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    CD付LPで音質を確かめる Bach・Concertos/Hilary Hahn

    Amazon jpのレビューでは、演奏、録音ともに評価が分かれるHilary Hahnの『Bach・Concertos』。

    昨年初LP化され、最近では珍しくMP3のダウンロードでなくCDが付属していた。アナログとデジタルの再生音質を比較・把握するのに役立つ気がした。

    Bach・Concertos (1)
    *LP+CDという仕様

    僕は演奏にとやかく言えるほどBachのConcertosに詳しくないので、ここでは何も語らない。



    以前書いたことがあるが、僕は同一のマスターから制作されたLPとCDは、基本的には同じ音がすると思っている。
    上流は同一、下流は製品仕様ごとに個別の特徴があるので、微妙な違いはあるにせよ。

    で、この『Bach・Concertos』もやはりそういうLP/CDセットの一つのように思えた。

    過去何度も記しているが、僕のオーディオの再生音質は、アナログ再生>デジタル再生というレベルにしてある。
    何故なら僕がアナログ好きだから。

    でも、デジタルに関しても(自分の投資できる範囲において)最低限の再生クオリティを確保したいと思っていて、現用の使用機器となっている。

    この1年ほど、オーディオ好きな人の意見をネットで読んでいて驚いた話の一つに、「CDとLPの音は完全に別物」という受け止め方(あるいは姿勢)があった。
    僕はその考えを正しく理解しているかどうか不安であるが、文字通りに受け止めるなら、僕はその真逆かもしれない。

    CDだけでなくSACD,ハイレゾを含めたデジタル再生の音質と
    アナログLP、さらにはテープを含めたアナログ再生の音質は、よりグレードを上げていくと、最後には再生系統が何かわからなくなるくらいに再生音は近づくはずと思っているからだ。
    同様に、そうあるのが正しい再生環境だと思っている。

    但し、その前提として、アナログにせよデジタルにせよ、フォーマットの持つポテンシャルそのものが同等の器であること。mp3とアナログを比較しようなどとは思わない、デジタルは最低でもCD品質だ。

    だから、今回のHilary Hahnの『Bach・Concertos』のLPとCD、それぞれの再生音が、使用している再生機器のグレードによってクオリティが異なるのは当然としても、全然違う傾向の音で再生されたなら、明らかにどちらかの再生音はソース本来の音傾向から外れているはず。

    Bach・Concertos (2)
    *ジャケットに貼られたシール

    で、そういうときに基準にするのはLPよりもCDのほうが良い。
    アナログ再生のほうがあれこれ再生音が変化する要素が多すぎて、自然な再生音から離れている場合が多いと想定されるからだ(そういう傾向の音が好きだったとしても)。

    さて、僕の再生環境だと『Bach・Concertos』は、CD/LPをぱっと聴いた感じの印象は、やはりほとんど変わらない。CDは十分に聴ける、良い音質だ(オーディオファイルの求める録音ではないだろうけど……補足に理由を記す)。
    LPだと、(僕個人の環境による)再生グレードの違いで音に柔らかさが増してくる。

    でも、オーディオやクラシックに興味のない人に両方を聞かせると、どちらも同じ音に聞こえるかもしれない(笑)。




    補足:
    1)今回の作品とは別に個別にLPとCDが出ていて、それぞれマスタリング時に独自のポリシーでメディアごとに音の傾向を変えた商品も存在する。なので、そういうのはLP/CDを使った再生機器の音質比較・確認に適さない。

    2)個人的な意見だが、Deutsche Grammophonの録音は昔からあまり好みではない。何となくマルチマイク・マルチトラック録音のような音に聞こえてしまう。眼前に奏者が現れるのでなく、ミキシングコンソールでミックスされた音に思えてしまう。とは言え、実のところ、どういう録音、ミキシングを行っているのか全く知らないので、僕の完全な大間違いであるかもしれないが……(エンジニアによって異なる可能性もあるし)。
    で、Hilary Hahnの『Bach・Concertos』も、僕の苦手な部類の録音なのだった。

    でも、見方を変えれば話は変わってくる。つまり、DeccaやMercuryの50~60年代の優秀録音盤のような、少ないマイク本数で録音されたクラシック作品とは完全に別物でPop/Rock系統と同じような感覚で録音・ミキシングされた作品と思えば音も十分に良い。

    それと、一部のレビュワーが書いていたような耳につく音は、僕の再生環境では全く発生しない。


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    テーマ : オーディオ
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP CD 音質 オーディオ デジタル アナログ

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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