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    The Decca Stereo Anthology

    今回もZombies関連で。

    ここ数日、先日一部取り上げた『The Decca Stereo Anthology』を久しぶりに聴いていて、彼らのオリジナル曲の完成度と言うかクオリティの高さを再認識していた。

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    *『The Decca Stereo Anthology』

    この2CDセットは大本の4トラックマスターからのstereo remixなので、音質的に最高のものとなっている。



    しかし、音源1曲あたりの情報量(つまり、器の大きさ)では2002年にAudio Fidelityから出たSACDの方が勝ることは事実。

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    *参考:Audio Fidelityから出たSACD、こちらは当然アナログ時代のステレオミックス(一部モノ)を収録

    『The Decca Stereo Anthology』に付属のブックレットには、収録セッションの日付と曲目が記されている。

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    これまで彼らの曲の具体的な録音日時に関心を抱いてなかったため気づいていなかったのだが、それを読んでいて、最初の1年に収録した楽曲の数多さに驚いた。

    1964年6月の初録音セッションから翌65年の5月までの1年間で30曲も録音していた。
    30曲中、カバー曲は7曲、彼らのオリジナルが23曲。
    うち1曲はproducerのKen Jonesの曲扱いになったインスト曲なので、これを除いても22曲を自作している。しかも、どれも出来が素晴らしい……これが特筆すべきこと!

    にも関わらずだ、彼らはデビュー初めの頃は英米でシングルヒットを飛ばしたが、1年経たないうちにヒットしなくなっている。
    どういうことだ!?。

    今となっては、それがレコード会社のプロモーション不足?ラジオであまりかからなかったから?そのあたりの理由を知る由もない。でも、今聞いても楽曲の出来が良いことからすると、当時の流行とは微妙に感覚がずれていたのかもしれない。流行る流行らないは、やはり時流に乗ったサウンドなりリズムなり、何かしらの当時っぽさが必要なはず。曲そのものだけでなく、アーティスト自らも露出している必要もあるかもしれないし。

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    *『The Decca Stereo Anthology』CD裏面に曲目表示

    続いて、65年6月から66年10月まで(つまりDecca時代の最後まで)の間に6回の収録セッションがあったが、録音された曲数は同一曲の焼き直しを2曲扱いにしても13曲だけ。しかも、66年なんて、1年通して5曲しか録音していない。

    結果として、65年の夏以降シングルヒットなしとなり、66年(末?)に英国Deccaと契約切れとなる。

    65年11月に録音された「Is this the dream」について、WhoのRogerが「彼らのサウンドが変化した」「パワフルな曲だ」と言ってたように記憶するが、これもチャートインせず。僕も格好いい曲だなと思っているのだが、そんな結果だったとは……。

    この曲のシングル用モノラルミックスは、歌の出だし前に「HeyHeyHey!」と掛け声が入るのだが、『The Decca Stereo Anthology』以前のステレオミックスには掛け声が入っておらず。それも「She's not there」同様に、4トラックからモノラルにミックスする際に同時にコーラスを吹き込みしたためだと推測される。

    となれば、そのコーラスだけの音源って存在しないはず。では、『The Decca Stereo Anthology』ではどうしたのか?どうやら、モノラルミックス音源のコーラス帯域以外をフィルター処理してカットしたものを追加で小さくミキシングしているようだ。おかげで、その掛け声の音量はとても小さいが、とにかく入っている(笑)。

    デジタルの時代なので、Beatlesの「Please please me」ステレオミックスのハーモニカのようなズレは無い(逆に1963年にリアルタイムで2台のテープレコーダーを回してできる限りタイミングを合わせたことには拍手を送る)。

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    *CD Box set『Zombie Heaven』

    あ、話が脱線した(失礼)。
    66年の録音セッションが少なかったのなら、その年、彼らはどういう活動をしていたのだろう?と気になるが、ZombiesのCD Boxの決定版、『Zombie Heaven』内のブックレットを見ても、たったの2ページしかない!その前後、65年と67年は6ページあると言うのに。

    巷では(次は)Elton Johnを扱った映画が公開されるようだが、主要メンバーが現役の今のうちに是非ともZombiesの激動の60年代の活動を追った映像作品を作ってほしい。映画でもドキュメンタリービデオ作品でも良いので。
    で、その中で、空白の66年について当時の活動や心境を明らかにして欲しい。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : stereo CD 音質 ステレオ Zombies ゾンビーズ Decca

    コメント

    Secret

    どうも♪

    いやぁ、彼らは最高ですよね♪
    自分はこのブック見て、なんて実りのあるセッションをしていたんだ!なんて思いましたね♪
    てっきりもっと何日もやっていたもんだと…♪
    そうですね、彼らのドキュメンタリーは見たいですね♪
    当時数多くいた?なんて話のある偽ゾンビーズの映像なんかもあったらおりまぜて…うふ♪

    Re: どうも♪

    へどろんさん、こんにちは。

    > いやぁ、彼らは最高ですよね♪

    本当に、そうですね。

    > 自分はこのブック見て、なんて実りのあるセッションをしていたんだ!なんて思いましたね♪
    > てっきりもっと何日もやっていたもんだと…♪

    あぁ、そうでしたか。
    僕は先日CDを引っ張り出すまで、新たなオーバーダブの話しか覚えておらず、セッションのページはスルーでした。
    実りのあるセッション・・・そのとおりですね。

    > そうですね、彼らのドキュメンタリーは見たいですね♪
    > 当時数多くいた?なんて話のある偽ゾンビーズの映像なんかもあったらおりまぜて…うふ♪

    Time of the seasonのヒットを受けて登場した偽ゾンビーズの映像はさすがに(苦笑)。
    でも、バイオグラフィー的なものは本当に作ってほしいところです。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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