France Gall Mono/Stereo

    France Gallがフランス本国でPhilipsから発売したレコードは、1966年発売分まではずっとモノラルのみだった。

    けれども、日本では最初のLPからステレオ盤で発売された。

    francegall2018 (27)
    *左の紙スリーブ3枚は以前紹介した箱入りCDセットより

    国内盤LP最初の3枚を集めると、フランスでの12インチLPの1~3枚目が全曲揃い、2曲の擬似ステレオを除く34曲をtrue stereoで聞くことができる。注意すべきは、それぞれのLPはフランス盤と同一収録曲でないので、3枚そろえて初めて全曲+日本語版1曲が揃うという点。



    フランス本国では、以前紹介したフランス編集盤で初めてステレオ再生装置に対応した擬似ステレオっぽいステレオでの発売となり、12インチLPとしては(この編集盤を除くと)5枚目となる1968年発売の『1968』でようやくステレオ盤が登場(逆にモノラル盤があったかどうかは不明)。

    francegall2018 (18)
    *国内2nd LP『フランスギャルのシャンソン日記』、見開きジャケット

    1960年代において、モノラル盤よりもステレオ盤が主流だったのは、西ドイツと日本、次いで米国という印象を抱いている。France Gallは、西ドイツではドイツ向けのオリジナル曲をドイツ語で録音して活動していたので、フランスで発売されたフランス語の曲をステレオミックスで当時発売していた日本は、世界的に見ると貴重だったと思う。

    francegall2018 (15)
    *国内2nd裏面

    よくまぁ、日本向けにtrue stereo mixのマスターを送ってくれたものだ。もしかすると、日本向けにわざわざステレオミックスしていた可能性もあるのでは?とさえ思えてしまう。

    francegall2018 (13)
    *国内3rd 『すてきなフランスギャル』

    (再発を除くと)同じく4曲入りのEPも日本独自のジャケット/選曲でステレオで発売していたし、シングル盤に関してもモノラルミックスからステレオにすぐに切り替わっていった。

    francegall2018 (10)
    *国内 3rd裏面

    面白いことに、国内シングル盤の「Poupée de cire, poupée de son(夢みるシャンソン人形)」は、日本向けのモノラルミックスになっていて、A面/B面ともに歌声が大きいミキシングがなされている。

    francegall2018 (4)
    *国内シングル盤(左)とEP(右)、同じフォトセッションっぽい

    初めて聞いた時は驚いたが、それはきっと、歌詞カードを見ながら一緒に歌えるように(くちずさめるように)そうしたのだろうと推測している。

    この国内向けシングル盤のモノラルミックスは、今のところこれでしか聴いたことがない。これを作るには、どうしても大本のマルチトラックマスターに遡って、歌声を大きくしたミキシングを施す以外に作りようがない気がする。

    francegall2018 (24)
    *国内1st LP『夢見るフランスギャル』、当時珍しくコーティングではない表面仕上げ

    国内1st LPとなった『夢見るフランスギャル』のA面1曲目はフランス語版の「Poupée de cire, poupée de son」のtrue stereo mixだ(前掲の国内4曲入りEPにも収録)。これも聴き慣れた仏国モノラルミックスに比べると歌声が目立つ気がするが、国内向けシングル盤ほど歌が大きいミキシングはなされていないように思う。

    有名な「Laisse Tomber Les Filles」も、ダブルトラックボーカルのままstereo mixがなされていて貴重かもしれない。編集盤(LPやCD)で聞けるstereo mixはシングルトラックになっている。

    francegall2018 (21)
    *国内1st裏面

    最初に書いたように、国内LP3枚そろえても2曲だけは擬似ステレオで、それはフランスでの最初の12インチLPのB-4「Ne Dis Pas Aux Copains」とB-6「Si J'Étais Garçon」。それらは国内盤では3枚目のLP(66年)に収録されている。

    その時点で、日本未発表だった古い曲(64年)のマスターを取り寄せることになったので、ステレオミキシングをしてもらえなかったのだろうか?これだけが非常に残念。



    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP ステレオ国内盤 stereo フランス・ギャル France Gall

    コメント

    Secret

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。 日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の誤用がこれほどまでに蔓延していることに落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    01 | 2018/02 | 03
    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR