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    More Than a New Discovery

    音楽評論家が絶賛したからと言って、それがセールスにつながらないケースもある。

    Laura Nyroのデビューアルバム『More Than a New Discovery』も、そんなアルバムの1枚として今では有名だ。

    mtndLN (16)
    *米国オリジナルモノラル盤


    『More Than a New Discovery』は、1967年2月に米国Verve Recordsからの発売で、レーベルは Verve Folkwaysだった。
    Verve Folkwaysと言えば、Verve RecordsのFolk musicを扱うレーベルだという印象がある。

    mtndLN (8)
    *レーベル

    それに対して『More Than a New Discovery』に収録された楽曲は全然Folk musicではなかった。
    サウンドで言えば、Soul musicやJazz、さらにはGospel調もあるといったところ。Laura Nyro本人もSoul musicだと言っている。

    そういう意味で、Verve Folkwaysからの発売がセールスを鈍くしてしまったような気もするし、もう一つ僕が思うのは、67年2月時点の米国ではLaura Nyroのようなスタイルのsinger songwriterが非常に珍しかったことから、リスナー側に彼女を受け入れる準備がまだ整っていなかったのではなかろうか?と。
    1970年以降ならこのアルバムに何ら違和感を覚えることなど無い気がするが。

    『More Than a New Discovery』がデビューアルバムだったと知ると、本当に「大型新人が現れた!」と思うのが当たり前だろう。
    それぞれの曲の完成度は十分に高い。
    そして、この時点で既にLaura Nyroのスタイルはほぼ確立されている。

    個人の好み(=好き嫌い)を別とすれば、非常に良いアルバムだ。
    だから、時代よりも1歩2歩ほど先に出てしまったアルバム、あるいは、当時のリスナーが好むサウンドとは全く関係なく登場してしまったアルバムなのだろうと思える。

    mtndLN (13)
    *ジャケット裏面


    僕はこれまでモノラル盤しか持っておらず。
    この5~6年ほどは全く聴いていなかったのだが、久しぶりに聴くと十分に良い音質だ。

    実は、近年発掘されたオリジナル・モノ・マスターを使って作られたCDの音質が非常に高く評価されているので、ずっと気になっていた。

    Amazonで値段が下がったこともあって先日ようやく購入したところ、確かに悪くない音だった。デジタルの再生環境のクオリティを上げればもっと良い音になるのだろうと推測できる。
    でも、米国オリジナルのモノラル盤も十分に良い音で作られている。

    mtndLN (2)
    *ステレオ、モノ、両方収録の国内盤CD

    僕にはどちらも〝あり〟だなと思える。
    但し、CDに収録されたステレオ音源は今ひとつに思えた。「これって板(盤)起こし?」と疑ってしまった。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 米国盤 音質 モノラル Laura Nyro ローラ・ニーロ CD

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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