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    Hanky Panky/Tommy James and the Shondells

    *10/28追記:ピッツバーグで大ヒットした話には、海賊盤の存在が大きかったと思え、追加した。


    1966年7月に全米No.1となったTommy James and the Shondellsのデビューシングル「Hanky Panky」は、米国60年代ロックファンにとっては、まさにアメリカンドリームを掴んだような話として知られている。

    Tommy Jamesは、高校生の時に学校の仲間と組んでいたアマチュアバンドで「Hanky Panky」を録音した。1964年2月の話だ。

    hankypanky (10)
    *SNAP recordsからの「Hanky Panky」



    それはSNAP recordsがdistributeし、彼の地元ミシガン州を含めた米国の一部地域でヒットしたというのだから、それだけでも僕には十分すごい話に思える。
    因みに、「Hanky Panky」は彼らのオリジナル曲でない。1963年に出た曲のカバーだ。

    1965年、高校を卒業したTommy Jamesとバンドは解散。
    ところが、「Hanky Panky」を気に入ったピッツバーグ(ペンシルバニア州)のプロモーターが、ダンスパーティやラジオで何度も「Hanky Panky」をかけたことで、ピッツバーグ限定でシングルがヒットする。当然、Tommy Jamesはそのことを知らない。
    *10/28追記:なお、ピッツバーグ限定でシングルが大ヒットした背景には、当時すでに廃盤となっていたシングルを海賊盤業者が8万枚を製造販売したことが追い風となったようだ。それと、はっきりしていない部分であるが、ピッツバーグで「Hanky Panky」がブレイクするのは1966年に入ってからのことのように思われる。

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    *B面「Thunderbolt」はインスト曲

    1966年4月に、ピッツバーグのDJからTommy Jamesにコンタクトがあり「Hanky Panky」がピッツバーグで非常に人気の高い曲になっていることを聞かされ、さらに演奏しに来ないかと誘われる。
    その話に乗ったTommyはピッツバーグでラジオに出演したりナイトクラブで歌ったりし、新たにバンドメンバーを探して新生Tommy James and the Shondellsを結成。

    そして、今度は「Hanky Panky」のマスターテープを携えてニューヨークのRoulette Recordsに売り込みに行った。そうすると、7月には全米No.1ヒットとなってしまう。
    *10/28追記:オフィシャルサイトによると、新生ションデルズのメンバーを雇って2週間後にはRoulette Recordsと契約したとある。

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    *Roulette Recordsからの「Hanky Panky」

    Tommy Jamesは、レコード会社が「Hanky Panky」を気に入った場合には、新生Shondellsで新たに録音し直すだろうと考えていたにも関わらず、Roulette Recordsは64年録音のマスターをそのまま使ってシングルを出した。おかげで、音質的にはとてもひどい(苦笑)。

    こんな音質のひどい曲(さらには、当時の音楽シーンのサイクルからして66年においては少し古いスタイルの曲)が1966年夏に全米No.1ヒットになるなんて、今から考えると奇跡的に思える。あるいは、ちょっと古めかしいのが逆に良かったのか?

    昨今、〝奇跡〟という言葉はあまりにも使い古されて、ほぼ毎日奇跡が起きる時代になっているが(映画館では奇跡だらけ!)、アマチュアバンドのシングル盤「Hanky Panky」が全米No.1ヒットに至る話は、本当に奇跡みたいな話だと昔から思っていた。

    今回改めてまとめてみても、本当にすごい話だ(特に、最初の録音のまま大ヒットしてしまったところなど)。

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    *B面は同じく「Thunderbolt」

    ところで、Hanky Pankyって一体どういう意味なのか調べてみたのだが、My baby does theの後に続くから「Hanky Pankyする」ことになるわけで、一番当てはまりそうに思えるのはダンスあるいは特定の動作だろうか。

    当時、ティーンの踊るダンスを歌にするのは米国のポップ曲では定番のひとつだったし、ピッツバーグでのヒットにつながるのはダンスパーティで人気が出たおかげ、と考えるとダンスのことかな?と思えたわけだが、実のところよくわからない。歌詞を書いたJeff Barryの造語かもしれない。

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Hanky Panky ハンキー・パンキー Tommy James Shondells シングル レコード

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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