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    アナログ感?アナログ的?リマスター Kick inside

    *3/2追記:カートリッジを新品に変えたら最内周歪みが改善された。なので、リマスターLPは問題ない。お詫びして訂正する。


    昨年後半に出たKate BushのリマスターCDは、これまでのCDよりも丁寧にリマスターされて音質向上と評価されているようだ。ただし、リマスタリングの傾向については、アルバムごとに趣旨が異なると思われる。

    僕はリマスターCDはひとつも購入しておらず、リマスターLPからBox2と単体アルバム3枚を購入した。LPのリマスタリングはBernie Grundmanが担当している。

    単品購入したうちの1枚がKate Bushの1stアルバム『Kick Inside』だ。

    Kickinside (3)
    *左:リマスターLP、右:英国オリジナルLP、それと国内CD



    で、CDに話を戻すと、1stアルバムに関して今回のリマスターはアナログ感?アナログ的?リマスターという声が上がっている。それを確認するには本来リマスターCDを聴かなければいけないが、逆の攻め方もあるかと考えて、これまで持っていなかった1stのCD(旧マスタリング)を先日購入した。それとアナログ盤とを比較すれば、その違いが旧マスタリングにおけるアナログ感の欠如につながるのかな?と推測した。

    ここで事前に2つ言っておかなければいけない点があって、ひとつは、今回のリマスターをアナログっぽいリマスターと言ってる方々は当時普通の(コピーマスターを使用したと推測される)国内盤LPを聴いていたろうと思われるけれど僕は比較に英国盤を聴いていること。もうひとつは、僕のオーディオシステムの音質グレードがアナログ>デジタルなので、最初からアナログの方が音が良いようになっていること。

    Kickinside (13)
    *国内再発CD(旧マスタリング)

    これら2点の前置きがある状況で、僕は初めて1stの旧CDを聴いたが、正直なところ特に不満は感じなかった。これのどこにアナログ感が欠如しているのだろう?とさえ思える。それよりも気になるのは、DrumsやBass、さらにはGuitarの音さえも僕にはフュージョンっぽく聞こえてしまう点だった。

    次に、久しぶりに英国オリジナルLPを聴く。A面のrun-offにRemember yourself!と彫られてある。マトリクスは両面3だ。このLPは英国で大ヒットしたので、かなりの数が売れた。そのため、少なくともマトリクス1~3までは78年にカッティングされていると推測している。僕は90年代の英国訪問時に中古屋で3ポンド(あるいは4ポンドだったかも)で購入したはず。かなり売れたのだから、当時の中古価格はVG+レベルだと3~4ポンドが相場だった。今の為替相場なら激安だろう。

    Kickinside (6)
    *英国オリジナルLP、ジャケットは両面コーティングあり

    で、肝心の音だが、CDで感じられたフュージョンっぽさが後退している。推察するに、CDはマスターテープの音をいじらずに収録し、オリジナルLPに関しては当時のマスタリングで狙いの音に仕上げたのではなかろうか。この違い(=差)は僕には非常に大きく感じられ、明らかに英国オリジナルLPのほうが全体のサウンドがしっくりくる。

    さらに、僕のオーディオだとCDよりもヴェールが1~2枚剝がれたような音になるので、断然オリジナルの英国LPで聴くほうが良い。さらに言えば、アナログと比較するなら、CDの低音域は全体が団子になっていて個別の楽器の分離が今ひとつに思えた……あくまで僕のオーディオでのCD再生なので、さらにグレードの高いシステムであれば改善が見込める。

    でも、これらの結果から、旧CDはアナログっぽさが感じられないなどとは僕には言えない。アナログっぽさと言うよりも、個々の音がよりクリアであるかどうかと、全体のサウンドの音作りが異なる、とは言える。

    Kickinside (11)
    *ジャケット裏面(左右は冒頭写真と同様の順番)

    で、最後に参考としてリマスターLPを聴く事に。

    Kickinside (9)
    *昨年発売のリマスターLP(重量盤)

    新品だと言うのに最内周の曲はやや歪っぽくて残念。
    *追記3/2:カートリッジを新品に変えたら改善された。詳しくは最後に記した

    全体のサウンドの音作りは、それこそオリジナルアナログとCDの中間か?(1度しか聴いてないので断言できないが、ややオリジナルアナログ寄りかも)。低音域はオリジナルよりもふくよかな気がするし、音の分離や質感は旧CDを上回るところがある(これもCD再生のグレードによって変わるはずなので、あくまで参考扱いだが)。

    (この音がリマスターCDから出るという前提で)もしかすると、この低音域の音作りが、(大本は)同一マスターを使用したと思われるリマスターCDでのアナログ感につながっているのかも、とは思えた。でも、僕の感覚ではアナログっぽいというよりも、単純にそれぞれの楽器の分離の向上や旧CDよりも1枚ヴェールが剝がれるような音質向上であって、特にアナログっぽい質感だとは言いづらいところという感想だ……リマスターCDを聴いていないので、ちょっと分が悪いが。

    *追記3/2:カートリッジを新品に変えたら以下の話が改善された。原因は長年聴いてきたメインのカートリッジの経年変化によるものと推測。どちらも歪みなく聴けるとしても、購入価格が同じなら英国オリジナル盤のマト1~3を推薦する。価格差が大きいならリマスターLPを。と言うのも、低音域の出方がやっぱり違っているので、印象が異なっていたから。

    それと、リマスターLPの最内周の曲が歪っぽくないならオリジナル英国盤よりもリマスターLPを推すが、どちらも歪っぽいので残念だ。クリーニングすれば状況は変わるかもしれない。





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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP CD stereo 音質 英国盤 Kate Bush Kick inside

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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