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    Cry of love

    先日のカッティングマスターを聴くイベントで、(あくまで僕だけの意見だが)当日再生されたテープの中で最も高音質という印象を受けたのがJimi Hendorixの『Cry of love』だった。

    これも、自宅のオーディオでどこまで肉薄できるのか?と興味が湧き、LP棚からレコードを見つけてきた。手持ちのLPは、英国での再発盤(1973年発売らしい)となるPolydorレーベル盤。

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    *英国再発盤



    『Cry of love』は、1971年にTrack recordsから発売されたので、Trackレーベルが初版(あるいは初期盤)となるのだが、レーベルがPolydorに変更されたこのLPは、Track recordsからの初版と同じメタル原盤からプレスされており(マトリクスは両面1)、音質はニアイコールだ。

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    *ジャケット裏面

    Run off部分には、機械打ちのTrack recordsでのレコード番号部分が残されており、それを手彫りの横線で打ち消してある。さらに、手彫りでPolydorでのレコード番号が彫られてあるが、こちらは彫がとても薄い。

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    *クリックで拡大

    前回、「Pure and easy」を聴いた際に再生音量は絶対に同じレベルには上げられないとわかったので、今回は普段聴くよりも若干大きめで再生した程度。

    1曲目の「Freedom」。イントロのギターの音量がイベントとは全然違うので、どうかな?と思ったが、続いて、高域にアクセントのあるリバーブの響きと共に2本目のギターが入ってきて(ベースも入ってくる)空間に音が広がり、さらにドラムスも加わると宙にシンバルのしぶきも広がる。このとき右チャンネルには音を消した3本目のギターもわずかに聴こえる。イベントでは心を鷲づかみにされた瞬間だった。

    その瞬間の音は、質感では自宅で聴く音のほうが明らかに先日のイベントを上回る高音質で再生される。

    でも、イベントで聴いたあの音ではない。(テープなので当然だが)もっと左右のセパレーションが良く、個々の楽器やボーカルがそれぞれ分離して響いていた印象がある。特に後者については到底追いつけない。

    まぁ、レコードをカットする元となったマスターテープを再生しているのだから、あの音が出ないのは確定している話だ。何世代かは音が若返って当然。それと、音そのものの実在感とでもいえば良いのか?音の在り方が違う気もする。

    cryoflove (14)
    *見開きジャケット内側(左)

    それでも「Freedom」からは、あの場で聴けた音とそれを聴いて込み上げた感動に近いものが、自宅再生でもそれなりに近づけるというか味わえる気がした。何よりもこの曲そのものが、やはり音質が良い!
    続く「Drifting」も同じような印象だ。

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    *見開きジャケット内側(右)

    と、ここでふと思い出したのだが、イベントではパイプ椅子に座って聴いたので、スピーカーのツィーターの位置が高かった。それもあって、高域がより上に飛び散るように聞こえていた。そこで、普段よりも耳の位置が下になるように背中を曲げて聴いてみると、聴こえる音の上下の位置関係がイベントで聴いた音に近づいた!そうだ、本来よりも低い位置で聴いていたわけなので、音の上下関係もああいう風に聴こえていたわけだ。自宅で再現しようとする場合には、こういう条件は合わせて行う必要があったと痛感。

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    *レーベル

    おっと、『Cry of love』そのものについては何も記さなかったが、97年に『First Rays of the New Rising Sun』が出るまでは、Jimi Hendorixの没後に出た作品ではあるが、生前に新たなアルバム制作のために録音していたマテリアルから構成されているということで、僕なぞオリジナル作品扱いをしていた。
    何よりも、アルバムの出来が良い。

    その点で『Cry of love』は、その後さらに登場する未発表曲を集めたアルバムとは一線を画すものではなかろうか。もしこれが、そのまま生前に発売されていたとしても評価は変わらないだろうと思う。

    僕なぞ、未だに『First Rays of the New Rising Sun』には慣れない。実際、そういうファンは多いのではなかろうか?(確か、イベント当日に、犬伏さんも似た趣旨のコメントをされたような……。)



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP stereo 英国盤 音質 Jmini Hendrix ジミ・ヘンドリクス

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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