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    Soul of Mann

    英国EMI RecordsがManfred Mannとの契約から最後のアルバムとして1967年に発表したのがインスト曲を集めた編集盤『Soul of Mann』だった。いや、正しくは寄せ集めたと言うべきか。(その前年に彼らはFontanaへ移籍。)

    soulofmann18 (18)
    *英国オリジナルモノラル盤

    収録曲の録音・発表時期はさまざまで、古くは彼らの1stシングル両面(1963年)を含み、1stアルバム、2ndアルバム、そして編集盤やEPからの収録に加えて未発表曲を追加した全14曲。



    しかしなぜか1曲はボーカル入りとなっている(A-6の「L.S.D.」)。これ、他の曲とマスターを取り違えたとか?いや、この選曲では当時のボーカリストPaul Jonesの見せ場が少ない(ハーモニカのみ?)から花を持たせたのかもしれない。

    でも、アルバムタイトル『Soul of Mann』は良いところをついている気がする。

    彼らはジャズ畑出身で、売れるために(音楽で食っていくために)若者向けのpop/rockを演奏するようになったわけで、常に心はJazzにあったのは間違いないように思える。それに、pop/rockと言ってもBluesやR&Bがベースにあるような曲調のものがEMI時代には数多い。

    soulofmann18 (16)
    *ジャケット裏面

    この『Soul of Mann』で僕が特に好きなのはファズギターが炸裂するA-6の「Satisfaction」とイントロからは全く何の曲かわからないB-2「My generation」……Whoの大ヒット曲をjazz風にカバーしたもの。

    初めてこのアルバムを99年登場の英国CD(mono/stereo)で聴いた時、「Satisfaction」のイントロがオリジナルのRolling stones版以上にハードだったので「My generation」はどんな演奏が聴けるのか?!と過大な期待をして曲が始まるのを待って、大いに肩透かしを食わせられた記憶がある(苦笑)。とは言え、イントロを過ぎてメロディが入ってきてからは、なかなかスリリングな演奏を楽しめる。Whoのオリジナル同様に転調を繰り返し音程を上げていくアレンジもそのまま採用している。

    Cannonball Adderleyの「tengo tango」が、オリジナルよりもrockっぽく聞こえるのは、リズムを刻むエレキギターの存在に因るように思える。ここから、エレキギターを使うことがrockっぽい音を生み出す大きな要因であるということを両者を比較することで実感できる(僕は)。

    soulofmann18 (11)
    *1999年発売の英国CD

    さて、このアルバムは当時からmono/stereoで発売され、僕が持っているLPは写真を載せたモノラル盤のみだった。

    80年代にsee for milesからの再発盤が別ジャケットで出ていて、少し前に久しぶりにそれを福岡市内のレコード屋で見かけた。
    もしかしてステレオなのかな?と興味が湧き、深く調べもせずに購入してみたが、残念ながらモノラルだった……がっかり。

    soulofmann18 (2)
    *これがそれ


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP モノラル Manfred Mann マンフレッド・マン 英国盤

    コメント

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    こんにちは。

    大好きな一枚です。

    ジャケット違いの国内盤CDの冴えない音にガッカリ、「どこが名盤なの??」の思いが強かったのですが、記事で紹介されている2in1CDで考えを改め、直ぐにモノラル盤を買いに走りました。
    昨年末、長年の念願盤だったステレオ盤を入手、モノラル盤と違った音の分離の良さに惚れ惚れです。

    Re: タイトルなし

    Kinky Heavenさん、こんばんは。

    > 大好きな一枚です。

    そうでしたか、それはそれは。

    > ジャケット違いの国内盤CDの冴えない音にガッカリ、「どこが名盤なの??」の思いが強かったのですが、

    確かそれこそsee for milesからの再発LPに似た国内独自ジャケットCDが発売されていましたね。

    > 記事で紹介されている2in1CDで考えを改め、直ぐにモノラル盤を買いに走りました。

    僕はそのCDに満足してオリジナルLPには手を出さなかったんですが、ある時急に欲しくなってモノラル盤を購入しました。

    > 昨年末、長年の念願盤だったステレオ盤を入手、モノラル盤と違った音の分離の良さに惚れ惚れです。

    そうですか、それは羨ましいというか何というか。ステレオでも聴きたいですね。

    ところで、以前コメントいただいた後に、何度かブログ読ませてもらっています。
    ものすごいコレクションですね。頭が下がります。

    はじめまして。

    大好きなマンフレッドマンのブログを探していたらこちらにたどり着いたので、嬉しくてコメントさせてもらいました。
    (過去の記事も読んでいたのですが、気付いたのが遅すぎまして…)


    私はこのLPのステレオ盤を持ってるのですが、モノ盤と比べるとそんなに違いがあるんでしょうか?
    もし違うなら、ファンとして是非手に入れたいと思うのですが、金銭的に厳しくて無理そうです。(泣)


    またマンフレッドマンに関する記事宜しくお願いします、楽しみにしてます。

    Re: タイトルなし

    かおとみさん、こんばんは、はじめまして。

    > 私はこのLPのステレオ盤を持ってるのですが、モノ盤と比べるとそんなに違いがあるんでしょうか?
    > もし違うなら、ファンとして是非手に入れたいと思うのですが、金銭的に厳しくて無理そうです。(泣)

    違いはステレオミックスかモノラルミックスかだけだと思います。
    普段から両方聴きたいと強く思っていないなら、わざわざモノラルを手に入れる必要はない気がします。
    僕の場合、「ステレオミックス>モノラルミックス」派なので、ステレオ盤も欲しいなぁというレベルです。、

    > またマンフレッドマンに関する記事宜しくお願いします、楽しみにしてます。

    EMI時代はほぼ散りあげ済みなので、Fontana時代になると思いますが、Up the junctionを何度か取り上げようとしてはお蔵入りさせてます。やっぱり映画を観ないで書くのはためらわれて。でも、DVDを買って途中まで観たものの・・・という状況から進展ありません。もう2年近く経過しているかもしれません。なんか、自宅で映画1本観るのは大変なんですよ、僕の場合。だからついドラマに走ってしまいます。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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