「ビートルズUK盤コンプリート・ガイド」

    お世話になっている pinkisland さんや tetsupc2さん、その他、多くのBeatlesファンの方々のブログで目にしたこの本を僕も購入した。

    BeatlesUKg.jpg

    税込みで3500円に対して、情報量としては十分に評価できるとは思うものの、正直なところ個人的には非常に見辛い(読みづらい)と感じたのが第一印象。特に文字が小さすぎて、かなり辛い。

    そして、レーベル写真はまだしも、ジャケット写真があまりに小さくて、かなりがっかりした。

    Beatlesの英国オリジナルアナログ盤を集めようと言う人にとっては、レーベルだけでなくコーティングされた美しいジャケットや、素晴らしい音に惹かれるような気がするのだが、せっかくのガイド本ながら、そのあたり、残念ながら“レコード”あるいはオリジナル盤の匂いが僕には感じられない。

    いっそ、「ビートルズUK盤コンプリート・ガイド」と言うタイトルよりも、「UK盤コンプリート・レーベル・カラー事典」ぐらいのタイトルの方が的確ではなかったのだろうか?


    ここまでは、客観的な評価の範囲だと思うが、以下はかなり主観的な評価になるので、続きが読みたい方のみどうぞ。


    この「コンプリート・ガイド」で特に気になったのが、ジャケットとレーベルとが別扱いでまとめられている点。これは僕にはどうもしっくりこない。

    僕だけの意見なのかもしれないが、1枚のレコードをジャケット、盤、そのレーベル、場合によっては内袋を1セットで紹介してはじめて、そのレコードを実際に見たような錯覚に陥るあるいはその(特定の)レコードがどういうものかがわかる、と僕は思っている。

    それによって、1枚のレコードが持つ時代の空気を感じ取ったり、あるいは、聴こえてくるであろう音を想像してしまったり、と言うような、何か想像力をかきたてるような紙面づくりあるいは編集……つまり、レイアウト・デザインができなかったのだろうか?

    せめて、初版だけは大き目のサイズでジャケット、盤を紹介することもできたと思うのだが、この本に、そのあたりまでを求めてしまうのは要求が高すぎるのだろうか?

    いや、やはりジャケットの紹介が冒頭数ページしかなく、しかもかなり小さい写真を使っているのは、僕には大きなマイナス要素だ。それと、70年代のステレオ盤(2マーク)用のジャケットについては、大雑把なまとめしかされておらず。

    レコード屋で最初に目にするのはジャケットであり、ジャケットからいつ頃のプレスなのかを判断できなければ、お目当てのレーベルのプレスを手に入れることは(中古レコード屋では)難しくなる。
    そのあたり、著者のこだわりがレーベルにあり、ジャケットにはなかったのかもしれないが。

    と、個人的にもう少しと思う点について述べた。

    その逆に、素直に拍手を送りたいと思える点もある。
    LPが編集盤も含めて取り上げられている点、シングル盤・EP盤・ボックスセットまでを取り上げている点。これらについては、画期的なことではなかろうか。

    と言う事で、レーベル変遷についての情報量はものすごい資料本と言う印象。
    これからUK盤を収集しようと言う人よりも、既に数多くのオリジナル盤を所有している人が、それぞれの盤のプレス時期などを特定するのに役立つ本であると思う。

    最後に、At the Hollywood Bowlのマトリクスに-1/-1が抜けているのはおかしいなど、情報として?な点や誤植もある。重箱の隅をつつくようなものだとわかっているが、タイトルが大げさなだけに、出版側もそのあたりまでしっかりと目を通して欲しいとも思う。

    改訂版を出すよりも、改定部分をネットなどで閲覧できるようにしてもらえればありがたい。



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    ジャンル : 日記

    コメント

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    参考になります♪

    いやぁ、皆さんのとこで見て、気になっているんですけど、値段が値段故、未だ思案中…う〜む…やっぱもうちょっと本屋で現物みたりして考えます、うふ♪

    こういう本は、初版こだわらなければ、限定CDとかみたいに早くゲットしなくてもよさそうなのでまだよかったっす…♪

    Re: 参考になります♪

    へどろさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。

    この本ですが、データ本として見ると、非常に良い本ですよ。
    他の方々が高く評価するのも頷けるし、同感です。
    値段も情報量からすると安いと思います。

    けれど、「UK盤コンプリートガイド」と言われると、UK盤への憧れをどの程度満たしてくるか?と言う尺度で見てしまうんですよね。だから辛口なコメントになってしまいます。

    実際、ブログで書いたことは本音で、正直、あのジャケット写真のサイズではがっかりです。
    この本の最後に「ビートルズとアート」と言う章があるのですが、それよりも、オリジナル初版コーナーみたいなものにして、惚れ惚れするような大きな写真で各レコードを紹介してくれるほうがはるかに良かったのにと思いました。
    それと、アートの話をするのなら、ジャケットのアートワークをもっとわかりやすく紹介しろよ!と突っ込みを入れたくなりました(苦笑)。

    そのあたり、書店で手にとってご判断されるのが一番ですね。

    No title

     JDさん、こんにちは。

    そうですね、私も思ったのですが、字が小さくて老眼の身としては、もうちょっと大きくてもよかったのではないかと思いました。

    まあ、こういった本が出版されること自体画期的だと思うので、これからもどしどし出してほしいです。

    Hollywood Bowlはマト、1-1があったのですね。家にあるのは2‐1でした。ががーん、深く反省します。

    Re: No title

    pinkislandさん、こんにちは。

    コメントどうもありがとうございます。
    実は、この本、気になっていたところにpinkislandさんのブログを読んで、そのままAmazonのリンクで購入しました。
    1冊注文入ってませんでしたか?(笑)

    > そうですね、私も思ったのですが、字が小さくて老眼の身としては、もうちょっと大きくてもよかったのではないかと思いました。

    全く同じ理由です(笑)。
    この本を購入する年齢層は若くても30代程度じゃないでしょうか。
    しかし、メインは40~60代。となると、文字サイズは老眼鏡なしで読めないと厳しいですね。
    そりゃあ、かければ読めるだろう、といわれればそうですが。

    ちなみに僕のブログも同じ理由でこのテンプレートを使っています。
    ブログのしくみに詳しければ、文字サイズなど簡単に変更できるみたいですが。

    > まあ、こういった本が出版されること自体画期的だと思うので、これからもどしどし出してほしいです。

    そういわれると、同感です。
    データ的には素晴らしいと思います。

    > Hollywood Bowlはマト、1-1があったのですね。

    あの本も初版マトリクスは、まだ情報不足なのかなと思いました。
    確か青盤のマトもタコ星人さんのHPではもっと若い数字でした(-1/-2/-2/-1)。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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