The Who sell out/Who フランス再発盤

    「The Who sell out」を手持ちの各国盤から紹介して行こうと思う。

    sellout (15)

    昨日も掲載した写真だが、ちょっとトリミングを変えて紹介すると、ここに映っているものは、一番手前(下)が米国ステレオ盤、その後ろ(左)が英国Mono盤、その後ろ(左)が80年に再発された日本盤と帯、その右横のオレンジ色が英Track RecordからBack trackシリーズの1枚として再発されたステレオ盤(1970年)。

    まず今回は、昨日の写真を再利用しながら74年のフランス再発盤を紹介する。

    sellout (1)


    この2枚組のDisque1が「The Who sell out」だと昨日の記事で記した。
    それは間違いではないのだが、実はこのレコード、本来の曲目から1曲+αがカットされている。

    曲目はこの通り。
    sellout (7)

    このアルバムをご存知の方ならお分かりの通り、本来2曲目に収録された「Heinz Baked Beans」がカットされている。それだけでなく、その前後のジングルもカットされている。アルバムコンセプトが台無しだ(苦笑)。
    それに、B面ラストの「Rael」が「Real」と誤記されている。

    レーベルは昨日の「A Quick one」と同様、アルバムタイトルが「sell out」となっている。

    sellout (13)

    僕も長年「sell out」と呼んでいるが、正しくは「The Who sell out」。
    * アルバムタイトルからグループ名がカットされて呼ばれるのは、Beatlesの4枚目のアルバム「Beatles for Sale」でも同様。こちらも「For Sale」とだけ呼ばれることがある。

    ところで、このフランス再発盤のLPだが、持つとペラペラでいかにも音質が悪そうなのだが、とんでもない。再生帯域が非常に広く、とりわけ低音域の再現が非常に良い。
    それと、特に米国盤で感じられる高音のギラギラした感触が和らいでいて、各国の「The Who sell out」の中でもナチュラルな音をしているように思う。
    ジャケットからすると、どう見ても各国の「The Who sell out」の中ではハズレの1枚のように思えていたのだが、この音質は本当に素晴らしい。

    ちなみに、「The Who sell out」の低音の録音だが、バスドラムの音がやや遠めだ。しかし、それが今のオーディオで聴くと非常に面白い。
    オンマイクにセッティングされなかったため、バスドラムの音とスタジオで響いていた低音域が一緒に収録されているのだ。*特に左チャネル。

    クラシックの録音では、ホールの音と生の演奏の音とのブレンドが優秀録音の鍵となるのだが、Rockではそういう考えはあまり無いように思う。「The Who sell out」で録音された低域は、偶然そうなってしまっただけだろうが、その帯域の再現はオーディオ的には非常に面白い。空気感の再現と言っても良い。

    これについてだが、発売当時あまり話題に上らなかった、CD2枚組「The Who sell out Deluxe Edition」では、低域を強調したリマスタリングのせいでバランスを崩してしまっている。
    00sellout (19)
    *5/8追記:低域でなく、超低域のようだ。従って、特に気にならずに再生できる場合が多いかもしれない。

    「The Who sell out Deluxe Edition」では普通の音量で聞いていても、Disc1-1「Armenia City In The Sky 」で2回ほど地響きが起こってしまう……地響きは言い過ぎかもしれないが、音量を上げて聞くと、本当に部屋をふるわせてしまう。
    オンマイクでの低域ならまだしも、オフマイクでの低域は空気が響いている(鳴っている)ようなものだ。
    そのあたり、(小型スピーカーでの再現はわからないが)使っているオーディオ装置の低域の再現性がどの程度なのかを知る目安に使えるかも。

    *アナログの場合、プレーヤー、カートリッジのどちらかが低域の再現にすぐれないなら、その音は出ない。従って、確実に再生されるCDを使って試すのが良い。ただし、アンプ、スピーカーどちらかが低域再現にすぐれないなら、その場合も音は出ないだろう。
    書きながら、PC用に使っているFoxtexのパワードスピーカーで近いうちにも試してみようと思った。

    *5/8追記
    「The Who sell out Deluxe Edition」の重低音再生について、ヘッドホンで確認したところ聞こえなかった。
    スピーカーで再生すると空気の震えが伝わるにもかかわらず!
    これは、どうも通常の低域でなく超低域レベルのようだ。以前、Beatlesの「Come together」の50Hzの再生音で部屋が共振してしまったので、もしかするとそのあたりの音域なのかもしれない。
    残念ながら当面出張のため、周波数の確認ができるのは来週になってしまう。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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