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    Groovin'/Young Rascals

    Young Rascalsの3rdアルバム『Groovin'』は1967年7月の発売。
    60年代米国Rock/Popsファンなら誰もが名盤と認めるアルバムではなかろうか。

    groovin1 (22)
    *米国オリジナル盤、手前がMono、奥がStereo

    このアルバムが優れているのは、収録曲の完成度にあるような気がする。



    A-1の「A Girl Like You」から、ジャジーな雰囲気のブルーアイドソウルを聞かせる。
    この曲、普通にポップな感じで始まるのだが、イントロのピアノ、ボーカルに呼応し木管が入る。
    その後に入ってくるリズム(BassとDrums)はRockというよりもJazzっぽく、続けて入るブラス隊やハープ?などから、ゴージャスでありながら、非常に洗練されたサウンド&アレンジとなっている。

    A-2の「Find Somebody」はステレオミキシングでは、ややサイケでヘビーなロック。

    A-3「I'm So Happy Now」は牧歌的、あるいはソフトロック的。

    A-4「Sueño」はスパニッシュ、ラテンなロック。

    A-5「How Can I Be Sure」は、アコーディオンを効果的に使った、これもややジャズっぽい曲だが、曲調はA-1とは大きく違う。メロディーラインは内省的だ。

    groovin1 (5)
    *Monoレーベル

    と、このように、どれひとつ似通ったタイプが無いだけでなく、曲の個性が引き立つアレンジがなされ、何よりも一番驚きなのは、バンドの演奏やボーカルが、それらの凝ったアレンジと絶妙にマッチしていること。
    下手すれば大人向けの退屈なポピュラー音楽に傾いてしまうことだろう(実際、この時代にはそういう変化を遂げたアーティストも多くいた)。

    groovin1 (17)
    *Stereoジャケットを手前に

    アルバム用の録音は66年12月に開始。
    次のアルバム『Once Upon a Dream』がコンセプトアルバムを意図したものだったが、『Groovin'』は特にコンセプトなどない。
    そのため、全11曲中、1曲は過去2枚のアルバムでもあったようにカバー曲を録音、さらに、既発曲の初LP収録として、前年度にシングル発表していた「You Better Run」を収録。
    そういうことからか、僕には次作以上に気軽に聴けるし、楽しめる。

    groovin1 (12)
    *ジャケット裏面、左上にMono/Stereoの表記

    B-1はアルバムのタイトルトラックとなった「Groovin'」。
    このイントロの小鳥のさえずりからして、何ともちょっと肩の力を抜いたような、やや牧歌的なサウンド(ハーモニカのせいか?)の曲がYoung Rascalsの代表曲になり、多くのアーティストにカバーされることになる。

    B-2「If You Knew」とB-3「I Don't Love You Anymore」はどちらもアコースティックというかアンプラグド的なサウンドの曲。
    それでいてB-2は牧歌的だ。B-3はソフトに歌うがやたらと打楽器が目立つ。

    そして、次のB-4に前年のヒット曲でハードな「You Better Run」を持ってきている。
    もしかすると、この時期の彼らはほぼ半年ほどの間に目指すサウンドが大きく変わってしまって、このようなタイプの曲を作れなくなったのかな?と思えなくも無い。
    A-2は同じくハードと言っても、明らかにメロディーラインや曲構成にサイケな印象を受けるが、「You Better Run」はデビュー時に大きくアピールしていた路線のままだ。

    B-5「A Place in the Sun」はStevie Wonderのカバー。
    僕は一時、「A Place in the Sun」ばかり聴いていたころがある。90年代の話だ。
    当時CDで聴いていて、この曲を何度もリピート再生させていた。それぐらい好きだった。だから本当はこの曲でアルバムを終えても良いぐらいに思っている。

    最後のB-6「It's Love」は、ジャズっぽいアレンジの(やや怪しげな?)サイケな曲という印象。いや、もしかすると人によっては全くサイケっぽくないと言われそうな気もするが(苦笑)。

    groovin1 (8)
    *付属のブロマイド風インサート、これをB4がホワイトアルバムにも流用した?


    実のところこのアルバム、レコードでは本当に20年ぐらい聴いていなかった。CDも数年前に1回聴いたきり。その理由は、90年代にかなり聴きこんでしまったせいで、十分に満足してしまったせいだと思っている。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 米国盤 Groovin' Young Rascals

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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