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    Small Facesの仏盤LP

    smfrlp.jpg
    このしょぼいデザインのLPは、所謂「French EP version」と言う誤解を生み出した有名なフランス盤LP(僕のは、左上のステッカーから察するにドイツへ輸入されたものらしい)で、別バージョンの宝庫。

    曲目はこの通り。
    smfrlp (3)

    A面1曲目の「Hey girl」から英国オリジナルversionとは別ボーカルとなっている。


    smfrlp (4)
    続くデビューシングルのB面に収められた「What’s a matter baby」も別ボーカル、さらに「Come back and take this hurt of me」もアルバム「From the beginning」とは別ボーカル。
    そして、DeccaからのデビューLPに収録された「You better believe it」も「Shake」も別。そしてA面最後のOwn upは英国オリジナルよりも演奏時間が長い!
    本当に驚いてしまうLPだ。

    B面1曲目の「My way of giving 」は、ほとんど「From the beginning」の同一ミックスっぽいが、微妙に違うような気もする。しかし2曲目のデビュー曲「Whatcha gonna do about it」は演奏を含め完全別テイクで、CD初登場時にFrench EP versionとして出たものだ。しかし、当時のFench EP収録バージョンはこれでなく、英国正規盤と同じだった。

    そのあたりのことは、2009年に日本のみで発売された拡大版CDの1stと2nd(下の写真)のライナーに詳しい。
    あまりに状況がややこしくこんがらがってしまうが、それを非常にうまくまとめている。
    smfrlp (9)

    続く「Baby don’t do it」も別ボーカルだ。
    80年代の半ばに英国で初めて買ったSmall facesのLP「From the beginning」を聴きながら、このボーカルは一体誰だろう?と当時ずっと気になっていた。その謎が解けたのがBBC音源を集めたアルバムを聞いた時。歌声は初代キーボーディスト、Jimmy Winstonだった。
    彼のボーカルスタイルはかなりSteveに似ている。残念ながらSteveほどの表現力がなかったので成功しなかったが。

    B面の4曲目は「Do you see」というタイトルだが、「From the beginning」収録の「Yesterday, Today & Tomorrow」だ。ここに収録された音源は、なぜか途中でfade outしてしまう。

    そして最後のB-5、当時フランス盤EPには完全別テイクが収録され、まさにFrench EP versionと呼ぶにふさわしいはずの「Come on Children」なのだが、なんと英国盤1stと同一音源。本当にこれは誤解を生むにふさわしいレコードだ(苦笑)。

    このように、英国オリジナルとは違った音源で構成されているのだが、別ボーカルになった曲で使われているバッキングトラックは、英国オリジナルと同じ。これらは全て演奏を先に録音し、歌を後から入れたわけだ。ただし、「Whatcha gonna do about it」は前述の通り完全別テイク。

    smfrlp (6)
    レーベルはMichel Polnareffが在籍したdiscAZ。このデザインは70年代になってからのもの。
    *2/29追記:断定はできないが、69年頃に変わったかもしれない。
     また、へどろんさん情報により、別レーベル盤もある。詳しくはコメント欄を参照のこと

    初登場が70年代だと言うことはわかるが、どうしてこのような別バージョンが収録されたのか謎。
    それにフランスでのDecca音源発売はStonesのLPから判断すると仏Deccaだったし。

    ところで、先日Deluxe edition4枚の収録曲が発表されたが、僕の期待したlive録音はどこにも収録されずじまい。

    それに最初の3枚は全ての音源を既に持っているのではないかと思え、Ogdens(3枚組のようだ)だけが初CD化音源を含んでいるのではないか?と思えた。
    詳しく調べていないので、100%正しいとは言えないが。
    興味のある方は、AmazonあるいはAmazonUKで曲目を調べてみては。

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    No title

    いやぁ、これはさえないジャケの割には、凄い内容ですよね♪
    自分も教えてもらったからゲットしたものの、知らなきゃ、普通のコンピ盤?って思い、スルーしていたでしょう…このジャケですし、うふ♪

    ちなみに所有盤はなぜだかレーベルが違うので、我がブログ記事にレーベル写真を追加したので、リンク先を覗いてみてください♪

    DX盤そうでしたか…ディスク2が丸々ライブなんていうのはやっぱ無理っすか…ふぅ

    Re: No title

    へどろんさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。
    とっくの昔にこのレコードを取り上げられていたようですね。さすがです。

    > 知らなきゃ、普通のコンピ盤?って思い、スルーしていたでしょう…このジャケですし、うふ♪

    本当に、その通りです(笑)。
    でも、Small facesのしょぼい編集LPには時々予想外の音源が入っていて、一か八かのつもりで何枚も買いました。そのうち、数枚は当たりました。

    とは言え、今ではCDに追加収録のボーナストラックなどで聞けるため、それらの価値はレコードで聞けると言う点のみになっています。それと、当たらなかったLPは中古店行きとなりましたが、コーヒー1杯くらいの価格で買い取られました。

    > ちなみに所有盤はなぜだかレーベルが違うので、我がブログ記事にレーベル写真を追加したので、リンク先を覗いてみてください♪

    見せていただきました。
    それで、discAZのレーベルについては所有しているPolnareffの仏盤でしか判断できないのですが、僕のタイプは69~70年(71年あたり?)のレーベルで、へどろんさんのタイプはその次のタイプだと思います。
    思ったよりも早く発売されていたことに気づきました。

    このLPが2種類のレーベルに渡ってプレスされるほど人気があったとは考えにくいので、もしかしたら過渡期に発売され途中でレーベルが変わったのか?などとも想像しましたが、やはり詳しくはわかりません。
    それと僕のLPは、上下を絞り込んだ作りではありません。

    > DX盤そうでしたか…ディスク2が丸々ライブなんていうのはやっぱ無理っすか…ふぅ

    本当に残念です。あのライブ音源のマスターは誰が持っているのか?
    おかしなスタジオremixばかりが発見されるのに、live音源に関しては全然駄目ですね・・・ふぅ~。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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