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    Get back/Don't let me down

    英国では「Get back/Don't let me down」のシングルまでモノラル盤での発売だった。

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    *左はデンマーク盤(英国原盤使用)、右が英国オリジナルシングル盤

    でも、米国や日本ではこのシングルからステレオ盤に切り替わる。




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    *日本盤と米国盤

    ステレオ盤で聴くと、これまでのBeatlesの録音とは明らかに異なる録音に驚かされる。
    Drumsがステレオで録音されているのだ。
    録音エンジニアは有名なGlyn Johnsだ。

    この2曲の録音は、有名なGet Back sessionsでの(この時点での)唯一の成果だった。

    Get Back sessionsは、デビュー時のようなスタジオライブ録音で新曲を発表するような方針だった。

    最初はだだっ広い映画撮影用のスタジオでリハーサル的なセッションを行い、1969年1月に、Apple社屋に造られた新しいスタジオを稼動=Apple studioでのセッションからが正式な録音として扱われている。

    スタジオライブでオーバーダビングなしとなると、8トラックレコーダーの全チャンネルを一発録音に使えるとあって、初めてBeatlesの録音を手がけたGlyn Johnsは、躊躇せずにDrumsをステレオ録音したのではなかろうか。

    getbacksingle01 (2)
    *80年代発売のピクチャー・シングル

    正規シングルとして発表された「Get back/Don't let me down」は『レコーディング・セッション』によると1969/1/28にApple studioで録音、69/4/7にシングル用のモノ/ステレオミキシングをオリンピック・スタジオで行ったとある。

    でも、「Don't let me down」はどう聴いてもJohnの声がダブルトラックになっていて、どこかの時点でダビングしたに違いない。

    「Get back」は、1970年のアルバム『Let it be』に別編集で収録された際には、Phil Spectorによってremixされて、Drumsはモノラル・中央定位に変更されてしまった。


    最後に、今回の『Singles Collection』収録の「Get back/Don't let me down」シングルの音質について。

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    *『Singles Collection』より

    コメントをいただいていた路傍の石さんのツィートでは「鮮度落ちまくりモコモコでオリの圧勝。この高域の凹みは事故レベル。」とあるが、僕のところでは違った印象の音だ。
    高域の凹み以外は十分に質感の高い良い音をしていると感じる。

    高域については、EQ設定を誤ったか(しかし、そんなことあるのかな?)、あるいはドロップアウトが目立つ不安定さがあったので止む無く下げたか。どちらかだろうと推測している。

    なお、僕はDS-Audioの光カートリッジを導入してから、それ(DS E1)しか使っていないので、今回の『Singles Collection』もDS E1で聴き、モノラルカートリッジでは聴いていない。Mono LP Boxと同様のカッティングであれば、ステレオカートリッジのほうが合うのではなかろうか。




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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード Beatles モノラル Mono 英国盤 ステレオ stereo 米国盤 ビートルズ ボックスセット

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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