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    Arthur Or The Decline And Fall Of The British Empire 発売50周年

    1969年は、Rock名盤目白押しとも言える年で、
    Kinksの『Arthur Or The Decline And Fall Of The British Empire』
    (略して『Arthur』)も50周年のDeluxe editionが発売となった。

    僕は今回はCD(+4枚のシングル盤)ボックスを見送り、LP2枚組のみを購入。

    Arthur50th (17)
    *見開きジャケット、従来のカンガルー収納+手前は外側からも出し入れ可能



    今回の2枚組LPは、基本的にはステレオ盤だ。

    Arthur50th (14)
    *シール(クリックで拡大)

    LP1枚目がステレオ盤の2019remaster版。
    LP2枚目がアルバム未収録のシングル曲やBBC音源等をステレオで収録。ただし、唯一の例外がシングルB面曲の「King kong」。この曲だけmono。

    『Arthur』は過去に紹介したように、何種類ものLPを持っている。

    今回の50周年記念以前の最新盤は、モノラルがMono LP Boxに収録され、ステレオ盤はこの記事で記した2014年にKinksのデビュー50周年記念に出たアナログ盤。直近のステレオ盤はこれにあたる。
    2014年の年末近くだったので、ほぼ5年前だ。

    ということで、今回の2019remasteredと2014年盤とで音がどう変わったのか確認した。

    Arthur50th (5)
    *2014年盤は赤いシール

    2019年盤で最も驚かされたのは、音の左右の分離がよりはっきりとした点だった。左右の音が遠い!
    まるでデジタルソースを聴いているかのようなクロストークの少なさに驚かされた。
    アナログレコードのカッティング技術も進歩しているんだなと思った。
    ただ、昔ながらのアナログの良さが好きな人にとっては、これは逆に好ましくない方向なのかもしれない。

    Arthur50th (9)
    *付属のLPサイズブックレットは12ページ(なぜか内容がだぶるページがあった)

    平均的なカッティングレベルは2014年盤よりもさらに低くなっている。ダイナミックレンジ重視のカッティングによるものと思われる。

    カッティングレベルが低いと、S/N比の悪いアナログオーディオだとどうしても(使用するオーディオ機器の)内在ノイズがレコードの音に加わってしまうこともあって、アナログ盤に対してさえ「音圧!を上げろ」という声が聞かれるが(*何故「カッティングレベルを上げろ」と言わず「音圧!」と言うのか不明だが)、個人的には現用のオーディオ機器を見直したほうが良いように思う。

    近年のカッティングレベル低めのアナログは、よりワイドレンジなカートリッジ+質の高いフォノイコで再生してこそ本領発揮できるので、良い音で鳴らせる機器に買い換えて、アンプのボリュームを上げて再生した方がよりレコードを楽しめる気がするのだが。

    おっと、話が脱線してしまった(苦笑)。

    Arthur50th (12)
    *レコード内袋裏面

    2019年盤は、音の質感も高い(2014年盤でも十分に高く思えたのだが、それ以上に思える)。
    ただ、重量盤なのに盤質が少し気になる。

    アナログのマスタリング/カッティングは、Mono LP Box同様にKevin Grayによる。

    音源に関する記載がないが、推測、デジタルソースではなかろうか。当然、現時点では最高音質のA/D変換によるものだろう。おかしな味付けは一切施していない(と思われる音だ)。

    Arthur50th (1)
    *レーベル

    69年のオリジナルマスターからこれだけの音質が引き出せるとなると、先日紹介したBeatlesの『Abbey road』もわざわざ莫大な費用をかけてremixなどせずともオリジナルのアナログマスターを厳重管理の上で貸し出ししてカッティングしてもらったならremix盤と遜色ない音質で(オリジナルミックスのまま)アナログ化できたろうに、と思ってしまった。

    *10/30追記:上に記したBeatlesの『Abbey road 2019remix』は、元からremixすることが主目的であり、オリジナルマスターを再度引っ張り出して最高音質のアナログ盤を作ろうという考えなど微塵もなかったので、僕の論点はずれていた。





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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP stereo 音質 ステレオ キンクス Kinks Arthur

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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