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    Hi-Q RECORDS Supercuts

    クラシック音楽の復刻LP/CDを発売している英国のHi-Q Recordsという会社からSupercutsという重量盤LPのシリーズが出ている。
    昨年に初めて購入し、その音の良さに驚いた。

    HiQRs (18)
    *手元にあった3枚を並べた



    シュリンクの上に貼り付けしてあるシールには、次のようにある。
    ・Cut at Abbey Road studios
    ・From the original Analogue Master Tapes
    ・Superior audiophile pressing

    HiQRs (1)
    *クリックで拡大

    二つ目の「オリジナルアナログマスターから」という文句は、今ではそれを一度デジタル化して使用した場合にも記載されている文句なので、デジタルプロセスを経た音が嫌いという人からすると全アナログ工程かどうか?気になるところだと思うが、(実は最近知ったのだが)このシリーズは全アナログ工程のようだ。

    僕が初めて聴いたのが、1958年に英国EMIでステレオ録音された抜粋版『Swan lake(白鳥の湖)』LPだった。
    エフレム・クルツ(Efrem Kurtz)指揮/フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra)/ユーディ・メニューイン(Yehudi Menuhin)(vn)

    HiQRs (4)
    *Supercuts『Swan lake(白鳥の湖)』、個人的にはレーベルデザインが今ひとつ味気ない

    ジャケット画質はコピー盤みたいな品質だったけれど、その音質は十分に素晴らしいと思った。

    初めて聴いたときは(前述のごとく)マスターがデジタル化された音源かどうか知らなかったこともあって、ハイレゾ化した音源を使用しているのでは?と推測していた。

    何よりもその音がSACDのようなまろやかな印象だし(*人それぞれの印象があると思うが)、音がとても新鮮だったので、1958年の録音をおそらくデジタルで調整して今の録音にひけをとらないような印象によみがえらせたのだろうと思ったわけだ。

    でも、僕の推測は外れた。オリジナルのアナログ・ステレオマスターを使い、マスターテープの再生からプレスまで音質に拘って製造することで高音質を実現しているとの話だ。

    試しに、オリジナルのEMIのステレオ盤を購入して音を聴き比べた。

    HiQRs (6)
    *これは50~60年代のプレスだと思う、金色シールがステレオを表す

    もしかすると当時から優秀なステレオ録音作品として認識されていたのかもしれないが、Supercutsではオリジナル英国盤を明らかに上回る高音質を実現している。音の世代も若返った印象を受ける。そのあたりは、普通に製造されたレコードと音質に拘ったレコードとの違いがしっかりと音質差となって音溝に刻まれたのだろう。
    特に音量を大きくして聴くと、このレコードの音の良さがよくわかる。

    HiQRs (11)
    *ジャケット裏面の比較

    今回例として取り上げたTchaikovskyのバレエ音楽『Swan lake(白鳥の湖)』は、クラシック音楽の熱心なファンでなくともどこかで耳にしたことがあるメロディーや演奏を含む有名曲だ。TV番組やCMでも一部使われていたりする。

    でも、オーケストラの演奏による音のゴージャスさはCMでなく生演奏で聴いて実感するのが一番。それはとても大きな音量だ。その次は、グレードの高いオーディオで、許される範囲内での最大音量でスピーカーを通して聴く、これに尽きる。
    いや、人によってはその順序を逆にするかもしれないし、それもオーディオファンとしては頷ける話だ。

    よりよい音で再生し聴くことは、単純に言えば生演奏にできるだけ近づこうとする手段であり、オーディオの役目や楽しみのひとつであると思う。Supercutsは同じ考え方に属するレコードだと思う。



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    テーマ : クラシック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 英国盤 音質 ステレオ stereo オーディオ

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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