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    Between the buttons(Stereo)

    『Between the buttons』は、『Aftermath』に続く英国では7枚目のオリジナルアルバム。1967年1月リリースなので、録音そのものは1966年だ(8月、11月、12月とのこと)。

    BetweenStereo (3)
    *英国オリジナルステレオ盤

    MonoとStereoの両方が発売され、それぞれでミックス違いがあることがよく知られている。
    なお、収録曲違いの米国盤は67年2月の発売。



    本作の次が物議をかもした『Their Satanic Majesties Request』だったことや、前作が初めて全曲Jagger-Richardのコンビによるオリジナル曲のみのアルバムで、名作の誉れが高かったこともあるのかもしれないが、『Between the buttons』は、ちょっと影の薄いアルバムという印象が昔からあった。それも、特に英国盤は(同一内容の国内盤も)。

    BetweenStereo (12)
    *国内初版(見開きジャケット)

    米国盤には大ヒットシングルの2曲「Let's Spend the Night Together」、「Ruby Tuesday」が収録されていることもあって、それらの曲を思い浮かべるとそれほど日陰なイメージはない。英米ともに表ジャケットには同一の写真を使用しているにもかかわらず、だ。

    BetweenStereo (8)
    *英国盤ジャケット裏面

    僕も彼らの60年代のアルバムの中では、このアルバムを聴いたのがやや遅かった理由はそこにあった。ちょっと、影の薄いアルバムなのではなかろうか?と思い込んでいた。

    僕は米国盤よりも先に「Yesterday's Papers」から始まる英国盤(70年代プレス)を手に入れた。
    で、聴いてみると、ヒット曲不在の内容だったが、正直、想像以上に内容の良いアルバムだとわかって驚いた。
    アルバムとしてのまとまりも非常に良かったし。

    BetweenStereo (14)
    *国内盤ジャケット裏面

    このアルバムは、Whoで言えば『The Who sell out』だな、と思った。つまり、rolling stonesのアルバムの中では最もポップなオリジナルアルバムなのではなかろうか!と。それが第一印象だった。

    BetweenStereo (18)
    *国内盤見開き内側

    それ以前のアルバムでは、必ずもろにBlues、R&Bスタイルの曲が収録されていたというのに、ここでは「Please Go Home」のレベル止まり。
    あるいは、R&Bを吸収したrolling stonesスタイルの曲として「She Smiled Sweetly」と「Miss Amanda Jones」があるが、いずれもポップなアレンジが施されている。

    AB両面の最後にはKinksが得意とするような英国伝統のミュージックホール的な曲調の「Cool, Calm & Collected」と(Keithのボーカルをフィーチャーした)「Something Happened to Me Yesterday」を配置しているのもポップさを際立たせている気がする。

    BetweenStereo (9)
    *英国(初版)ステレオ盤レーベル この盤はマト-4K/-6K

    コンパクトにまとまりすぎている気がしないでもないが、個人的にはかなり良いアルバムだと思っている。

    参考情報として、国内初版、King RecordからのLondonレーベル盤(SLC-173)は英国製のスタンパーが使用され、両面マト-4Kとなっている。

    BetweenStereo (25)
    *国内初版レーベル(-4K/-4K)

    当時、英国Deccaのクラシックの国内盤LPでは、英国製のスタンパーが日本に送られて製造されていた。それと同じような形だ。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 英国盤 ローリングストーンズ Rolling Stones stereo

    コメント

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    No title

    JDさんこんばんは。

    この作品私も同じような印象を持っていました。地味に感じるけれども、聴いてみると佳作が多くてとても楽しく聴けるという部分。UKのmonoLPを持っていましたが、とてもノイズが多い盤だったのでstones in monoボックスで特に楽しめた作品でありました。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。お久しぶりです。

    > この作品私も同じような印象を持っていました。地味に感じるけれども、聴いてみると佳作が多くてとても楽しく聴けるという部分。

    ですよね。実際、このアルバムは70年代~80年代初頭の日本では良い作品だとは言われてなかったと思います。この次のTSMRも昔は評価が低かったですし。たぶん、当時の(大人の)評価者と自分との感覚の差だったり世代差ではないのかな?と今では考えています。

    > UKのmonoLPを持っていましたが、とてもノイズが多い盤だったのでstones in monoボックスで特に楽しめた作品でありました。

    そうでしたか。
    このアルバムはミックス違いがあるので、mono/stereo両方で楽しめるのも良い点です。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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