FC2ブログ

    音楽と音質

    音楽と音質の関係について、主観的に眺めてみた。

    特に回答のある話ではない、と言うか、個々人それぞれの回答がある話だと思う。
    が、書くことで自分の立ち位置がわかった気がする。

    こういう人もいるんだな程度で読み飛ばしてもらえれば(笑)。




    1年に数回というか、正確には数日間x数回、まったく音楽を聴かない時がある。
    それはたいてい仕事が原因で、時間的にも精神的にも余裕がない場合や出張期間中など。

    でも、そういう期間であっても、TVや外食した店で流れてる有線放送などで、BGMとして耳に入ってくる。
    が、そもそもそういうのを僕は音楽として聴いていない。

    僕にとっては、能動的に〝聴く〟モードに入っていなければ、音楽を聴いた気にならないだけでなく、ある程度のクオリティの音質で聴かなければ「音楽を聴いた」という充足感を味わえないようになってしまっているようだ。

    そういう意味で、僕にとっては、音楽と音質は個別のものではない。それらは二つでひとつだ。
    同じコインの表と裏だと言えば格好つけすぎだけれど、両方が同時に満足できるレベルにないと聴いた気がしないみたいだ。


    当然のことながら、音楽そのものはどれだけ音質がひどくとも人を感動させられる力を持っている。それは十分に承知している。

    でも、演奏者や制作者が伝えたい、歌唱、演奏の細かなニュアンスまでを再現できていなければ、受け手(=聞き手)の心理的な投影が自分の心を震わせたに過ぎない気もする。

    その音楽(曲、演奏)が本当に心を打ったと言うよりも、その状況においては、その人は似たようなサウンド、似たようなコード進行であればどんな曲が流れても涙しただろうという場合も実は多いのではなかろうか、と。

    と言いながら、逆に、ものすごくクオリティの高い再生装置で音楽を聴くと、曲そっちのけで、再現される音そのものに感動してしまう場合もある……特に僕の場合には。

    まるで、ボーカル、ピアノ、バイオリン、ギターなどの息吹が漏れる!みたいな、そういう音に出会った時など、ものすごく嬉しくなる。

    あるいは、これまで何度も聴いてきたディスクから思いもよらぬ隠し味的なアレンジや楽器、さらには収録空間が見える場合もあって(普通は聴こえるというのかもしれないが僕の感覚では見えるが近い)そういう際に驚き、感激したりしてしまうことも再生装置によってはありうる。

    これを第三者的に眺めて見ると、僕は前述のように音楽と音質、その両方ともに一定のクオリティを求めているようで、それが僕にとっての音楽と音質の関係なのだなと思えた。

    多くの人は、僕の立ち位置をオーディオファン的立場?が強いと思うかもしれない。
    でも、実際に楽器を演奏している人からすれば、これは当たり前の話だろうと僕自身は思っている。

    良いソフトだけでは片手落ちだし、良いオーディオだけでも成立しない。

    で、音楽好きが必ずしもオーディオ好きとは限らないから、それなりに良い音で音楽を聴くには、どうしてもオーディオファンである必要がある……なるほど、自分の立ち位置がこうやって整理できた(笑)。

    くどいけど繰り返す。「良い音で音楽を聴くには、どうしてもオーディオファンである必要がある」わけだ。






    関連記事
    スポンサーサイト



    テーマ : 日記
    ジャンル : 音楽

    tag : 音質 オーディオ ファン 音楽 雑感

    コメント

    Secret

    No title

    JDさんこんばんは

    細かいところは違うかもしれませんが私も同意見です。自分にとってそれを端的に表している言葉は「音楽とは体験である」というものです。

    その体験をするのに自分なりのクオリティというものがあって、それを再現できるシステムからでないと得られないものというのは確実にありますね。これは「聴く」ということに対して意識的になっている人間でないと分からない話かもしれないですね。もしくは現代に生きている若い人についていえば(良い音で聴く環境がないという意味で)体験していないから聴くということが単に聞こえることをあまり区別していないのかもしれない、とか色々考えます。

    おっしゃるように、単にメロディーを聴いているわけではないんですよね。同じメロディーでも演奏する楽器によって周波数が変わってくるし、楽器それぞれの持ち味である揺れがあったりする。でもそれが本来の音楽の楽しみ方であるように考えています。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    > 自分にとってそれを端的に表している言葉は「音楽とは体験である」というものです。

    良い表現ですね。

    > その体験をするのに自分なりのクオリティというものがあって、それを再現できるシステムからでないと得られないものというのは確実にありますね。

    まさに、その通りだと思います。

    >これは「聴く」ということに対して意識的になっている人間でないと分からない話かもしれないですね。
    >もしくは現代に生きている若い人についていえば(良い音で聴く環境がないという意味で)
    >体験していないから聴くということが単に聞こえることをあまり区別していないのかもしれない、とか色々考えます。

    確かに(僕の世代との比較で)若い世代はオーディオ体験がない人がずっと多いかもしれないですね。
    生録とか、ほぼ死語だし。

    > おっしゃるように、単にメロディーを聴いているわけではないんですよね。同じメロディーでも演奏する楽器によって周波数が変わってくるし、楽器それぞれの持ち味である揺れがあったりする。でもそれが本来の音楽の楽しみ方であるように考えています。

    そういう楽しみを味わうためには、やはり良いオーディオが欠かせない、そう思いますね。
    または、より音楽を深く味わうためにオーディオがあるというか。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    08 | 2019/09 | 10
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 - - - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR