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    市販のオープンリールテープの音質は?

    前回と直接関係はないけど、市販のオープンリールテープについての話を(以下は略してオープンリールとする)。

    僕が持ってる市販のオープンリールは、Beatlesのテープ2本のみだ。英国発売の『White album(Mono)』と米国発売の『Hey Jude』(7 1/2ips)。

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    *米国テープ『Hey Jude』(英国テープも探したが見つからず…)

    今はデッキが無いので聴けない。いや、昔から自宅では聴けなかった。



    昔、会社にあったデッキで米国テープ『Hey Jude』を再生したが、当時の自宅のオーディオで米国盤LPを再生した音とを比較すると後者の方が音質が優れていた。

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    *表面にLPのA面、裏面(リールを裏返す)にLPのB面を収録、つまりカセットテープと同様

    英国テープの『White album(Mono)』は、残念ながらテープスピードが遅い規格(米国テープの半速)だったため、会社のデッキでは再生できずじまいだった。しかしどうしても聴きたかったので、そのテープを倍速で再生して別のオープンリールに38cm/secでコピーし、コピーテープを半速再生してようやく聴けた。そのせいか?残念ながら音質は良くなかった(苦笑)。

    なので、まともな音で聴けなかった英国テープと普通に聴けた米国テープの音質から、LPの内周の曲は別とすると、オープンリールの方がLPよりも音質が良いなどとは全く思えず、僕はオープンリールの音質には期待できないと結論づけた。それが今から約20年前の話。

    だからそれ以降、「オープンリールの音質がレコードを上回る」という話を耳にすると、「レコードをまともな環境で再生できていないだけのこと」と常々思っていたわけだ。

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    *テープ最外周部分はひっかけるのでよれよれに

    でも(その後、Beatlesのオープンリールに関して言うと、米国テープの方が再生速度が速いにも関わらず英国テープよりも音質が劣るという話を数年前にオーディオ雑誌で読んだことも付け加えておくが)、この1~2年で考え方を柔軟にした。比較そのものが馬鹿げていたのかもしれない、そう思えるようになった。なぜなら、僕は手持ちのオープンリールを最高にチューンナップが施されハイエンド的な音質再生が保証されたデッキで聴いたわけではないからだ(それに、ほぼ米国テープのみでの比較だし)。

    同様に、オープンリールの音質がレコードを上回ると思っている人も、レコード再生に関してプレーヤー、カートリッジ、トーンアーム、フォノイコなど数百万円かけたシステムで新品同様のLPを再生したらどうなるか?を聴かなければいけない。そして、両者の再生音を比較して初めて比較できるのでは?と考えるようになった。

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    *箱裏面

    それは、CDやSACD、BD-Aやハイレゾファイルなどについても同様だ。CDだから音が悪いなどと僕は思わない。CDからも十分によい音が聴けることを知っている。

    ただし、デジタル音源に関して言えば、同一のデジタルマスターからのコピーの場合についてだと、結局スペックが器のサイズを表す以上、音質ポテンシャルの優劣は器サイズと考えてよいように思う。方式の違いやメディアごとの特徴や音の好き嫌いは別として。

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    *大きなリールは2トラ38用に使っていたもの

    と言う事で、オープンリールの音質も、より保存状態が良いテープをしっかりとメンテナンスされたハイエンドのデッキで再生すれば良い音が出るだろうと思うようになったし、レコードと比較する考えそのものが消えた。

    けれども、市販のオープンリールに前回の記事で触れたカッティングマスターほどのポテンシャルがあると思ってはいけない。そこには大きな隔たりがある。それは確実だ。

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    *テープ幅の違いはこのとおり。上は2チャンネルステレオなので一方向にしか再生できず、下(市販テープ)はAB面用なので片側2トラックずつ、合計で4トラック録音となっている。再生速度の違いもあり、情報量の差は歴然。

    補足:市販のオープンリールの製造に際しては、専用の倍速?再生用マスターテープが用意される。
    それは、何度も繰り返し再生されるため、レコード用のカッティングマスターよりも世代の進んだマスターを使うと思って間違いないだろう。



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    テーマ : 日記
    ジャンル : 音楽

    tag : 録音 オープン リール テープ マスター 音質

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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