FC2ブログ

    Nashville Teens

    ある時、風呂につかっている最中、Lenny Kravitzの「Are You Gonna Go My Way」がふと頭に浮かんだので、メロディをかなり簡略化して口笛で再現していたら、いつの間にやらNashville Teensの大ヒット曲「Tobacco Road」になっていた(笑)。

    NASTEE18 (10)
    *1stアルバムのジャケット裏面より

    と言っても、現在Nashville Teensを知っている人なんて、かなりのBritish 60s rockマニアぐらいか。


    Nashville Teensの1stシングル「Tobacco Road」(1964年)は、英米で大ヒットしたが、彼らにはそれに続く大ヒットが無かった。

    米国では1曲でもシングルが大ヒットが出ればすぐにアルバムを用意するが、「Tobacco Road」はtop 20ヒットだった。アルバム発売にはちょっと微妙かなと思えるが、無事に彼らも1stアルバムを発売している。1964年はBritish invasionの年だったから、そのブームに乗ってアルバムを出すことができたのかもしれない。

    NASTEE18 (5)
    *米国オリジナル盤

    しかし、本国英国では「Tobacco Road」はtop 10ヒットになっていたにもかかわらず、英国Deccaは彼らのアルバムを発売しなかった。同時期にDeccaに所属していたThemやFortunes、Moody Bluesはアルバムを出せたと言うのに。

    そのあたり、英国Deccaはどういう基準でアルバム発売を決めていたのか?10代に向けた音楽だったので、アイドル的要素があるかどうかで判断していた可能性はあるだろう。

    NASTEE18 (6)
    *ジャケット裏面

    何にせよ、Nashville Teensが60年代に出したアルバムは米国主導であって、英国主導では無かった。

    その米国1stアルバムは「Tobacco Road」をタイトルに冠した『Tobacco Road』だ。英国ではヒットしたが米国ではヒットしなかった2ndシングル「Google eye」も収録。

    NASTEE18 (19)
    *レーベル

    全12曲を収録しているが、2枚のシングルA/B面から3曲、英国EPから4曲、残る5曲は当時はこの米国盤LPでしか聞けなかったことになる。

    当時既に録音されていたのだから、もしかすると英国でもアルバム発売を検討していたのかも。けれども、思ったようにはヒットが出なかったので、発売のタイミングを見計らっているうちに売り時を逃してしまった可能性もある。あるいは、彼らのレパートリーがカバー曲中心だったことも英国でアルバムを出しづらかった理由となっている可能性はあるのかも。一曲もオリジナルがない(自作自演という意味だけでなく、職業作曲家からの提供もない)。

    NASTEE18 (14)
    *70年代に初登場?した国内盤(B面の選曲が国内独自、ある意味ベスト盤?)

    さて、現在の視点から彼らの曲を聴くと、なかなかハードな演奏をしているにもかかわらずボーカル(ツインボーカル?)の軽さが気になってしまう。しかも、ポップな軽さというよりも個性的な、悪く言えばノベルティソングのボーカルのような印象。
    基本的にはブルースロックの範疇に入るグループのように思えるにもかかわらず、歌声とバンドサウンドとの落差が激しい。

    まぁ、「Tobacco Road」で最初から素っ頓狂?と思えなくもない歌声で歌っているわけだが、偶然にもダブルトラックのボーカルは、ハードな演奏に負けないくらい不思議な味を持つ歌声に思える。でも、2ndシングルの「Google eye」では演奏が歌声に負けてしまう。格好良いイントロからすると、まさかあの歌声が飛び出してくるとは思えない。間奏のリードギターなんて初期Yardbirdsに負けないくらいハードなのに。

    と言うことで、久しぶりに米国盤LPを聴いて、両面1曲目の音質の良さに驚かされたものの、彼らが結局最初しか大ヒットを飛ばせなかったのは、独特な歌声とカバー曲主体のレパートリーにあるように思えた。「Tobacco Road」が本当に格好良いだけに残念。


    スポンサーサイト



    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード LP 米国盤 モノラル Mono Nashville Teens タバコ・ロード

    コメント

    Secret

    No title

    ジェリー・リー・ルイスのライブ盤「Live at the Star Club, Hamburg」でバックを務めたのがNashville Teensでした。
    激熱のステージが収録された名盤です。
    Nashville Teens=タバコ・ロードという認識しかなかったですが「Live at the Star Club, Hamburg」を聴いて彼らを見る目が変わりました。

    Re: No title

    naoさん、こんばんは。

    > ジェリー・リー・ルイスのライブ盤「Live at the Star Club, Hamburg」でバックを務めたのがNashville Teensでした。
    > 激熱のステージが収録された名盤です。

    僕もBearFamilyから再発されたLPを持っています。見開き部分が飛び出すジャケットになっていて……。

    > Nashville Teens=タバコ・ロードという認識しかなかったですが「Live at the Star Club, Hamburg」を聴いて彼らを見る目が変わりました。

    僕はそうでもないんですよ。
    タバコロードも演奏そのものはかなりハードなんですが、あの歌声が乗っかるので全体の印象としてハードさが残らないんですよね。「Live at the Star Club, Hamburg」にはボーカルの二人が参加していないので、演奏面だけが表に出ていますが、米国LPを聴いても演奏だけを切り取れば同じようなものだと思います。やっぱり、あの歌声が……あるいは、ボーカリストがジェリー・リー・ルイスのような声質のボーカルだったなら、ブルース主体のハードなロックグループの元祖(のひとつ)になっていたかもしれません。



    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    04 | 2020/05 | 06
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31 - - - - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR