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    Smokin'

    ここ数日、Humble Pieの『Smokin'』(1972年発売)も久しぶりに聴いている。

    昔SACDが出た際に購入し、試しに聴こうとしたが自分の"聴く"タイミングと合わず、すぐに棚にしまうことに。
    だから、それこそ10年以上ぶりくらいかも。

    smokin (17)
    *英国再発盤



    このアルバム、A-1「Hot 'n' Nasty」やB-1「30 Days in the Hole」は今聴いても格好良いが、ほかの曲は余りにBlues色の強いものが多くて、楽曲群としてはちょっと古臭いタイプが多い気がする。
    2020年にこのアルバムを好きで頻繁に聴いている人ってどれくらいいるのだろう?

    smokin (15)
    *ジャケット裏面

    同じくBlues色の強いアルバムとしては、これの前作のベスト・セラー・アルバム『Performance Rockin' the Fillmore』があるが、ライブ盤だからかそれほど古臭い印象を抱いていない。もしかすると、あっちはPeter在籍時の録音で、彼の弾くスケールがブルーススケールでなかったことが実は影響しているのかも。
    *修正理由:米国ツアーで(米国での)人気が一気に上がってベストセラーになったと思っていたが『Smokin'』の方がさらにヒットしていた

    それに引き換え『Smokin'』では新たに加入したギタリスト、Clem Clempsonがブルーススケールで弾きまくるので、やたらとヘビーなリズム隊によるBlues色強い曲がさらにBlues色を増している可能性もある。

    この手のブルース色の強い曲に対し、Steveのボーカルは何一つ不満がない。
    A-1やB-1のような、もっとR&B寄りの曲に対しては、さらに不満がない(笑)。

    とは言え、ほとんどの曲で、Steveの声にはまるで疑似ステレオのような不思議なエフェクト(?)がかけられていて、しかもオフマイクで遠いところから歌っているような音作りがなされており、これについては正直不満がないとは言えない。
    ただ、歌声が中心にぴたっと定位しないのは個人的には楽しめる。ステレオなのだからどこに定位させても良い。

    smokin (10)
    *再発盤レーベル

    現代作品のようにアルバムを通してボーカルが必ずセンター定位というのは、個人的には魅力に欠ける。
    まぁ、ソロシンガーのアルバムで歌だけを聞かせる作品であれば気にならないが、グループ(バンド)の作品で演奏も自分たちで行っている作品なら、曲ごとに独自の自由なミキシングアレンジがあっても良いように思うのだが。

    おっと、脱線した。失礼。

    で、このLPは確かこの1年以内に購入した英国再発盤。買ったままほったらかしだった。
    過去に持っていた米国盤や日本盤が見当たらずで、今回初めて聴いたわけだが、こういうバランスでカッティングされていたのかと驚いた。(でも、米日盤も同様なバランスだったのかもしれないが、実はほとんど記憶にない。)

    いや、もしかすると再発盤(2ndレーベル)なのにマトがA1/B1という初期プレスと同様と思われるスタンパーなので音が若干なまっているのかもしれないが、ボーカルとギターの帯域が凹んでいて、低音域がやたらとぶっとく、次に目立つ帯域はシンバル類という、非常に音のエッジの立たないカッティングになっている。おかげでSteveの声を聴こうと思うと、どうしても音量を上げざるを得ない。
    と言っても、出てくる音はそれなりに透明感がありフレッシュだ。なんとも不思議なカッティングに思える。

    そう言えば、『Performance Rockin' the Fillmore』の英国盤は初期プレスと再発の両方持っていて、どちらも同じマトでカットされていたので、あれをいつか聴き比べしたら違いがあるかどうかわかるかもしれない。再発盤なんて昔1500円くらいだったような……。

    『Smokin'』は、残念ながら音や音質を比較する盤が見当たらないなぁと思っていたが、近年登場のボックスセットを思い出した。

    『Eat it』以外はまだどれも新品の未開封状態だ。シュリンクをカットし、『Smokin'』を聴くことに。

    smokin (1)
    *Box setより

    これは音のまとめ方が全然違う。ボーカルやギターのエッジが立っているし、やたらと低音域の比重が高かったオリジナル(再発盤)よりも全体のバランスを見直してある分、かなり聴きやすい。

    それに、再発盤よりも音そのものが若く感じられる。これは価値のある再発重量盤だった。
    レーベルも初版の茶色っぽいやつに似せてあるし。

    smokin (7)
    *Box set盤のレーベル

    歌声やギターが目立つようになった分、それほど音量を上げずとも十分に聴けるようになったが、やたらと弾きまくってるギターに対して、ちょっと疲れてしまう自分がいる(苦笑)。
    この点は僕には一長一短か……。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP stereo 英国盤 ハンブル・パイ Humble Pie Smokin'

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「シングル」は片面1曲、両面で2曲収録。「EP」はシングルよりも曲数を多く収録する(標準は4曲)"Extended Play"の略。両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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