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    英国初期盤『Quadrophenia』の針飛び

    Whoの『Quadrophenia』と言えば、初版は米国のMastering Labでカッティング(マスタリング)されている。

    理由は不明だが、英国用と米国用とでカッティング・エンジニアが異なることで知られている。

    quad_UKpress (24)
    *手前:英国盤、背後:米国盤




    それはジャケット内側のクレジットでわかる。

    quad_UKpress (20)
    *Mastered by George Jonesが英国クレジット

    quad_UKpress (17)
    *Mastering by Arnie Acostaが米国クレジット(国内盤も共通のクレジット)


    僕の持ってる英国初期盤は2枚あって、マトリクスを見ると
    一方は、
    レコード1枚目 A面がA▽1、B面がB▽2、レコード2枚目 A面がA▽1、B面がB▽2
    別の盤は、
    レコード1枚目 A面がA▽1、B面がB▽1、レコード2枚目 A面がA▽1、B面がB▽2
    となっている。

    quad_UKpress (8)
    *英国盤レーベル

    そして残念ながら、両方ともレコード1枚目のA面3曲目(とすべきか)のアルバムタイトルのついたインスト「Quadrophenia」の同じ箇所で針飛びする。

    ちょうど演奏が後半にさしかかり、「Love reign over me」のパートの最後部分で飛んでしまう。
    しかも、リズムのタイミングや展開が絶妙に合っていて、リズムが変わらずに隣の溝に飛ぶので、注意して聴いていないと気づかない(苦笑)。

    最初に買ったものは「まんまと針飛び盤をつかまされた」と思っていたが、もう1枚も同じところで針飛びすることがわかり、どうやらプレスミスかカッティングミスなのだろうと結論づけた。
    どちらも同じくマトリクス1だ。

    今回新たに買ったプレーヤーでも再生してみたが(針圧2g)同じ結果だった。

    quad_UKpress (4)
    *マトリクス部分

    それに対して、米国カッティングや(まだはっきりと確認できていないが、米国と共通と推測される?)国内盤では針飛びしない。

    実は、ネットにおいても、この英国盤の針飛びの件、これまで報告を見たことがない。
    だから針飛びせずに再生される盤も存在するのかもしれないが、もしかしたらマトリクス1は全滅で、持ってる人もこれまで気づかずに聴いてきている可能性がある。

    まぁ、日本や米国の人ならば、本国盤を聴いて年齢を重ねているだろうから、英国マト1で針飛びしたならば気づくとは思うのだけれど。

    話は逸れるが、米国盤はオートチェンジャー対応のため、レコードはA面/D面、B面/C面の組み合わせとなっている。

    quad_UKpress (14)
    *僕が長年聴いた国内盤


    最後に関係ない話になるが、先月に米国盤『Quadrophenia』を超音波洗浄し、(こちらも2枚持っているのだが)洗浄していない米国盤と音を比較すると洗浄効果てきめんだった。洗浄前は音質差などわからなかったのだが。
    やっぱり米国盤の紙内袋に入ったレコードは優先的に洗浄すべきだなと実感した次第。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 英国盤 米国盤 ザ・フー Who 針飛び マトリクス Quadrophenia

    コメント

    Secret

    JDさん、こんばんは。
    針飛び以外にもあるレコードトラブルの話なのですが、中古レコードの中に、左右どっちかの音が途切れる(または、鳴らない)ということはないですか?
    時々急に鳴ったりもするので、最初アンプが壊れたのかと思ったのですが.レコードを換えると全然大丈夫なので、やはりレコード自体の問題かと。
    それってよくあることですか?
    また、対処法は何かありますか?
    よろしければご教授ください。

    Re: タイトルなし

    Makoさん、こんばんは。

    > 針飛び以外にもあるレコードトラブルの話なのですが、中古レコードの中に、左右どっちかの音が途切れる(または、鳴らない)ということはないですか?

    今までそんなことは経験したことがないですね。

    > 時々急に鳴ったりもするので、最初アンプが壊れたのかと思ったのですが.レコードを換えると全然大丈夫なので、やはりレコード自体の問題かと。
    > また、対処法は何かありますか?

