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    Unit4+2 #1 featuring Concrete And Clay

    英米で異なる内容のアルバムが発売されていた60年代、英国アーティストのアルバムと言えども、米国で発売されたアルバムの方が選曲、曲順ともに優れていると思えるものがある。

    Unit4+2の1stアルバムもそんな1枚だ。それがこれ。
    米国での1stアルバムとなった『Unit 4+2 #1 featuring Concrete And Clay』。

    unit4_2 (24)
    *米国オリジナル・モノラル盤

    過去持っていたLPがどこかに行ってしまい、昨年買いなおした。



    Unit4+2は彼らの本国である英国で2枚のアルバムを残しているが、米国ではこの1stアルバムだけだった。

    unit4_2 (18)
    *ジャケット裏面

    アルバムにでかでかと表記されている大ヒットシングル「Concrete And Clay」は、英国ではシングルチャートでNo.1を獲得している。
    だからこそ、米国ではそれを前面に打ち出しセールスにつなげたかったのだろう。

    でも残念ながら、米国のシングルチャートでは「Concrete And Clay」はそこまでのヒットには至らずじまいだった。

    unit4_2 (13)
    *レーベル

    僕は英国での1stは70年代中頃に出た日本盤でしか持っていない。しかも、これも昨年購入したばかり。

    unit4_2 (11)
    *国内盤

    英国仕様の1stと米国1stとを比較すると、収録曲数は同じく12曲。
    A-1やA-2が同一というところから察するに、米国盤は英国盤を元に3曲を差し替えている。
    その3曲の差し替えで、僕には米国仕様が随分良いアルバムに思えてしまう。

    彼らは、本来はUnit4というグループ名で活動していたフォーク系あるいはアコースティック系のグループだった。

    ところが英国にBeatlesを筆頭とするbeatグループブームが起こり、彼らも音楽で食っていくためには時代の求める音楽に合わせざるを得ず、新たなメンバーを2人追加してbeat rockにも対応し、Unit4+2というグループ名になった。

    代表曲の「Concrete And Clay」は、そういう意味では、完全に彼らオリジナルと言えるサウンドになっている。当時のヒット曲の中では珍しく、ラテンっぽくアコースティックなサウンドが強い曲だ。

    unit4_2 (6)
    *国内盤(英国仕様)収録曲

    で、話を英米での収録違いの3曲に戻すと、英国盤に収録された「500miles」は誰もが知ってるあのフォークソングだ。
    米国盤で外されたのは、あまりにもフォーク色が強いためだと思われる。

    また、Righteous Brothersのカバー「You've Lost That Lovin' Feeling」が外されたのは単純に、本家RBのバージョンと比較してUnit4+2のバージョンが貧弱だからだと思う。

    この2曲に変わって、メンバーのオリジナル2曲が収録され、それが非常に良い。カバーでなくオリジナル曲という点も良いし、置き換えられた2曲の出来も良い。

    残る1曲は差し替え前がゴスペル、差し替え後がややラテンな軽快なカバー曲で、どっちもありに思える。

    いずれにせよ、アルバムとしてのまとまりという点では、米国仕様の方がずっと良くなったように思える。数曲の違いと言えどあなどれない。


    さて、話は変わるが、米国オリジナル盤と日本盤との音質を比較すると、明らかに米国盤の方が音質が良い。マスターテープの差が2世代ぐらい違う気がする。

    unit4_2 (1)
    *国内盤B面のレーベル

    それと、実はこの日本盤、英国から届いたマスターテープに誤りがあったのだろう、B-2は「You've Lost That Lovin' Feeling」のはずなのに、何故か米国盤に収録された「(You've) Never Been in Love Like This Before」が誤って収録されている(笑)。
    つまり、少しだけ米国に近い内容なのだった(苦笑)。

    でも、本来マスターテープって一つのリールになっているものなのだから、1曲だけ入れ違うなんてこと起こらないはずなのだが……。









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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 米国盤 モノラル Mono Unit4+2 音質

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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