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    The Supremes a’Go Go expanded edtion

    『The Supremes a’Go Go』については、過去に2度記している。
    記事1記事2
    今回はexpanded edtionの2CDについて。

    supagoexped2 (1)
    *右は付属の解説書

    これは半年前ぐらいに発売されていたようなのだが全然知らなかった。



    日本で買うと高いため、配達は遅いが米国の店から購入することに。3週間ほどで届いた。

    内容的には本当に大盤振る舞いと言える。
    CD1枚目はオリジナルLPの全曲のMono/Stereoに加えて、ボーナス曲が5曲。うち3曲は未発表音源。全部で29トラック。
    CD2枚目は全曲未発表音源とのことだが、オリジナルアルバム収録曲の別ミックスや別ボーカル版も含んでいる。同じ曲の別ミックス等も含めて24トラックを収録。

    supagoexped2 (2)
    *CDセットを開いた部分、解説書に加えて当時の冊子の復刻版か何か?も付いている。本当にサービス満点!

    その未発表音源だが(CD1が3曲、CD2は全曲)、付属の解説によると今回のexpanded edtion用に新たにmixされたもののようだ。但し、新たにmixし直すには基準があって、それは別ボーカル版があるもの、あるいは既発のバージョンよりもエンディングが長い状態のものとのこと。

    初めてこのアルバムを取り上げた際に、「Money」、「Come and Get These Memories」の2曲は当時としては古い曲になるので過去に録音してあったものを引っ張り出したのでは?と推測したが、今回の解説によるとこのアルバム用に録音されたらしい。僕の推測は外れた。

    supagoexped2 (3)
    *CD1側と解説書裏面

    このアルバムの狙いは、前作『I Hear a Symphony』、前々作『at the Copa』がSupremesファンの中心を占める10代のリスナーよりも上の年齢層向け作品だったことから、再び10代のファンを掴む作品を出すということと、そのようなファンにMotownの他のアーティスト(の曲)も知ってもらいMotown全体のファンを増やす作戦だったようだ。

    このアルバムの最初の記事で僕は〝基本的にはMotown内でのカバーや当時のヒットパレードを飾った曲のカバーアルバム〟と記したが、まさに10代のファンに向けてのポップな選曲は、前作のようなじっくりと聴かせる作品を敬遠してのこと。その狙いは的中し、全米アルバムチャートでNo.1を記録。

    supagoexped2 (4)
    *CD2側と別冊裏面

    CD1&2のボーナストラックだが、基本的にはこのアルバム制作時に録音されたもの。
    アルバムから外された曲は、次の『The Supremes Sing Holland–Dozier–Holland』に収録されたもの、さらには1968年以降のアルバムに収録されたもの、86年のデビュー25周年ベスト盤『25th Anniversary』や90年代後半~2000年代になって初登場した未発表曲までさまざまだ。今回収録されたものは、それらのremixということになる。

    その、今回用に新たにmixされた曲もオリジナルアルバム同様に十分に聴き応えがある。音質も(大きな音量では聴いていないが)満足のいくものではなかろうか。

    supagoexped2 (5)
    *CD裏面

    話はちょっと脱線してしまうが、新mixの楽器や歌の定位は、発売前に僕が想像していたSGT50周年remixを思わせた。
    楽曲の要となるリズムや歌をできるだけ中央に寄せながらさりげなくステレオにし、片方のチャンネルに寄せたほうが生きるパートはそのようにする。
    そして、デジタルミキシングだからと言って、あえて音を作り変えて歴史を捻じ曲げるようなことはしない。
    そのおかげで、当時録音された音が今風の加工を感じさせずにフレッシュな音で提示される!

    どうしてそういう当たり前のことがG. Martinの息子にはできないのか?自己主張はいらないのだけれど、彼の得意分野が音加工だから仕方ないのか……僕には残念でならない。

    こういう愛に溢れたリイシュー作品を是非お手本にしてもらいたい!

