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    It’s about time/Brian Poole & the Tremeloes

    *4/14追記:Poposukeさんの情報(どうもありがとうございます!)により1965年発表と判明、修正した。


    Brian Poole & the Tremeloesの3rdアルバムは、結局彼らのラストアルバムとなった。

    それが19641965年発表の『It’s about time』。
    *1965年発表説が根強いが収録曲から推定すると、シングル「someone,someone(1964/4)」発表後なのではなかろうか?と考えている。(情報求む!)

    itsatime2018 (33)
    *国内初版(1977年)

    ちなみに、赤シャツがBrian Poole。



    Brian Poole & the Tremeloesは、演奏能力が非常に高く、Brian Pooleのボーカリストとしての力量も十分にあった。バックを受け持つTremeloesはFour seasonsが好きだったようでコーラスが得意だった。

    彼らの演奏スタイルはブルースやR&Bの影響があまり感じられない、まさに白人のrock’n rollではあるけれどdrumsやguitarにはプロとしてのテクニックが光るような演奏が多い(このLPではB-3「Uncle Willie」の超速弾リードが凄い!)。
    加えて、コーラスがとてもきれいに入るので、激しい曲であってもBeach Boys風になってしまったり(苦笑)。

    itsatime2018 (27)
    *ジャケット裏面

    『It’s about time』はそういう彼ら独自のノリのビートナンバーやBrian Pooleのボーカルを生かしたソフトなタイプの曲が入り混じっていて、非常に出来がよいアルバムとなっている。Tremoloesのコーラスも大活躍だ。

    ハードなサウンドの曲もソフトな曲も僕にはあっさりした印象があるが、それこそが彼らの持ち味。「Time is on my side」も彼ら独自のバージョンとなっていて、ややGerry and the Pacemakersを思わせなくもない。

    itsatime2018 (8)
    *レーベル

    本当は誰かに似ているなどという表現で紹介したくないものの、短命グループで今ではほとんど知られなくなった以上、うまく伝えようとするとこうなってしまった……でもまぁ、そのあたりは僕が何を言おうが、実際に聴いてもらう以外にはうまく伝わらないことだろう。

    さてこのアルバム、残念ながら僕は英国盤では持っておらず、英国仕様の国内盤を2種類持っているのみ。ひとつは77年の国内初登場の盤で、もうひとつは82年の再発盤。77年盤のジャケットが英国オリジナル準拠だ。

    itsatime2018 (20)
    *国内1982年盤(ジャケット裏面は77年盤と共通)、Brian Pooleは左端

    itsatime2018 (5)
    *レーベル

    両者の音を聴く限り、当然ながらマスターはコピーマスターだと思う。
    おかげで今の耳で聴くと77年盤はナローレンジで低音域も弱い。でも、これだけ聞く分においてはうまくまとめた音作りをしているように思う(同じシリーズで日本初登場のSmall facesの『From the beginning』でも同様の印象を受けた)。

    これに対して、82年盤は同一マスターあるいはほぼ同一のマスターを元に、80年代初頭の耳に馴染むよう高音域と低音域をEQ処理で持ち上げている。おかげで逆に薄っぺらい音に聞こえてしまう。



    英国アルバム『It’s about time』と対を成すように思えるのが米国での彼らの1stに当たる『The Tremeloes Are Here!』(『The Brian Poole is here!』となった別バージョンもある)。

    itsatime2018 (14)
    *米国オリジナルモノラル盤

    収録曲数は12曲で、英国3rdに65年のシングル曲のA/B面が追加されて5曲が省かれた形。こちらは確実に1965年の発売だ。

    itsatime2018 (11)
    *ジャケット裏面

    発売元がAudio fidelityというどこかで聞いたような社名なのだが、このLPに関しては音質は国内盤LPよりも1ランク劣るように思った。例外なのが当時のシングル曲「I want candy」とB面にあたる「Love me baby」。これは他の曲よりもましだ。確実に音質が異なっている……と言っても、元が元なのか?大したことはないレベル。

    itsatime2018 (1)
    *レーベル

    最後に、Four seasonsのカバー「Rag doll」はTremoloesのみの歌・演奏となっている。






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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP モノラル Brian Poole & the Tremeloes 米国盤

    コメント

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    No title

    JDさん おはようございます

    私もこの国内初盤を持っており、偶然にも先日聴いたばかりなのですが、確かに解説には64年発売と書かれていますよね。
    しかし、実際には65年リリースだと思います。
    UKオリジナル盤にはⓅ1965の表記がありますし、レコード番号(LK4685)に近いのはMARIANNE FAITHFULLの1st(LK4688)です。
    具体的なリリース時期は分かりませんが、MARIANNEの1stが65年4月の発売だったはずなので、このアルバムも65年の初頭から春先の発売だと思われます。

    BRIAN POOLEは高い力量を持ったシンガーですけど、声が黒っぽくないので現在では評価されにくい人なのだと思います。
    どんなタイプの曲でもそつなく歌いこなす人ですが、見た目がおっさんという以外の強い個性が感じられないのが少々残念なところです。

    それにしても、ここでは脇役のTREMELOESは本当に素晴らしいです。演奏もコーラスワークも文句無しです。
    このアルバムも国内ではCD化されていなかったと記憶していますが、もう少し注目されても良い内容だと思います。

    Re: No title

    poposukeさん、こんばんは。

    > 確かに解説には64年発売と書かれていますよね。しかし、実際には65年リリースだと思います。
    > UKオリジナル盤にはⓅ1965の表記がありますし、レコード番号(LK4685)に近いのはMARIANNE FAITHFULLの1st(LK4688)です。
    > 具体的なリリース時期は分かりませんが、MARIANNEの1stが65年4月の発売だったはずなので、このアルバムも65年の初頭から春先の発売だと思われます。

    そうでしたか。じゃあ、やはり65年発売ですね。情報ありがとうございます。
    後ほど修正します。ちなみに国内再発版の解説には65年発売とありました。そっちが正しかったわけですね。
    あと、グループの写真もちょっと垢抜けしているので65年なのかな?とも推察はしたのですが・・・。

    > BRIAN POOLEは高い力量を持ったシンガーですけど、声が黒っぽくないので現在では評価されにくい人なのだと思います。
    > どんなタイプの曲でもそつなく歌いこなす人ですが、見た目がおっさんという以外の強い個性が感じられないのが少々残念なところです。

    インタビューの声を聞くと、それこそBeatlesのメンバーにいそうな風貌を思い浮かべるんですけどね(苦笑)。

    > それにしても、ここでは脇役のTREMELOESは本当に素晴らしいです。演奏もコーラスワークも文句無しです。

    TREMELOESの演奏能力は本当に高いですね。BBCライブのCDを聴くとブライアンのボーカルともども本当に出来がよくて。

    > このアルバムも国内ではCD化されていなかったと記憶していますが、もう少し注目されても良い内容だと思います。

    そうですね、発売されないことには知られないままなので、日本でも発売してもらいたいところ。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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