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    Shangri-Las-65!

    全米No.1ヒットとなった1964年のシングル「Leader of the Pack」で有名なgirl group、Shangri-Lasは活動期間中に2枚のアルバムしか発表しなかった。
    しかも、米国オリジナル盤は余程売れなかったのか?中古市場では物量が少ないだけでなく、とてつもなく高額だ。

    近年再発されたLPが重量盤だというので、Tower records onlineで先日購入した。そのうち、2ndアルバムの『Shangri-Las-65!』(1965年発売)を紹介することに。

    Shangrilas65 (23)
    *Radiation Reissuesからの再発重量盤



    このアルバム、今回の重量盤購入前から2枚の再発盤を持っていた。
    そのうち1枚がすぐ出てきた。

    1984年のCharly recordsからの再発盤で、どうやら英国盤のようだ。

    Shangrilas65 (1)
    *Charly recordsからの再発盤

    Shangrilas65 (6)
    *Charly盤のレーベル

    その時点で音質的に大丈夫か?と思ってしまうのは、Shangri-Lasの録音は米国録音だから。
    でも、今回の再発重量盤もRadiation Reissuesというイタリアのレーベルからなので、似たようなものか(笑)。

    先に1984年のCharly盤を10数年ぶりに再生したところ、記憶にあったナローレンジで第2~3世代目のコピーマスターを使用したような印象が吹き飛び、ここまでの音質でプレスされていたのか!と驚かされた。

    その理由は明らかに、最後に聴いてから僕のオーディオ(+部屋、音量も)環境が変わり、再生音質のグレードが上がったことなのだけれど。
    とは言え、他の曲よりも明らかにバッキングトラックの録音音質が劣る曲が数曲あるのも事実。そういう曲が入っているせいで音質が悪い印象になっていた可能性もある。

    全曲モノラルで、声の帯域が一番目立つようなマスタリング。
    一部の演奏は良い音で録音されてあるが、前述のごとく数曲の音質はひどい。特にB-6の「The boy」のピアノはカセット録音か?とさえ思える。

    それらも含め、今回の再発重量盤は音質改善しているのだろうか?

    Shangrilas65 (9)
    *Radiation Reissues盤のレーベル

    結論から先に記すと、平均的には1世代程度は確実に音が若返っている。
    曲によってはそれ以上に音質改善しており、明らかに使用マスターが異なっていると思われる曲がある。
    と言うのも、まさかのステレオミックスが使用された曲があるからだ。

    マスタリングそのものも、84年盤は声の帯域が目立つように音がまとめられていたが、今回はできる範囲で(大本がナローレンジであるのだけれど)ワイドレンジ風な音に仕上げてある印象を受ける。

    低音域については強力で、実のところ84年盤を聴いてこんなに低音が入っていたのか!と驚いたのだが、ワイドレンジ化に合わせた分、より強力になっている。

    それらを反映し、カッティングレベルは若干抑えてあるので、再生ボリュームを上げる必要がある。

    Shangrilas65 (16)
    *ジャケット裏面

    音質のことばかりに触れたが、内容については、僕はかなり高く評価している。
    もしバッキングトラックの音質が全体的にさらに良かったなら、隠れた名盤どころか、かなりポピュラーな名盤になっていたのではなかろうか。

    グループ用のオリジナルとカバーが混ざっているが、当時の米国グループのアルバムだと標準的だ。

    特にA面の6曲の流れが絶妙で、本当に素晴らしい。
    オリジナル曲の大半はEllie Greenwich-Jeff Barryチームによる曲なので出来が良い。
    それだけでなく、Shangri-Lasのことを良く知っている人は同意すると思うが、マネージャー/プロデューサーを務めていたGeorge "Shadow" Mortonによる「Sophisticated Boom Boom」と「I Can Never Go Home Anymore」がまた素晴らしい出来だ。

    曲だけでなく、音質向上で演奏面でもいろいろと見えてくるものがある。
    リードボーカルは声質で聞かせる側面もあるが魅力的だし、コーラスは十分にうまい。
    バッキングトラックのアレンジや使用楽器は、かなりプロフェッショナルでセンスが良い。
    そのあたり、これまで気づかなかった理由は、一部の曲の音質が印象を悪くしていたからのように思う。
    やっぱり、音質が今ひとつだと印象も悪くなる気がする。

    唯一残念な点は、オリジナルレーベルを模した再発盤にして欲しかったというところ。

    Shangrilas65 (22)
    *シュリンク上に貼り付けされたシール





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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 重量盤 モノラル Shangri-Las シャングリラス

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「シングル」は片面1曲、両面で2曲収録。「EP」はシングルよりも曲数を多く収録する(標準は4曲)"Extended Play"の略。両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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