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    Donovan's greatest hits

    僕は昔からDonovanのシングル曲2曲が大好きだった。それが「Sunshine superman」と「Mellow yellow」。

    特に後者はBeatlesのアルバム『SGT』のタイトルトラックにブラスアレンジを導入することになった切っ掛けだったのでは?と昔から思っている。

    その2曲を収録しているのがDonovanのベスト盤『Donovan's greatest hits』。

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    *米国オリジナルLP(見開きジャケット)


    「Mellow yellow」のレコーディングに関して、1980年代に広まっていた話はこうだった。

    1966年10月のこと。初めてアレンジャーの仕事を任されたJohn Paul Jonesは、「Mellow yellow」にブラスバンド風のアレンジを施す。ところがレコーディングの際にDonovanを含む誰もそのアレンジに何も言わず、スタジオは静まり、かなり気まずい空気が流れていた。最初で最後のアレンジャーの仕事になるかもとJohn Paul Jonesがびくびくしていた時にスタジオの通路に漏れた音を聴いてスタジオに入ってきた人物が「格好良いアレンジだね!」と言ったことでスタジオ内の空気は一気に変わった……その人物とはPaul McCartney。そして、Paulはそのままセッションにも参加した。John Paul Jonesは首を免れた(笑)。

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    *ジャケット内側に綴じ込みの写真集あり(数ページ)

    この話がどこまで本当なのかは知らないがJohn Paul Jonesの発言と聞いた気がする。多少の尾ひれは付いているだろうが、それなりに本当なのではないのかな?と僕は思っている。

    そして、「Mellow yellow」のブラスバンド風のアレンジが『SGT』のタイトルトラックにつながっていくとも思っているわけだ。ただし、John Paul Jonesがブラスアレンジを導入したのか、最初からDonovanの希望があっての導入だったのかはわからない。

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    *ジャケット裏面と付属の内袋

    それ以前にブラスバンド風のアレンジと言えば「Yellow submaline」がそれっぽい気がする。リズムも2ビートで「Mellow yellow」につながる部分もある。Yellowつながりだ(笑)。
    そして今度は、「Mellow yellow」のブラスを含めた全体のアレンジも『SGT』のタイトルトラックにかなり直接的に影響を及ぼしているようにも思える。

    ミュージシャン同士が影響を与え合って、当時のpop/rockシーンが有機的に動いていたことを示しているような気がする。熱い時代だ。

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    *レーベル

    「Mellow yellow」の一つ前のシングル、「Sunshine superman」に至っては、もう本当に名曲と言うしかない。全米No.1ヒットになっている。

    65年の12月に録音されたにもかかわらず、リリースが半年以上遅れたのは、レーベル移籍のトラブルのせいか?そのあたり、残念ながら知らない。
    このスカッとする(僕だけ?)サイケなフォークロックは、一度はまると病みつきになる何かを持っている。僕は年に1回は英国シングルをリピート再生したい衝動に駆られ、数回聴き続けることになる(笑)。

    『Donovan's greatest hits』に「Sunshine superman」はステレオで収録だが、「Mellow yellow」は擬似ステレオ。

    どちらの曲もそれぞれをタイトルに冠したアルバムが米国で発売されているが、それはモノラル盤か擬似ステレオのみだった。

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    *左:『Sunshine superman』、右(背後):『Mellow yellow』



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : ドノヴァン Donovan Sunshine superman Mellow yellow レコード LP

    コメント

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    No title

    JDさん

    はじめまして。
    いつも楽しく拝見しております。
    私事ですが今年の春まで2年間ロンドンに在住していまして、それこそ夢中でレコード屋に通っていたのですが、その際JDさんのブログを参考にさせて頂いていました。

    昨日たまたま都内のレコード屋で同アルバムを見つけまして購入しました。
    Donovanと言えば、ほんの数曲とDylanの”Dont look back”に登場するくらいの知識しかなかったのですが、早速聴いたところとても良かったです。他のアルバムも聴き込んでみようと思いました。

    どの時代にも良い音楽はありますが、60年代は特別というか、色々な人やものが作用しあっていた様がみてとれて、聴くほどに知るほどに魅力的な時代ですね。
    先の映画の中でも、DylanはDonovanに実際かなり感化されているように見受けられた記憶があります。

    お忙しい時期とは存じますが、お体ご自愛ください。
    それではまた。

    Re: No title

    まさとしさん、こんばんは。
    はじめまして。

    > 私事ですが今年の春まで2年間ロンドンに在住していまして、それこそ夢中でレコード屋に通っていたのですが、

    それはそれは、ある意味羨ましい限りです。
    僕は記憶を辿ると、英国訪問の最後は12年前くらいかもしれません。欧州訪問の最後が10年前でした。
    ロンドンのレコード屋巡りはいくらお金があっても足りない気がしますね(笑)。

    >その際JDさんのブログを参考にさせて頂いていました。

    そうですか!?よくまぁ、僕のブログを見つけてくれましたね。参考になったなら幸いです。

    >昨日たまたま都内のレコード屋で同アルバムを見つけまして購入しました。

    たぶん、DonovanのLPで一番売れているのか?それなりに目にするLPですが、僕が記した2曲以外にも良い曲がいろいろあったと思います。

    > Donovanと言えば、ほんの数曲とDylanの”Dont look back”に登場するくらいの知識しかなかったのですが、早速聴いたところとても良かったです。他のアルバムも聴き込んでみようと思いました。

    僕も昔同様の印象しかなかったですね。でもその頃から「Sunshine superman」は知っていたような……。
    個人的には初期のPye時代は苦手で、EPIC時代のほうが好みです。
    でも、英国シングルの「Sunshine superman」はPyeからの発売でした。

    > どの時代にも良い音楽はありますが、60年代は特別というか、色々な人やものが作用しあっていた様がみてとれて、聴くほどに知るほどに魅力的な時代ですね。

    やっぱり、音楽に力があった時代だったように思いますね。人を動かすような力が。あるいは、社会の変化や変動と音楽が絡み合っていたのかもしれません。



    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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