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    The Singles Collection その2 思い込みで失敗したことも

    今日ようやく特定のmono singlesを70年代の再発盤や60年代のオリジナル盤と比較しながらある程度大きな音量で聴いた。

    全てを比較したわけでないが、現時点での印象を記しておくと、今回のシングル集は僕のオーディオ環境(装置、部屋、音量)では、過去最高音質と思えたものが多かった。どこぞのレビューとは大きな違いだ(笑)。

    beatSings (12)
    *これは「this boy」の比較



    ただし、その音は帯域が下から上までスムーズにつながり、歪っぽさがなく、音がガツンと来てもエッジが尖っていない、まるでテープメディアのような音というのが近いかもしれない(決してぬるい音ではない)。
    あるいは(御幣があるかもしれないが)SACDのような音と言えるかも。
    *あくまで、現状の僕の環境で聴ける音を言葉にしただけで、他でも同じかどうかは不明

    beatSings (8)
    *70年代の再発シングル英国盤

    さらに言うと、70年代シングルでは残念ながら音溝に刻めなかったと思われる低音域が、今回は(少なくとも)それ以上には刻まれている点において評価できるシングルが何枚かあった。

    70年代のシングル(でリカットされたもの)は、たぶん、60年代のオリジナルほどにコンプが強くなく自然なバランスで、オーディオ的には60年代オリジナルよりも音が良いと思えるものが多い気がする。

    ただし、当時のカッティング技術からだと思うが、前述のガツンとくる音(あるいは、スネアのアタックなど)は、ちょっと耳に痛いエッジの尖った音に聞こえる。
    (手持ちの60年代シングルについては、盤質がEX+のものが少ないのでその点に関して何も判断できない。)

    僕はこの15年ぐらいずっと思っているんだけど、初期プレスはそのような音のエッジの尖った音で刻まれていて、どうやらそれが音の鮮度感が高いと言う印象につながっていて、実際のマスターテープの音とは関係ないのでは?と推測している(笑)。
    でも、この話は今回はこれ以上は言及しないでおく。

    beatSings (1)
    *今回のシングル集より

    で、今回のシングル集を70年代プレス(や60年代プレス)と比較して驚いたのはカッティングレベルが(平均的には)変わらないくらいに高かったこと。最近のシングルでは珍しい。
    さらに上を行くものや下回ったものもあった。

    そして前述のごとく、過去最高の音質ではないのかなと思えたものが多くあった。
    ただ、これについては、再生環境やどういう音が〝音が良い〟と感じるか、人によって異なるだろうから、気になる人だけが挑戦すれば良いと思う。
    なめらかでない、耳に痛い音を良い音だと思う人には駄目な範疇になるかもしれない。

    それと、現代的なワイドレンジの装置(上流から下流まで)を使わないと全体像が見えないと思う。

    今日聴いた10枚ほどの中に、音質が確実に劣るものも1枚あった。
    おそらく、マスターテープの劣化が原因ではなかろうか。

    と、個人的には最初の印象通り、十分に満足の行く音質だと思っている。

    Beatles商品なので、在庫過多になれば1年後に半額ぐらいになるかもしれない(現在Tower records on lineでホワイトのremix+demo収録の4枚組LPセットが半額になっている)。


    最後に「This boy」について、僕の思い込みによる失敗も記しておく。

    Mono LP Box収録の「This boy」を聴いたとき、これまで聞いたことのないような低音域が聴けた。
    それで僕はてっきり、付属ブックレットに記載のあったlow-cutしないマスタリングにより初めて聞けるようになったと思い込んだ。

    だから今回のシングルでも同様に思ったし、当時の技術では音溝に刻めなかったのだろうと思い込んでいた。そして、前回そのように記した。

    ところが!だ。
    今日比較した70年代シングルにも同様の低音域がほぼ8割ぐらいは刻まれていたことを知って驚いてしまった。
    つまり、low-cutしないマスタリングが原因ではなく、単純に僕の現在の再生環境によって過去気づかなかった音が聞こえるようになったに過ぎなかったのだ。本当に恥ずかしい限りだ。

    60年代のオリジナルシングルは、全体的にコンプが強いので中音域が分厚いが、低域は、ある帯域より下は減衰しているように思う。それでも、「This boy」の低音については6割ぐらいは伝わる。
    そのことを今日初めて知った次第。

    と言う事で、前回記事に訂正とお詫びを入れた。
    お許しを。

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード Beatles 音質 ビートルズ モノラル ボックスセット mono singles シングル

    コメント

    Secret

    インプレ大変参考になります。実は今回のボックスは見送るつもりでした。5年前のモノLPボックスのMONO MASTERSのシングル曲の鮮度がショボく印象がよくなかったからです。シングル曲はマスター劣化で限界に来てるであろうことから期待薄と思ってました。それだけ60年代プレスのオリジナルシングルが無敵と思ってたからなんですが。改めて購入を検討します。

    Re: タイトルなし

    路傍さん、こんばんは。

    > インプレ大変参考になります。実は今回のボックスは見送るつもりでした。

    返事を書く前に路傍さんのツィート読んだら、もう注文されたんですね!
    路傍さんのところでどんな音で再生されるのか?ちょっと怖い気もしますが、カートリッジを追加されたとのことなので期待はできます。

    少なくとも70年代の英国再発シングル十数枚と数枚の60年代の英国オリジナルシングルと比較したところ、今回の方が良いように思えたものが多かったですね。でも、全てとは言い切れないのと、微妙な違いでどちらにも転ぶものもあります。

    それと、久しぶりにMono masters LPをボックスから取り出して一部のみ較べましたが、シングル盤のフォーマットゆえに音質が勝る印象はあります。

    ただ、
    >シングル曲はマスター劣化で限界に来てるであろうことから期待薄と思ってました。

    部分的にそう感じる曲もあって、それについては過度な期待はできないかもしれません。

    とはいえ、そういう曲を60s70sシングルで聴いても、実はそれほど大差がつくわけでもなかったというのもありました。

    あと、マスタリングに関してはMono LP Boxと同様のようです。
    当時のレシピは参考にしながらも、マスターの音を尊重するようなスタイルとでも言えますか。




    レスありがとうございます。
    注文したブツは今日着きそうですが、比較は週末にでもじっくり聴いてみようと思います。マスターテープの劣化は致し方ないこと、それでもデジタルを通してないということで楽しめる部分はあるのでしょうね。

    Re: タイトルなし

    路傍さん、こんばんは。

    > 注文したブツは今日着きそうですが、比較は週末にでもじっくり聴いてみようと思います。マスターテープの劣化は致し方ないこと、それでもデジタルを通してないということで楽しめる部分はあるのでしょうね。

    今日も1枚だけ聴きました。「Please please me」です。
    イントロは初版よりも良い音に聞こえますね。ただ、後半になるとやや気になる点もあります。
    とは言え、十分に良い音だと思います。

    でも、不思議なことに、Amazonの英語のレビュー(購入者のみ)でもやはり意見は分かれてますね。
    まるでデアゴのKind of blueを思い出させます。

    路傍さんのところでも好結果になることを願います。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「シングル」は片面1曲、両面で2曲収録。「EP」はシングルよりも曲数を多く収録する(標準は4曲)"Extended Play"の略。両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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