FC2ブログ

    80年代の『Hot rocks』再発LP その2

    Rolling stonesの米国編集盤『Hot rocks』の国内アナログ盤に「Get off of my cloud」と「Satisfaction」のtrue stereo ヴァージョンが収録されているプレスがあると過去に記した

    欧州プレスにも同様の音源を収録しているものがあるはずと推測していたが、ようやく発見した。それがジャケット違いのこれ『Les annees stones』。

    RSHRFr (14)
    *シングルジャケット内に2枚のLPを収納

    しかし、残念なことにとってもドイヒーなレコードだった……。



    『Les annees stones』というタイトルからわかるように、フランス主導で発売されたと思われるこのレコード、ジャケット上部左右の角のロゴが示しているのは、テレビ用通販商品ということ(だろう)。

    個人的には(テレビ通販用のロゴは不要なのだが)ジャケットデザインは悪くない気がしている。ジャケット裏面は曲目表示のみなのが残念ではあるが。

    RSHRFr (10)
    *ジャケット裏面

    では、一体何がドイヒーなのか?
    それはこのレコードのLP1枚目の重要な曲が不要なフェードインで始まっている点にある。まさに、収録された音源の中でも目玉となるtrue stereoで収録された「Play with fire」「Satisfaction」「Get off of my cloud」がフェードインで始まるのだ!(もしかすると、「Heart of stone」も」)
    「え、どうして???」と思わずにはいられなかった。

    さらに、フェードイン攻撃だけに飽き足らず、今度はB面の「Ruby Tuesday」で、なんと明らかなカッティングミスと思われる、歌っている最中にフェードアウトを始める始末。どうやらカッティングエンジニアは、歌い終わりで曲が終わると勘違いしていたのではなかろうか?最後のフルートメインのフィナーレ部分、ほとんど聞こえないような音量になってしまっている(笑えないぞ!)。

    RSHRFr (8)
    *いつものHot rocksジャケ写真を内袋に流用

    このLP1枚目って、新人カッティングエンジニアの訓練用にカットしたのでは?と思えてしまう。

    RSHRFr (2)
    *A面、レーベルが白なのは元からでプロモ盤ではないと思う

    A面のrun-off部分はかなり余裕があるが、B面は逆にギリギリだ。

    RSHRFr (5)
    *B面

    ゴミ箱行きのラッカー盤も捨てるには忍びなく、普段RollingStonesなど聴かない非ロックファン(でも60年代が懐かしいと思える層)にアピールするようにTV通販商品として安価に販売していたのでは?(僕の購入価格は決して安価などではなかったが…。)

    LP1枚面のA面は、同じくtrue stereoで収録した国内盤よりもカッティングレベルが低いが、困ったことに、国内盤LPと音質を比較すると、こちらのドイヒーなレコードの方が音が良いではないか!音が若いし帯域バランスも良い。対して国内盤は音が硬いし、低音域が不足している。

    う~ん、この音質を聴いてしまうと、フェードインなどしないまともなtrue stereo収録盤は存在しないのか!?もしあるなら、そっちが欲しい!と思ってしまった。

    再度記しておくが、ここでの「Satisfaction」は左チャンネルにDrumsを含む演奏のメイン、右チャンネルは2本のアコギとピアノ、中央にヴォーカルというチャンネル割りになっていて、2002年以降に音源統一されたステレオミックスとは完全に別ミックスだ。

    *6/1追記:コメント欄にあるように、ドイツのクラブエディション4LPセットも同じ音源を使用と(ほぼ)判明。発売はどちらが先なのかは不明。
    クラブエディションもTV通販も通常の店頭販売用の商品とは別だと思うので、もしドイツが先なら、ゴミ箱行きのラッカーを拾ったのはドイツだったということか(苦笑)。


    関連記事
    スポンサーサイト



    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP stereo 音質 ステレオ ローリングストーンズ Stones Rolling

    コメント

    Secret

    No title

    JD様
    はじめまして
    いつも楽しく読ませていただいております。

    「Get off of my cloud」と「Satisfaction」のtrue stereo ヴァージョンが収録されている欧州プレスの『Hot Rocks』ですが、
    西ドイツのClub Editionがこれに該当します。
    『Hot Rocks 1』(63 707 4)

    私はたまたまebayでバラで出品されていたのを以前に入手しましたが、
    本当はバラではなく『Hot Rocks 2』とのセットだったのかもしれません。

    No title

    JD様

    西ドイツのクラブエディションもあらためて聞いたところ、"Satisfaction"はフェードイン、"Ruby Tuesday"は歌っている最中にフェードアウトを始めてました。
    "Play with fire"と"Get off of my cloud"は音量が小さいけど、フェードインではないような・・・。
    いずれにせよ同じマスターなのかもしれません。

    Re: No title

    Haraさん、こんばんは。はじめまして。
    有益な情報、どうもありがとうございました。

    最初のコメントをいただいた時点で、そのクラブエディションを探そうと思ったのですが、最終的には残念ながら同じ音源ではなかろうかと思われますね。偶然安価で見つけたら検証用に手に入れたいとは思いますが。

    でも本当に、情報ありがとうございました!
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    11 | 2019/12 | 01
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR