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    Jimi Hendrix 1991 Digitally Remixed and Remastered CD series

    1991年に登場したJimi Hendrixの国内盤CDシリーズには「Digitally Remixed and Remastered」という記載があった。けれども、『ELECTRIC LADYLAND』だけを聴く限りにおいては、仮にremixしていたとするなら、オリジナルミックスとほぼ同じになるようにremixしたと言わざるを得ず、remixは本当になされたのか?あるいはシリーズ中の一部のみremixされたのか?僕には疑問だった。

    JH91RM (19)
    *この帯のシリーズ



    そのため、当時(LPを持っていたので)そのシリーズからCDを購入しなかった1stアルバムを中古で購入してミックスを確認したところ、やはりremixなどなされていないように思えた。91年のCDは、ジャケット写真は英国仕様のままだが、中身は米国仕様に変更されている。そのため、1曲目は「Purple haze」になっているし、英国盤とは収録曲違いでもある。

    ステレオ盤を聴きなれているのは米国仕様なので、ほぼ間違いないと思うが、どう聴いてもremixなどされていないと思う。

    ただ、この時同時発売された他のアルバムのうち、『モンタレー』『ワイト島』は、もしかするとLP時代とはミキシングが異なるかもしれない。ちなみに、『モンタレー』の比較対象はJimiとOtisをそれぞれの面に収録したRepriseからのLP『Historic Performances Recorded at the monterey international pop festival』となる。僕はこのLPはこれまで所有したことがないのであくまで推測になるが、Jimiの『モンタレー』全曲盤を出した際に新たにミキシングし直したような話だった記憶があるので。

    それと、『バンド・オブ・ジプシーズ』に追加された3曲はremixの可能性がないとは言えない。また、『キス・ザ・スカイ』は80年代に出た編集盤で、その時点で一部remix曲を含んでいたはず。

    なので、はっきりしたことは不明ではあるが、もしかすると、そのような一部のアルバムを指してDigitally Remixedと謳っているだけなのかもしれない。

    と言いながらも、『ELECTRIC LADYLAND』に関しては、91年に出た国内盤CDよりも93年に米国で出たremastered CDの方が音質は劣るように思っており、そういう結果になるということは、91年盤の方が93年盤よりも若い世代のマスターを使用したことになるはず。ならばremixは正しかったのか?という謎も残る。

    と言うことで、そのあたり、もう少し調べようと思って、関連するCDを引っ張り出したり中古で購入したりもしている。



    最後に、似たような話なので、ここでJimi Hendrix Experienceの97年に出たLPと2010年に出たLPとの違いを記しておく。

    1997年に出たCD/LPからのシリーズは、Jimiの遺族が(確か裁判で勝って)楽曲の権利を手に入れ(取り戻し?)、新たに仕切り直しての発売開始だった。
    その際の売りは、Eddie Kramerがオリジナルステレオマスターから新たにDigitally Remasteredした点。当時はこれによって音質が向上したように思えた。但し、今も同じ評価か?と問われれば、ばらつきがある気がしている。そのあたりはまたいつか取り上げたいところ。

    そして、2010年に再び再発がなされるのだが、その理由は配給権利をSonyがMCAから引き継いだ(購入した?)ためと思われる。その際にも再度remasteringがEddie Kramerによってなされるのだが、LPに関してはデジタルを使用せずにアナログプロセスのみでのremasteringがなされたというのが97年LPとの違い。今年のELの6LPセットも同様だ。

    JH91RM (1)
    *左1997、右2010(クリックで拡大)

    但し、2010年remasteringでも、欧州プレスのLegacy Vinylとして登場した『ELECTRIC LADYLAND』2LPは、米国プレスとは別カッティングで、MOV(Music on vinyl)カッティング。これは全アナログプロセスでは無いと推測。

    JH91RM (10a)
    *左から、1997/2010米国/2010欧州Legacy(クリックで拡大)

    通常のMOVLPはデジタルマスターからカットされていると想定され、これもそれっぽい。特に低域は、MOVLPによく見られる音のまとめ方で、米国盤ほどに太くない。
    低域過多になりやすいオーディオシステム・部屋には向いているかも。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : LP CD レコード 米国盤 Hendrix Jimi ジミ・ヘンドリクス

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    No title

    JDさんこんにちは。

    Jimiのアナログ盤はほとんど持っていなくて、私は2010年版のモノLPを数枚購入しました。当然オリジナルと比べてどうこうという聴き方はできないのですが、単純にステレオと比べて地味だなぁという印象で、Jimiに関してはステレオ盤を素直に聴くのがいいのかなぁという感想でした。

    実はBob Dylanに関しても素直にステレオ盤を聴くのが正解なのかもと思っています。

    アメリカはレコード会社がステレオ盤の普及を推進していたのでステレオ録音したステレオ盤に関してはUKとは逆にモノに熱がこもってない感じがしない気もしています(笑)。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > Jimiのアナログ盤はほとんど持っていなくて、私は2010年版のモノLPを数枚購入しました。当然オリジナルと比べてどうこうという聴き方はできないのですが、単純にステレオと比べて地味だなぁという印象で、Jimiに関してはステレオ盤を素直に聴くのがいいのかなぁという感想でした。

    そうかもしれないですね。あるいは1stに関しては本来はMonoが良いのかも。
    但し、2010年に出たMonoに関しては、マスターテープ再生時にアジマスずれを起こし、おかしな音質になっているのでお勧めできません。

    オリジナルの英国Monoや英国原盤を使用した豪州盤あるいは米国Monoなど、当時のMonoはどれも高額なので簡単には勧められないのですが、コピーテープをマスターにしたと思われる国内盤は安価で入手が容易かな、と。

    > 実はBob Dylanに関しても素直にステレオ盤を聴くのが正解なのかもと思っています。
    > アメリカはレコード会社がステレオ盤の普及を推進していたのでステレオ録音したステレオ盤に関してはUKとは逆にモノに熱がこもってない感じがしない気もしています(笑)。

    Dylanの3rdと4thはステレオ盤もほぼMonoのようなミキシングなので例外だとして、他は確かにステレオの方が良いような気がします(僕は基本的にはステレオ派なので)。但し、5th~7thあたりはモノミックスにも力が入っている気はします。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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