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : CD Supremes シュープリームス スプリームス a’Go Go

    コメント

    Secret

    No title

    JDさん、こんばんは。

    SupremesのExpandedは買い続けてます。
    本当に良い内容の盤ばかりで本当に楽しみなシリーズです。

    で、G. Martinの息子ですけど‥‥‥、

    本当に同感です。

    残念過ぎます!!

    Re: No title

    らいらさん、こんばんは。

    > SupremesのExpandedは買い続けてます。
    > 本当に良い内容の盤ばかりで本当に楽しみなシリーズです。

    お、らいらさんもでしたか!
    事前にリリース情報なんてどこかに出るんですかね?
    僕はいつも英米のAmazonで調べものしてる際に偶然(発売から数ヵ月後に)出くわして、購入に走るような状況です。

    > 残念過ぎます!!

    英国は伝統的に世襲する文化がありますが、音楽に対するバックグラウンドや経験(そして才能も)が親父さんと息子で違いすぎることもあり、世襲して欲しくなかったです。
    その違いがそのまま彼の仕事に音として出てしまっているので、僕なぞ、そこにクオリティの違いを感じてしまうんですよね。
    (ただ、息子が努力していることは僕にもわかります。)

    あの音は自己主張のつもりでないのかもしれないけれど、Beatlesの音でなく息子のサウンドになってる気がします。でも、それが好きな人の方が大多数なのが僕には不思議です。




    No title

    JDさん、こんばんは~(^-^)

    >事前にリリース情報なんてどこかに出るんですかね?
    >僕はいつも英米のAmazonで調べものしてる際に偶然(発売から数ヵ月後に)出くわして、購入に走るような状況です。

    一緒です~(笑)

    以前だとHip-o-Selectのホームページで確認してましたけど、(もう2、3年前でしたっけ?)無くなりましたもんね~。それ以来、英・米のamazonに不定期に自分で"The Supremes"って打ち込んで確認する日々です(本当に楽しみなもんで・笑)


    >そこにクオリティの違いを感じてしまうんですよね

    本当に心からそう思います。そこの視点で語らないマニアの人って変ですよね?っていう感覚がPEPPERのリミックス以来続いてます(笑)

    >あの音は自己主張のつもりでないのかもしれないけれど、Beatlesの音でなく息子のサウンドになってる気がします。でも、それが好きな人の方が大多数なのが僕には不思議です

    一緒です!! 本当にそうですよ~!!

    Re: No title

    らいらさん、こんばんは。

    > 一緒です~(笑)
    > 以前だとHip-o-Selectのホームページで確認してましたけど、(もう2、3年前でしたっけ?)無くなりましたもんね~。それ以来、英・米のamazonに不定期に自分で"The Supremes"って打ち込んで確認する日々です(本当に楽しみなもんで・笑)

    そうでしたか!ほぼ一緒ですね(笑)今回はもっと早く知りたかったところでした。

    > >そこにクオリティの違いを感じてしまうんですよね
    > 本当に心からそう思います。そこの視点で語らないマニアの人って変ですよね?っていう感覚がPEPPERのリミックス以来続いてます(笑)

    そのあたりは、同じCD/LPであっても聴く人それぞれのオーディオで皆音が違うのと、音楽のどこを・何を聴くかも人それぞれなので……。でも、実は多数派に属してなくてほっとしているところもあります(笑)。

    No title

    JDさん、こんばんは~!!

    >そうでしたか!ほぼ一緒ですね(笑)今回はもっと早く知りたかったところでした。

    Hip-O-Selectに関してはもっと入手しやすくしてほしかったですし、これからもこの関係の盤はゆっくりで良いんでこの感じのリイシューを続けて欲しいですよね~。

    >実は多数派に属してなくてほっとしているところもあります(笑)

    これからもよろしくお願いしま~す!!(笑)
    (^^♪

    No title

    らいらさん、こんばんは。

    >Hip-O-Selectに関してはもっと入手しやすくしてほしかったですし、

    そうですね、僕も買い逃したものがいくつかあります。

    >これからもこの関係の盤はゆっくりで良いんでこの感じのリイシューを続けて欲しいですよね~。

    同感です。

    >これからもよろしくお願いしま~す!!(笑)

    こちらこそ、よろしくです。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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