    もし本当にレコードの音溝が問題だったなら、音がしない間もボリュームを上げていれば何らかのトレーシングノイズがスピーカーから聞こえると思われます。でも、それが完全に無音であれば、カートリッジ側の問題のように思えます。

    推測ですが、カートリッジとシェルをつなぐリッツ線が外れかかっているとか断線しかかっているとか。
    取り付けの際にリッツ線を折り曲げる場合も多いので、リッツ線がレコード盤と接触してたりしたら起こる可能性はあるかと。

    他のカートリッジで試しても同じ部分で片チャンネルしか音が出ないのならば、原因はレコードということになりますが。さもなければ、フォノイコ側の接触不良もありえますね。

    僕は幸いにも、そういう現象には遭遇したことがないですが。


    No title

    JDさん、こんばんは。
    全く無音なわけではなく、かすかに音は鳴っています。
    何度かクリーニングして、数回かけた結果、今度は普通に鳴るようになりました。
    よく見ると、盤上に白い粉がたくさん出ていました。何か関係が?
    ちなみにですが、そのレコードは、「ビートルズセカンドアルバム」(国内盤)です。かなり古いもので、ジャケットの見開きに香月さんの解説があるやつ。B面ラストの「シー・ラヴズ・ユー」が通常よりスローモーなバージョン(レココレでも取り上げられている)だし、他の曲も全て疑似ステレオみたいな(しかもキャピタルのエコーとも違うエコーがかかっている!)不思議なミックスばかり。その違和感を楽しんでいます(笑)。

    ボロっちい初版UK盤持ってますが
    音飛び気付きませんでした...
    確かに飛んでますね。

    針圧を軽くすると飛ばないこともあるので
    試してみました。
    ソニーのPS-X600という大昔の
    プレーヤーでアレなんですけど
    針圧が演奏中でも可変出来るので
    こういう時は非常に重宝します。

    カートリッジはShure V15 typeIV
    針は互換針です。

    スタビライザーを下ろさない状態で
    目盛り読みで0.75gでは飛びませんでした。1gではダメでした。

    当時のプレーヤーでは多分全滅でしょうね。

    No title

    こんばんは、私もUKオリジナル盤を持っていて気になったので自分のを調べてみました。
    私のはSide1から順にB1、A2、A1、B2となっていて、Side1がB面のマトリクスなので何だこりゃ?と思いましたが、なんて事はない、単純にSide1と2のラベルが逆になってる貼り付けミスでしたw
    なので残念ながらA1は持ってないのですが、A2マトだと全く問題なく再生されます。
    ZepのPresenceのB1マトやStonesのSatanicの1P/P1は音飛びで有名ですが、個体差で音飛びしたりしなかったりするみたいですので、Quadropheniaも物によっては…なのか全部なのか気になる所ですね。
    余談ですが私の持ってるSticky FingersのB3マトは1曲目Bitchで2回目verse前、「It's a bitch, alright」の直後にプチ音も無く飛びますが、サックスが割とナチュラルに繋がってるので気付くのに大分時間が掛かりましたw
    プレスミス…?JDさんのSticky Fingersはいかがですか?
    今回久しぶりにQuadrophenia聴きましたが、音良いしやっぱりかっこいいですね。

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。

    > 全く無音なわけではなく、かすかに音は鳴っています。
    > 何度かクリーニングして、数回かけた結果、今度は普通に鳴るようになりました。
    > よく見ると、盤上に白い粉がたくさん出ていました。何か関係が?

    そんなことあるんですね。
    推測するなら、表面保護のために塗布した何かが固まってしまい、凝固した塗布剤による新たな?音溝をトレースしていたので音が出なかった……ってことのように思えます。

    > ちなみにですが、そのレコードは、「ビートルズセカンドアルバム」(国内盤)です。かなり古いもので、ジャケットの見開きに香月さんの解説があるやつ。B面ラストの「シー・ラヴズ・ユー」が通常よりスローモーなバージョン(レココレでも取り上げられている)だし、他の曲も全て疑似ステレオみたいな(しかもキャピタルのエコーとも違うエコーがかかっている!)不思議なミックスばかり。その違和感を楽しんでいます(笑)。

    国内盤でも、米国仕様を国内盤で出したやつですね。
    僕は国内仕様(ややこしい!)のモノラル盤は持っていますが、そういえば、アップレーベルの米国仕様セカンドの国内盤も中古で500~600円ぐらいで買ったような・・・。もし持っていても、買ったまま聴いたことはないかもしれません(苦笑)。


