It’s only love (album)
*2021/2/6追記
調べたら、Repertoireから1999年にCD化されていたとわかった。訂正する。
Tommy James and the Shondellsを連続したが、とりあえず彼らの2ndアルバム『It’s only love』(1966)まで紹介することに。
*米国オリジナル盤(mono)
2ndまでは1stアルバムとメンバーは同じ。
参考までに、このアルバムは僕の知る限り、これまでCD化されたことはない。
発売は1966年の秋以降ということまではわかかる。僕の推測では10月か11月。というのも、アルバムのタイトルとなっているシングル「It’s only love」(Beatlesにも同じタイトルの曲があるが当然ながら別の曲)の発売が10月であること、またクリスマスまでに発売しないと商戦に乗り遅れる。この2点からほぼ10-11月だろうと思っている。
と言うことは、前作の発売から3~4ヶ月しか経過しておらず、結果的に本作用の録音もあまり時間をかけている印象を受けない。
収録曲は前作同様、両面6曲ずつの合計12曲。
前作とのサウンドの変化は、曲によってホーンセクションが追加されている点。
*ジャケット裏面
前述のシングル「It’s only love」のサウンドはそろそろ(所謂)ソフトロックっぽいものになってきている。実際はソフトロックというよりもポップなロックだが、多彩な楽器が入ったアレンジになっているところがソフトロックぽいサウンドと思われるかな、と。
アルバム全体がそういうポップなサウンドかと言えばそうではないが、前作よりもR&B色は薄まっている気がする。
本作での聞きものは、Tommy Jamesの自作曲2曲。その出来が「It’s only love」と変わらぬほどに良い。それらはB面の1曲目、2曲目とつながっていて、この部分もソフトロックぽい印象を受ける。要するに当時の流行に乗っている曲だ。
それに対して、対極となるのがR&B/Rock'n rollのカバー曲。Lee Dorseyの「Ya ya」、それと、Buster Brown の「Fannie Mae」。このあたり、前作よりも後退した印象を受ける。
もう1曲、 Impressionsの「It's alright」もあるが、これは前作からの流れ。裏声を使ったコーラスなどもあって、先の2曲ほどには古さを感じない。
*monoジャケットにstereoシールを貼ったステレオ盤
本作品も前作同様に、Tommyがリードボーカルを取らない曲が3曲ある。うち2曲はその「It's alright」と「Ya ya」だ。
そして残る1曲が曲者で、C&Wの大御所Hank Williamsのカバー「I'm So Lonesome I Could Cry」ときている。これは、アレンジの味付けがR&Bだとは言え、かなり浮いている。それに、「Ya ya」もこれも、やっぱり別のグループを聴いているのではないか?とさえ思えてしまう。このあたりのちぐはぐさがアルバムの統一感というか、流れを損なっている。
このような収録曲の状況からして、おそらくTommyとバンドメンバーの間では緊張があったと思われる。これでは、メンバーチェンジせざるを得なかったのではなかろうか?
*ステレオ盤のレーベル(なんとA面の原盤にmono用が使われ、A面mono/B面stereoのドイヒープレスだった!)
そして、Tommy Jamesのインタビューによれば、66年のクリスマスに次のシングルとなる「I think we're alone now」のマスターが完成。1967年1月に発売され「Hanky Panky」に続く特大ヒット(全米No.4)となる。
その「I think we're alone now」をアルバムタイトルにした3rdアルバムの2ndジャケット(1stジャケットは足跡の絵柄だが、2ndジャケットはメンバー写真を採用)でメンバーチェンジしたTommy James and the Shondellsが初登場となる。
調べたら、Repertoireから1999年にCD化されていたとわかった。訂正する。
Tommy James and the Shondellsを連続したが、とりあえず彼らの2ndアルバム『It’s only love』(1966)まで紹介することに。
*米国オリジナル盤(mono)
2ndまでは1stアルバムとメンバーは同じ。
発売は1966年の秋以降ということまではわかかる。僕の推測では10月か11月。というのも、アルバムのタイトルとなっているシングル「It’s only love」(Beatlesにも同じタイトルの曲があるが当然ながら別の曲)の発売が10月であること、またクリスマスまでに発売しないと商戦に乗り遅れる。この2点からほぼ10-11月だろうと思っている。
と言うことは、前作の発売から3~4ヶ月しか経過しておらず、結果的に本作用の録音もあまり時間をかけている印象を受けない。
収録曲は前作同様、両面6曲ずつの合計12曲。
前作とのサウンドの変化は、曲によってホーンセクションが追加されている点。
*ジャケット裏面
前述のシングル「It’s only love」のサウンドはそろそろ(所謂)ソフトロックっぽいものになってきている。実際はソフトロックというよりもポップなロックだが、多彩な楽器が入ったアレンジになっているところがソフトロックぽいサウンドと思われるかな、と。
アルバム全体がそういうポップなサウンドかと言えばそうではないが、前作よりもR&B色は薄まっている気がする。
本作での聞きものは、Tommy Jamesの自作曲2曲。その出来が「It’s only love」と変わらぬほどに良い。それらはB面の1曲目、2曲目とつながっていて、この部分もソフトロックぽい印象を受ける。要するに当時の流行に乗っている曲だ。
それに対して、対極となるのがR&B/Rock'n rollのカバー曲。Lee Dorseyの「Ya ya」、それと、Buster Brown の「Fannie Mae」。このあたり、前作よりも後退した印象を受ける。
もう1曲、 Impressionsの「It's alright」もあるが、これは前作からの流れ。裏声を使ったコーラスなどもあって、先の2曲ほどには古さを感じない。
*monoジャケットにstereoシールを貼ったステレオ盤
本作品も前作同様に、Tommyがリードボーカルを取らない曲が3曲ある。うち2曲はその「It's alright」と「Ya ya」だ。
そして残る1曲が曲者で、C&Wの大御所Hank Williamsのカバー「I'm So Lonesome I Could Cry」ときている。これは、アレンジの味付けがR&Bだとは言え、かなり浮いている。それに、「Ya ya」もこれも、やっぱり別のグループを聴いているのではないか?とさえ思えてしまう。このあたりのちぐはぐさがアルバムの統一感というか、流れを損なっている。
このような収録曲の状況からして、おそらくTommyとバンドメンバーの間では緊張があったと思われる。これでは、メンバーチェンジせざるを得なかったのではなかろうか?
*ステレオ盤のレーベル(なんとA面の原盤にmono用が使われ、A面mono/B面stereoのドイヒープレスだった!)
そして、Tommy Jamesのインタビューによれば、66年のクリスマスに次のシングルとなる「I think we're alone now」のマスターが完成。1967年1月に発売され「Hanky Panky」に続く特大ヒット(全米No.4)となる。
その「I think we're alone now」をアルバムタイトルにした3rdアルバムの2ndジャケット(1stジャケットは足跡の絵柄だが、2ndジャケットはメンバー写真を採用)でメンバーチェンジしたTommy James and the Shondellsが初登場となる。
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