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    Hanky Panky(album)

    Tommy James and the Shondellsのデビューシングル「Hanky Panky」は、Roulette Recordsから66年5月に発売されている。という事は、4月にピッツバーグへ行き、一仕事してすぐにニューヨークへ行き、マスターがあるということで5月発売へ……と、本当にとんとん拍子で事が運んだのだろう。

    そして、7月には彼らの1stアルバム『Hanky Panky』が発売された。

    HankypankyLP (10)
    *米国オリジナルMono(Stereoも発売…僕は持ってない)



    ジャケット写真で一人別の服装をしているのがTommy James。Shondellsのメンバーは急遽Tommy Jamesをバックアップすることになった5人組。しかし、彼らはすぐにメンバーチェンジして4人組になる(アルバムごとにジャケット写真のメンバーの顔ぶれが変化していくのだ)。

    Tommy James and the Shondellsは、90年代のソフトロックブームの際にはソフトロックカテゴリーに入れられることが多かったが、実際のところ、彼ら(あるいはTommy James)の音楽のベースとなっているのはR&Bだと僕は思っている。

    あ、もうひとつのカテゴリーもあった。バブルガムだ。
    バブルガムミュージックとは60年代後期(サイケが流行った66~67年以降)に登場した米国におけるティーン向けポップロックで、親しみやすいメロディーと元気の良いコーラスで楽しげなサウンドを持つものとでも言えば良いだろうか。
    そういう意味では、彼らの1stアルバム『Hanky Panky』は、時代的に少し早い。

    HankypankyLP (4)
    *ジャケット裏面はそっけない

    アルバム収録曲を見ればわかるが、演奏曲はMitch Ryder & Detroit WheelsやYoung Rascalsあたりにかぶる。僕が彼らの音楽のベースがR&Bだという理由もわかってもらえるだろう。

    さて、アルバムを通しで聴くと、新生ShondellsとTommy Jamesの相性は悪くないと思うが、さすがに急ごしらえのグループという感はぬぐえない。
    シングル「Hanky Panky」以外に新曲11曲が収録されているが、Tommyがボーカルを取らない曲が3曲とインストが1曲収録されている(同様の傾向は、2ndアルバムにもあったと思う)。これは、おそらく発売までに時間的な余裕がなかったからだろうと推測するし、バンドが自信を持って演奏できる曲でもTommy が歌えない(馴染みのない)曲もあったかもしれない。あるいは、Tommyがバンドを立てる為にあえてメンバーがリードを取る曲を入れたか。

    HankypankyLP (1)
    *レーベル

    残念なことに、Tommyがリードボーカルでない曲は、別ボーカルの声質がTommyと全然違うせいか、完全に別のグループを聴いている気がしてしまう。声に味わいはあるのだが、ボーカルとバックのサウンドがうまく溶け合っていないように思える曲もある。いや、それは恐らく録音時間に余裕がなかったせいで、もう少しテイクを重ねれば良くできただろう。でも、やはり別のグループを聴いている感覚が拭えないのが痛い。その傾向は2ndアルバムまで続く。

    僕には、やはり1stアルバムの魅力はTommy Jamesの若々しいボーカルとそれを支えるバックバンド&コーラスがぴたっとはまった曲だ。2ndシングルとなった「Say I am」もそういう曲の一つ。

    なお、数年前に1stアルバムを含むTommy James and the Shondellsの代表作品5作品を収録した廉価CD5枚組セットが発売されていて、そこには1stアルバムがステレオバージョンで収録(僕の知る限りステレオは初CD化)されていた。但し、モノラルマスターしかないA-1は当然モノラル。

    5CDsTJS.jpg
    *廉価CD5枚組セット




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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Hanky Panky ハンキー・パンキー Tommy James Shondells LP アルバム レコード

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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