    Re: タイトルなし

    Goxさん、こんばんは。お久しぶり?です。

    > ボロっちい初版UK盤持ってますが
    > 音飛び気付きませんでした...
    > 確かに飛んでますね。

    そうでしたか、となるとマト1は全滅かもしれないですね。

    > 針圧を軽くすると飛ばないこともあるので
    > 試してみました。
    > ソニーのPS-X600という大昔の
    > プレーヤーでアレなんですけど
    > 針圧が演奏中でも可変出来るので
    > こういう時は非常に重宝します。

    そのプレーヤーのことはネットで見たことがあります。面白い仕様ですね。

    > カートリッジはShure V15 typeIV
    > 針は互換針です。
    > スタビライザーを下ろさない状態で
    > 目盛り読みで0.75gでは飛びませんでした。1gではダメでした。
    > 当時のプレーヤーでは多分全滅でしょうね。

    当時のプレーヤーだけでなく、現在のプレーヤーでも厳しい気がします。
    その箇所だけのために、本来の適正針圧をかけられないのでは、再生音を楽しめないですね。

    情報ありがとうございました。

    Re: No title

    Joeさん、こんばんは。
    お久しぶりです。

    > 私のはSide1から順にB1、A2、A1、B2となっていて、Side1がB面のマトリクスなので何だこりゃ?と思いましたが、なんて事はない、単純にSide1と2のラベルが逆になってる貼り付けミスでしたw

    そいつは驚きの発見ですね(喜べないかもしれませんが)!

    > なので残念ながらA1は持ってないのですが、A2マトだと全く問題なく再生されます。

    いいですねぇ!他の面のマトからすると、A面マト1とマト2はほぼ同時期に売られていたように推察されます。
    それなら針飛びの心配ないほうを所持していたいです。

    > ZepのPresenceのB1マトやStonesのSatanicの1P/P1は音飛びで有名ですが、個体差で音飛びしたりしなかったりするみたいですので、Quadropheniaも物によっては…なのか全部なのか気になる所ですね。

    針飛びに気づかずに聴いている人もかなりいるように思います。

    > 余談ですが私の持ってるSticky FingersのB3マトは1曲目Bitchで2回目verse前、「It's a bitch, alright」の直後にプチ音も無く飛びますが、サックスが割とナチュラルに繋がってるので気付くのに大分時間が掛かりましたw
    > プレスミス…?JDさんのSticky Fingersはいかがですか?

    え?それは気になりますね。近いうちに確認してみます。

    > 今回久しぶりにQuadrophenia聴きましたが、音良いしやっぱりかっこいいですね。

    同感です。

    No title

    JDさん、お久しぶりです。

    家にあるQuadrophenia英盤は、JDさんと同じマト1-1-1-2で、A3を注意深く聴いてみましたが、針飛びはしませんでした。個体差でいろいろあるのでしょうか?

    それと、家にあるLED ZEPPELIN PRESENCEの英盤両マト1の、俺の罪が最後のところで飛びます。針飛びじゃないような気がするのですが。因みにそのジャケット、例のタイトル、バンド名、スワンソングのエンボス加工がありません。不思議です。

    これからも記事を楽しみにしています。

    Re: No title

    pink islandさん
    こんばんは、お久しぶりです。

    > 家にあるQuadrophenia英盤は、JDさんと同じマト1-1-1-2で、A3を注意深く聴いてみましたが、針飛びはしませんでした。個体差でいろいろあるのでしょうか?

    情報ありがとうございます。
    針飛びしない盤もあるんですね。だとしたら、うちの2枚やGoxさんのA面マト1ははずれ盤だったか、
    あるいはpink islandさんのが偶然ラッキー盤だったか。どっちかはわかりませんけど。

    近いうちに針飛び音源をどうにかアップしたいと思っています。
    そういえば、針圧を下げて試したところ0.9gなら飛びませんでした。
    でも、適正針圧でないので音はダメダメでした。

    > それと、家にあるLED ZEPPELIN PRESENCEの英盤両マト1の、俺の罪が最後のところで飛びます。針飛びじゃないような気がするのですが。因みにそのジャケット、例のタイトル、バンド名、スワンソングのエンボス加工がありません。不思議です。

    すみません、僕はLED ZEPPELINは1st以外興味がなく、しかも再発盤で満足なので、ほかのアルバムも含めぜんぜん知識がありません。お役に立てず・・・。

    > これからも記事を楽しみにしています。

    こちらこそ!です。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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