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    Françoise Hardy 3rd アルバム

    先日初めて取り上げた 4 seasons同様、90年代に初めて知って以降のめりこんだアーティストがフランスの女性シンガー、Françoise Hardy (フランソワーズ・アルディ)。
    レコードデビューは1962年の6月。

    これは、64年に発売された3枚目のLPの裏ジャケット。
    FH (11)
    *3/3追記:仏Wikipediaによると、64年11月のリリース

    僕は呼びやすいように「アルディ」と読んでいるが、親しみをこめればFrancoiseと呼ぶべきか。

    アルディの60年代の楽曲は、90年代の僕にとっては日常生活になくてはならない音楽だった。
    声、メロディ、言葉の響き、サウンド、どれを取っても素晴らしいと思った。
    数年の間、1日に一度は必ず聴いていた気がする。


    そして、アルディやSylvie Vartan、さらにはBeatlesのフランス盤などを求めて、90年代半ばから数回フランスにレコードを買いに行ったものだった。
    FH (26)
    *手元にあったものを撮影

    おかげで、アルディの60年代のEPは全て集めることができたし、10年ほど前にはLPもほぼ収集を終えた。

    僕自身は65年~68年頃のVogueから出ていた作品群が一番好きなのだが、今回はレコードジャケットがあまりにも素晴らしいので、これにした。

    こちらは表ジャケット。
    FH (1)

    アルディの本国でのアルバムは、「in English」を除くと1968年発売のアルバムまでは全て同一タイトルで「Françoise Hardy」。
    *3/1修正:先ほどレコードを引っ張り出すと、「Ma jeunesse fout le camp…」はタイトルありだった。これは1967年の発売。しかし、68年作品は再びタイトルなしになる。

    当時のフランスでは、英米のようにアルバムにタイトルを付ける慣習が無かったのか、アルバムにはアーティスト名のみとなっているものが多くある。今ではそれでは区別できないので、わざわざアルバムの代表曲からタイトルをつけてあるが、LPのどこにもそんなタイトルは見つけられない。

    このアルバムは、アルディにとって初めての英国録音。自作曲と他のアーティストがアルディに用意した曲とが半々くらい。

    当時のフランスのアーティストは、フランスで録音するよりも英国や米国で録音するほうが新しい音になると考えていたようだ。

    楽曲アレンジやサウンドも2ndアルバムと比較すると、米国の50年代ロックンロールに影響を受けたye yeスタイルから、60年代っぽい音に前進したように思える。
    前作同様オーケストラ伴奏もついているが、ぐっと60年代寄りな雰囲気になった。B-1などいきなりファズギターで始まる。

    アルバム曲のほとんどのオーケストレーションを担当した英国のCharles Blackwellは、A面1曲目の「Je veux qu’il revienne」 の作者で、英国では「Only You Can Do It」としてVernon girlsがこの曲を発表している。軽快なロックナンバー。
    2ndアルバムにも軽快なロックナンバーはあったが、サウンド的には一昔前と言った感じに聞こえた。

    A-4の「Et même」は、EPで発売されたVersionとは完全別Version。
    アルバムVersionのイントロは、Blondieの「Call Me」に引き継がれているように思えるが、真相は如何に?

    B-4「Dans le monde entier」は、英語版「All over the world」としてシングル発売され、65年にUKチャートでTop20に入っている。僕はその英語版の方を良く聞いていて、そっちのほうが先にリリースされたと思っていた。僕がとても好きな曲の一つ。

    そして、B-6の「Mon amie la rose」は(個人的にはそれほど好きな曲ではないが)、アルディの代表曲の一つ(決して、「Comment te dire adieu」ではない)。


    ジャケットは見開きで表裏ともにコーティングありだが、内側はコーティングなし。
    FH (12)
    FH (14)

    当時良くあった、内側に収納するタイプ。
    FH (17)

    最近ではKinksのアーサーから取ってカンガルージャケなどと言う呼び名もあるが(あれはうまいデザインだと思った)、60年代の欧州盤LPで見開きのジャケットの場合、たいていこれと同様の内側収納だった。

    Vogueから出たアルディの60年代のLPジャケットは、1963年の2ndアルバムから見開きタイプが標準となり、「in English」以外は全て見開き。そのあたりも、Vogueレコードはアルディの作品にお金をかけていたように思える。

    フランスでは3種類のレコードが出ている。
    一つは標準のMono。もう一つは珍しいStereo。そしてもうひとつはMono=Stereo(笑)。

    今回、Monoが見つからなかったのでまずこれ。Mono=Stereoのレーベル。
    FH (19)

    次にStereo。
    FH (23)

    Mono=Stereoは、実際にはStereoなのだが、左右のセパレーションがそれほど広くないミキシングを施したもの。Stereoは、いかにも60年代のStereoっぽい。左右をいっぱい広げて、中央にはボーカルだけを残したようなミキシング。

    このアルバムは英国でもVogueレーベルでMono盤が発売されている。1stと2ndはPyeレーベルだったのだが。
    日本では70年代初頭に東宝レコードから国内盤も発売されたが、それはMono。

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「シングル」は片面1曲、両面で2曲収録。「EP」はシングルよりも曲数を多く収録する(標準は4曲)"Extended Play"の略。両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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