Beatles関連の本だから???ってわけじゃないと思いたいが

    引越しをしてから既に東京出張に2度も行った(苦笑)。
    2度目の出張の際には、JRでの移動が多かったため、その間の時間つぶし用にオーディオ誌を買おうと、羽田空港の本屋で関連のコーナーを眺めていたらこの本が目に入った。

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    * まだデジカメが見つからないので、今回はAmazonから写真流用

    BeatlesのRemasterCDについて書かれた本みたいなので、昨年発売された本が売れ残っているようだ、と思って購入したら、なんと最近出た本みたいだった。

    「アンソロジー」3部作のRemaster音源が配信のみで発売されていたことをこの本で初めて知った。その点だけは褒めても良いが、それ以外は……実のところこれを読みながら何度も?を連発してしまった。おいおい!と突っ込みを入れざるを得ない点が多々ある。

    以下はかなりの苦言となるので、読みたい方だけどうぞ。


    Amazonの商品説明によると、この本の最初の4~25ページまでが今回新たに書かれた記事で、それ以外はバックナンバーに掲載した記事の再使用や再構成らしい。

    Beatlesの記事だけを1冊にまとめるのは、良いことだと思う。しかし、この本の編集方針と言うか、出版社・編集長の視点あるいは考え方があまりに無さ過ぎのように僕には思える。一言で言って、アマチュアっぽい作りなのだ。

    一部の執筆者はかなり高度な情報を提供している一方で、全く主観的な判断で自分の好き嫌い=良い悪いと決め付けたような書き方をしているライターもいる。インタビューに答えるミュージシャンのBeatlesの音源に対する知識の無さやオーディオについての知識の無さなども感じられる。なんと言うかそのあたり、一つの本の中で上級者、中級者、一般人、などの知識レベルの違う人たちが一同にBeatlesのCD、レコードについて語っているため、てんでばらばらなことを述べているような、そういう印象なのだ。あまりに底辺が低く、それでいて、かなりの上級者にしかわからないようなマニアックな話もあり、なんと言うか、寄せ集めにしてもレベルが低い作りだと思った。

    それと、オーディオ的な話が出てくるにもかかわらず、専門用語をオーディオ界で使用される言葉の定義とは違う使い方をしていたりして、読んでいると、誤った情報を広めているのではないか?と思えたりして何とも心地悪く感じた。音楽の作り手はオーディオ評論家でないから仕方ないとは言え、かなりひどいと思った。

    これを読むと、前回取り上げてやや苦言を呈した「ビートルズ・UK盤・コンプリートガイド」が如何に素晴らしかったかと思えてならない。

    情報についても、筆者の記憶に基づいたと思われる誤りがいくつかある。
    例えば「赤盤」のUS盤LPに収録された「Day Tripper」とUK盤LP・日本盤LPとでは違ったバージョンを収録してあると書かれてあるが、それは間違いだ。全てUSバージョンの片方のチャネルからギターが聞こえて始まるバージョンで収録されている。

    あるいは「赤盤」のUS盤LPには数多くの擬似ステレオ曲が収録となっているが、列挙された曲のうち(僕も記憶に頼るが)「抱きしめたい」以外は全てモノラルでの収録だ。少なくとも、Appleレーベル時代のLPでは。後年、Capitolレーベルでの再発時に擬似ステレオとなったのかもしれないが、僕は知らないし、再発盤での情報を紹介すべきではないと思う。「青盤」も同様、ペニー・レーン、ハロー・グッバイはモノラルでの収録だ。

    他にも気になったことがたくさんあるが、その一例として、ビートルズがデビュー前にいちばんに望んでいたことはレコードを出すことだったと言う話を、さも驚いたかのように取り上げている点。
    別にビートルズだけでなく、また60年代だけでなく、80年代になってもアマチュアバンドの最大の目標はレコードデビューだったわけで(自分もそうだったし)、そんなの当然じゃないの?としか思えない。一体どういう感覚でこの記事を書いたのか不思議で仕方が無い。そういうところを普通なら編集者が、突っ込みを入れると思うのだが……。おかげで、少し読むと?また進むと?と言う本当に???な本だった。

    これを読むと、某レココレ誌やSJ誌、月刊あるいは季刊オーディオ誌は十分に安心して読める。


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    ジャンル : 日記

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    No title

    JDさん、こんにちは。

    私もたまたま娘のゲームプレイ待ちに、本屋でこの本を立ち読みしました。

    記事の内容で、ミュージシャンや評論家がしたり顔でインタビューに答えているのがあると、ほとんど買いません。

    我々が求めているのは、詳細なデータと写真です。(そうですよね)

    埋める記事が無いのでそんなものでお茶を濁していると、読者はちゃんと見ています。

    この前の黄色本がいい例ですよね。出版社はどの世代がこの本を買うのか、ちゃんとリサーチして本の内容をきっちりしたものにしてほしいです。

    Re: No title

    pinkislandさん、こんにちは。
    いつもコメントありがとうございます。

    > 記事の内容で、ミュージシャンや評論家がしたり顔でインタビューに答えているのがあると、ほとんど買いません。

    同じです。

    > 我々が求めているのは、詳細なデータと写真です。(そうですよね)

    基本的にはその通りです。
    他に、新しい切り口と言うか見方を提示してもらえれば、それは非常に素晴らしいと思っています。
    以前、某レココレ誌でWithを取り上げた時は、それに似た発見がありました。

    > この前の黄色本がいい例ですよね。出版社はどの世代がこの本を買うのか、ちゃんとリサーチして本の内容をきっちりしたものにしてほしいです。

    そうですね、リサーチは必要ですね。
    ただ、今回のは普通のひどさではなかったです。しかも買って読んでいる以上、文句を言わないと気がすまなくなりました。やっぱり、どんな記事でも最低ラインのレベルを下回ってはいけないと思います。そういうところは出版社側がしっかりとチェックしないといけないはず。

    それと、インタビューに出てくる日本のミュージシャンよりもこちらのほうがBeatlesの音源やレコーディング、さらにオーディオについては知識が上と言うこともあって、だいたいがっかりさせられますね。
    ああいうインタビュー記事は本当に魅力がないですね。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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