FC2ブログ

    Blaze / Herman's Hermits

    Herman's Hermitsは、どうしてもBeatles以上にアイドルグループという印象があって、昔からシングル曲中心のグループのように見てしまっていた。
    だから、CDもヒット曲主体のものしか買わなかったし。

    blaze (14)
    *米国オリジナルステレオ盤、右上に丸いシール直貼り付け

    でも、アルバム『Blaze』は1967年の発売ということもあり、いかにも67年風のサウンドを取り入れた曲もあって個人的には気に入っている。(*なお、今では他のアルバムも良質なポップアルバムという印象を抱いている。)



    A面の1曲目の「Museum」がまさにそういうサウンドだ。
    これはDonovanの曲で、恐らくMickie MostつながりでHerman's Hermitsがカバーすることになったのだろうと推測している。DonovanのバージョンよりもHerman's Hermitsのバージョンの方が僕にはずっと格好良い。

    このアルバムに収録された10曲はどれも基本的にはシンプルな編成で録音されており、音の抜けが非常に良い。ステレオミックスの基本形は、センターにボーカル、ドラム、ベース、ギターが定位し、追加の楽器やコーラスが右か左に配置するような定位になっている。そのため、僕にはステレオ感はあまりない。モノラルサウンドっぽく思える。

    ただ、演奏がうますぎるので、スタジオミュージシャンが演奏し、歌だけメンバーが担当したのかな?などと邪推してしまう。

    blaze (9)
    *ジャケット裏面

    収録曲はどれも従来の彼らの枠を大きくはみ出さず、ポップでキャッチー。それでありながら、67年風アレンジがスパイスとして効いている。だから聞きやすいし、曲によっては非常に格好良い。A-4「Moonshine Man」など、Beatlesの「Taxman」を彷彿させるサウンドだ。

    A-5の「Green Street Green」は、先日取り上げた怪しげなLPにも収録されていたので、67年の英国でヒットしていたのだろう(ヒットしたのはHerman's Hermitsのバージョンか? New Vaudeville Bandのバージョンか?)。

    B面も聞きやすい曲で占められている。ラストの曲の終わり方は如何にも67年風だ(残念ながらこれはあまり格好良くない)。

    でも、全体を通じてPeter Nooneのポップな歌声は不変ゆえに、当時の音楽シーンにおいては刺激の少ない保守的な作品と受け止められた可能性はある。
    それゆえか?理由は不明だが、このアルバムは本国英国では発売されなかった。米国での発売がメイン(カナダ等でも発売らしい)。にもかかわらず、日本の中古屋でも米国のシールド盤を数多く見かけるのは、プレス数の割りに米国でも売れなかったからなのかも。

    blaze (6)
    *ステレオ盤レーベル

    僕が現在メインで聴くのは2015年にRSD商品として発売された再発ステレオ盤なのだが、どうしてこの作品が再発されたのか?よくわからない。もしかすると、現在では再評価されているのかもしれない。

    blaze (3)
    *再発盤の右上の丸いシールは印刷、恐らく現物をそのままスキャンしたのだろう

    僕が購入した理由は、45回転の重量盤として再発されたからだった。にも関わらず全然売れなかったのだろう、新品バーゲン品として半額かそれ以下で購入した。

    blaze (1)
    *クリックで拡大

    普通、45回転にする場合にはレコードの枚数を増やしたりするのだが、このアルバムに関しては元来収録時間が短かった(両面で25分もない)から、あえてそういう特別仕様で商品化したのだろう。おかげで、音質が良い。


    スポンサーサイト



    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Herman's Hermits Blaze RSD レコード LP ハーマンズ・ハーミッツ

    コメント

    Secret

    No title

    JDさん おはようございます

    これは大名盤ではありませんけど、普通に良質な作品集だと思います。
    個人的には次のサントラ盤と共に聴く回数が多いアルバムです。

    >演奏がうますぎるので、スタジオミュージシャンが演奏し、歌だけメンバーが担当したのかな?などと邪推してしまう。

    他のメンバーは否定しているようですが、PETER NOONEはそのように言っていますね。

    >日本の中古屋でも米国のシールド盤を数多く見かけるのは、プレス数の割りに米国でも売れなかったからなのかも。

    前作まではアメリカでもそれなりに売れていたので、本作もプレス数は多かったと思います。
    しかし、予想以上に人気の落ちるスピードが速く、大半が売れ残ってしまったのでしょう。
    そのおかげで、大半の店では三桁の金額で売られていますよね。
    典型的な不人気盤です。

    >どうしてこの作品が再発されたのか?よくわからない。もしかすると、現在では再評価されているのかもしれない。

    このような重量盤が再発されているとは知りませんでした。
    でも、あまり再評価はされていないような気がします(笑)

    Re: No title

    Poposukeさん、こんばんは。

    > これは大名盤ではありませんけど、普通に良質な作品集だと思います。

    そうですね、僕も同感です。
    今年は67年からちょうど50年なので他の67年作品を聴く機会も多く、これも聴いていました。

    > >演奏がうますぎるので、スタジオミュージシャンが演奏し、歌だけメンバーが担当したのかな?などと邪推してしまう。
    > 他のメンバーは否定しているようですが、PETER NOONEはそのように言っていますね。

    では、僕もスタジオミュージシャンに1票入れます。

    > しかし、予想以上に人気の落ちるスピードが速く、大半が売れ残ってしまったのでしょう。
    > そのおかげで、大半の店では三桁の金額で売られていますよね。
    > 典型的な不人気盤です。

    人気の落ちるスピードが速かったというのは、なるほど!ですね。
    不人気盤に間違いないと思います。おかげで安価で手に入るのは良いことですが。

    > このような重量盤が再発されているとは知りませんでした。
    > でも、あまり再評価はされていないような気がします(笑)

    あ、そうでしたか(笑)。てっきり再評価があっての再発なのかな?と思っていました。
    そうなると、再発の理由はまったくもって謎ですね。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    10 | 2019/11 | 12
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR