う、P4RM-4722(Side 2は4723)というものです。
    で、もう1枚の"The 4 Seasons Greetings"だけがどちらとも違う、Bパターン変形とでもいうべきもので、左のLong Playing、右のMicrogrooveと副マトリクス番号の文字がなくて、全体的に細身のフォントが使われています。
    で、送り溝の部分に刻まれている文字ですが、Aパターンと"Greetings"は、マトリクス番号が手書きされ、AudioMatrixなどの小さい刻印も見られます。
    Bパターンは副マトリクス番号が手書きでなく打たれています。
    以上から判断すると、Aパターンの方がオリジナルというか時期的に先、と思われます。

    No title

    追記です。
    もしやと思って調べてみたら、さすがビートルズ。
    http://www.eskimo.com/~bpentium/beatles/intro/intro.html
    ここに詳しく説明してありますね。時期の違いではなくプレス工場の違いでしたか。
    AパターンはミシガンのAmerican Record Pressing Co.、"Greetings"はカリフォルニアのMonarch Record Mfg. Co.でのプレスと判明。
    さっきはチェックし忘れていた"On Stage With The Four Seasons"もAパターンでした("Golden Hits"とこれはレーベルが楕円ではなく角括弧ですが)。
    で、BパターンはペンシルヴァニアのAllentown Record Co. Inc.プレスっぽいですが、例のNO8P-4153やらP4RM-4722に類する表記は、"Introducing The Beatles"には見当たらないようで、謎です。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。
    いろいろと追加で情報をいただき助かります。

    B-1は、映画『日曜はダメよ』の主題歌でしたか。
    子供の頃から知っているメロディなので、きっと有名曲だと思っていました。

    それにしてもこの1stアルバムは本当に良いアルバムですよね。

    >ここに詳しく説明してありますね。時期の違いではなくプレス工場の違いでしたか。

    僕もそうかなと思っていましたが、推測では、機械打ちのマトリクスの盤はプレスが追いつかず外部に委託したものかなと言う気がしています。その機械打ちのマトリクス番号がNO8P-4153です。
    A面がNO-8P 4153-1でB面が同じく4154-1と打たれています。

    No title

    JDさん、こんばんは。
    マトリクスの件、なるほどですね。
    ところで、私も重い腰を上げて、自分のブログでThe 4 Seasonsのことを書いていくことにしました。
    http://tangodelic.tea-nifty.com/tangodelog/2012/03/1-fbe1.html
    お時間のある時にでも、読んでやってください。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    ブログ読ませていただきました。

    60年代のRock/Popsについては、日本で忘れられた存在の筆頭が4 seasonsだと思います。
    そう言えば、最近テレビで流れていたCMにまたも「Can't take my eyes off you」がありました。
    にもかかわらず・・・ですね。

    連載よろしくお願いします。楽しみにしています。

    *最初、鳩サブローさんのブログのコメント欄に記入したのですが、メールアドレス必須とのことで、はじかれてしまいこちらに書きました。そちらにもコメントできるよう何か独自アドレスを取得しないといけないですね。

    No title

    おはようございます。
    そうか、JDさんはアドレス非公開だったんですね。
    アドレス任意にしてみましたので、よろしくお願いします。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    設定変更、どうもありがとうございました。
    たった今コメント入れてみました。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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