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    Atlantic Records 1960s Collection

    昨年末にAretha FranklinのAtlantic時代のLP boxセット『Atlantic Records 1960s Collection』が発売となった。

    AAtla6LPs (20)

    いつもながらAmazonレビュワーの評価を見ると(日米合わせてたった3投稿だが)音質に対する評価が低い。でも僕の家では、全くそんなことがないどころか、過去最高の音質かもと思えたりする。

    但し、音に広がりがないという指摘に関しては正しいところもある。今回はまずその点に絞った話を。



    『Atlantic Records 1960s Collection』には、Atlantic Recordsから1960年代に発売されたArethaの5枚のスタジオ録音アルバムと同時期の未発表音源を集めた本セット専用の『Rarities』を追加した6枚組だ。

    AAtla6LPs (14)
    *Box裏面 収録アルバム一覧

    『Rarities』に収録された曲は、2007年に2枚組CDとして初めて登場した『Rare & Unreleased Recordings…』からの一部転用で、アナログでのリリースは初となる。

    AAtla6LPs (10)
    *CDは2枚組だったがLPは60年代録音に絞った1枚

    5枚のオリジナルアルバムのうち1967年発売の最初の2枚についてはモノラル盤で収録。それ以外はステレオ盤だ。

    まだ2枚目と5枚目は針を下ろしていないが、他の4枚は数回聴いた。その音質に関しての印象は非常に良かった。

    驚いたのは4枚目のアルバム『Aretha Now』だ。

    AAtla6LPs (9)
    *全てのジャケットはこのような艶消し仕上げのシングルジャケット

    このアルバム、(いや、もしかすると3枚目も)僕の推測だが、その音から判断するにオリジナルLPのカッティングマスターを使っておらず、より世代の若いマスターテープを元にオリジナルLPのミックスに近づけて中央寄りにミキシングしなおした新マスターを使っていると思われる。

    しかし、それの裏づけが残念ながら弱い。
    と言うのも、昨年末にしまった米国オリジナルLPの『Aretha Now』がどこにしまいこんだかわからず見当たらずじまいだったので、検証のための比較ができなかったからだ。

    でも、当時のオリジナルアナログマスターを使用したベスト盤LPで『Aretha Now』収録曲を聴くと、現在CDで聞かれるような分離の良いステレオミックスになっていない。全体的にやや中央寄りのミックスとなっている。こちらが当時のアナログカッティングマスターのミキシングだ。

    これを元に判断するとお断りして、本Box収録の『Aretha Now』は、オリジナルLPに近い定位となっていると推測できるだけでなく、それぞれの楽器やコーラス等の音がクリアで分離が良い。前述ベスト盤LPで聞かれる音そのものよりも世代の若い音がする。

    ということで、聴いていない5枚目を除くと、1枚目と2枚目がモノラル、4枚目がオリジナルに近づけた中央寄りの定位を採用した新ステレオミックス(=推定)というセットになっている。
    これらから「広がりがない」という指摘は(マスタリングとは無関係だが)間違っていない、ということになる。

    けれども、音質のクオリティに関しては(少なくとも僕のオーディオでの過去盤との比較で)Amazonレビュワーの評価は正しくはない。

    また、3枚目の『Aretha: Lady soul』に関しては、逆に左右の分離が良くなっている(笑)。おそらくこれも『Aretha Now』と同様にカッティングマスターよりも若い世代のマスターを使ったのではなかろうか。

    これらについては、次回に持ち越す。

    AAtla6LPs (1)
    *『Aretha Now』の95年のMFSL CDは分離の良いステレオミックス、しかし今回のLPの方が音がフレッシュだ、大本のマスターそのものが違う気もする



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 音質 ボックスセット Box Aretha Franklin Atlantic

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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