「My Generation」英国Virgin再発盤

    英国では1967年にBrunswick社が閉鎖となり、Whoの「My Generation」の販売は終了した。
    販売期間は実質2年ほどだ。

    その後、1980年に英国Virgin社から再発されるまで13年もの間、このアルバムは入手不可能となり幻の名盤扱いだったわけだ。
    (*ただし、日本ではそんな扱いではなかった。)

    mygenvirgin (1)
    ここに紹介した英国Virgin再発盤は、表ジャケットがコーティングされていた頃のもの。後にコーティング仕上げはなくなる。

    右上のレーベル名がBrunswickでなくVirginに変更された以外、ジャケットのデザインに変更は無い。使われている写真も鮮明で、Brunswick社の閉鎖後でもオリジナルの版(フィルム?)が良く残っていたものだ。

    裏ジャケットもデザインは同じ。ここでの写真も鮮明だ。
    mygenvirgin (5)

    噂では、折り返しありのジャケットが初期プレスにあったそうだが、僕は現物を見たことが無いので、それが本当かどうかはわからない。

    レーベルデザインはオリジナルのBrunswickを意識したもの。下はオリジナル。
    mygenvirgin (12)
    mygenwho (25)

    このレコード、run-off grooveにA Porky Prime Cut(で正しいかな?)と刻まれたものとそうでないものがあり、音質は前者の方が良い。
    mygenvirgin (15)

    英国オリジナル盤とA Porky Prime Cut盤の音質を比較すると、やはりオリジナル盤の方が鮮度が高い音を聴ける。
    しかし、最近のVirgin盤の中古市場での安値を考えるとA Porky Prime Cut盤を安価で買えるなら、コンディションが悪い(例えば、VG-やそれ以下の)オリジナル盤を1万円前後で買うよりも良いと思う。

    * 3/4追記:Virgin盤とオリジナルBrunswick盤とでは、Virgin盤の方がカッティングレベルが高くプリアンプのボリューム位置を同一のまま再生すると音が大きい。通常、音が大きい方が良い音に聞こえるので、比較する場合はスピーカーからの音量を同一にする必要がある。これは非常に重要なポイントだ。
    Virgin盤は高域が抜けておらず、こもった印象を受ける。しかし、低域の躍動感はなかなか良い感じにマスタリングされていると思う。



    最後に、どうでも良い話を。
    僕がこのレコードを購入したのは1983年~84年の正月のどこかだった。
    大阪梅田近辺で唯一このレコードを売っていたHogg(だったと思うが…)と言う店で買った。この店には驚いたことにKinksのコーナーもWhoのコーナーもあった。
    当時のこのレコードの値段は2700円だった。

    ちなみに僕が買った時点では、このステッカーも無ければ、表ジャケットのコーティングもなかった。ニス仕上げと言うのか、艶のあるジャケットだった。
    盤はA Porky Prime Cut盤だった。

    その時点では既に国内盤LPでA Quick one ~ Live at leedsまでのレコードは全て持っていたし、The Kids are alrightのサントラやQuadropheniaのサントラも持っていた。
    しかし僕は、この「My Generation」によって、さらにWhoにのめりこんでいくことになった。

    正直、Beatlesの1stである「Please Please Me」よりも完成度の高いロックの1stアルバムなどないだろうと高をくくっていた。
    Rolling Stonesの1stはそれなりに好きだったが完成度はそれほどとは思わない。Kinksの1stにはがっかりした。そしてWhoも大したことはないだろうと思っていた。

    と言うのも、僕がWhoを好きになったきっかけである、カンボジア難民救済コンサートのラジオ放送を聴いて以後このLPを買う83年までに、このアルバムについての論評を読んだり聞いたりしたことが一度も無かったからだ。
    と言うか、論評以前に、Whoの英国での1stが「My Generation」と言うアルバムだったなどと紹介している媒体そのものが無かった。
    * 3/4追記:媒体と言っても、当時は音楽書籍しかなかった。また、上述の国内盤LP  A Quic Oneなどの帯の裏にWhoについての書籍が掲載されていたが、当時既に絶版だった。いったいどれだけの部数が発行されたのだろう?

    それぐらいだったので、このジャケットも店で現物を見るまでは見たことが無かった。つまり、当時の日本でのWhoの一般的な情報と言うのはその程度のものだった。まだ、A Quick Oneの帯に「☆66年当時のザ・フーの初期のシングルヒット曲を集めて作られたアルバム。」とデタラメが書かれていた時代だ。(ちなみに83年には国内盤LPのA Quick One、The Who Sell Out、Direct Hits全て廃盤になっていた。限定盤だったためだ。)まるで嘘のような本当の話だ。

    Peteも当時のインタビューで、日本のような未知の国へ行くことなどないと言い切っていた。
    それから25年くらいで、ようやく日本はWhoに追いついた。
    あの頃、今の日本の状況なんて全く想像できなかった。このアルバムのオリジナルモノラル音源を使用した正規CDが唯一発売されている国になるなんて……。
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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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