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    80年代の『Hot rocks』再発LP

    Rolling stonesの米国編集盤『Hot rocks』は、CD化されるまで日本盤としては未発売だった。当然ながら、米国盤LPが輸入盤で出回っていたので、欲しければそちらを買えば済む話だった。

    CD化された『Hot rocks』は、LP1枚目と2枚目がそれぞれ分売され、『Hot rocks1』と『Hot rocks2』として日本盤でも登場した(87年?)。その後、日本盤のLPとして初登場(たぶん88年)した『Hot rocks』は、CD1枚(定価3300円)よりも安かった(2800円)。

    hotrocks (24)
    *日本国内盤LP



    当時、僕はCDプレーヤーを持っていなかったから、それに目をつけてこの日本盤LPを買ったような記憶があるが、残念ながら(&恥ずかしながら)はっきりとは覚えておらず。

    hotrocks (19)
    *国内盤見開き内側と解説書、他に歌詞カードも

    それに、CD化で初登場した「Get off of my cloud」と「Satisfaction」のtrue stereo ヴァージョンが日本盤LPに収録されていることを事前に知っていたような気もする……いや、初めて聴いて驚いたか?(それさえも記憶にない)。

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    *国内盤裏面とレコードレーベル

    米国では86年にAbkcoから『Hot rocks』のCDが登場し、そこで使用された音源は米国向けのリマスター音源だったので、「Get off of my cloud」と「Satisfaction」はモノラルだった。

    ところが、米国よりも遅れてCDが登場した日本盤『Hot rocks1』では、これら2曲がtrue stereo で収録されるという快挙だった。要するに、使用マスターが米国とは違っていたわけだ。推測するに欧州向けCDと同一だったのではなかろうか?

    ちなみに、Abkcoから登場したCDマスターを流用したと思われる米国再発2枚組LPも「Get off of my cloud」と「Satisfaction」はモノラルだったし、ステレオ曲の一部は、左右チャンネルの分離をかなり中央よりに改めた新ステレオミックスで収録されている。

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    *米国Abkco盤

    ジャケット裏面にはリマスターされていることや、100%virgin vinyl使用の(音質に配慮した)表示あり

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    *クリックで拡大

    僕は毎度のことながら、もしかすると国内プレスよりも欧州プレスの方が音質的に優れるのでは?との考えから、その後に欧州盤の再発『Hot rocks』LPを探した。

    欧州盤らしき再発LPも、ジャケット裏面にはAbkco盤同様に100%virgin vinylの表示があるので欧州盤とはわかりにくい。けれども、ジャケット表のステッカーは米国盤とは違う印象だったので、きっと欧州盤だろうと購入。

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    *欧州盤、黒い内袋とレーベル

    しかしながら、残念なことに、欧州盤に間違いなかったものの、使用音源は米国Abkco盤と完全共通だった。
    これ以前のプレスが存在するなら、別音源の可能性もあるが……。

    但し、米国盤とは別カッティングとなっていてカッティングレベルが高く、一聴するとこちらのほうが音質が良い印象を受ける。そのあたりは、音量を合わせての判断が必要なわけだが、今日は夜も遅いので小音量でしか聴けず、音質比較はしていない。
    でも、これほどの音量差があったと知ったのは今日が初めて。

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    *中古購入した欧州盤付属の宣伝用ポップ?(ジャケットよりも大きい)

    なお、2002年のDSDリマスターに伴い、『Hot rocks』も音源が大きく変わっている。
    「Get off of my cloud」はモノラルになり、「Satisfaction」はステレオではあるが、日本盤LPや日本初期CDに収録されたステレオとは別ミックスのステレオになっている。

    個人的な意見だが、もしかすると2002年に登場した「Satisfaction」ステレオは、マルチトラックからミックスし直した新ステレオミックスのように思えなくもない。1965年当時に、あのようなステレオミックスが作られていたとは考えづらい。

    それに引き換え、80年代後期に登場した日本盤『Hot rocks』収録の2曲のステレオミックスは60年代っぽいものだ。
    僕は時々無性にこれらのステレオミックスを聞きたくなり、日本盤初期CDやLPを引っ張り出してしまう。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : RollingStones ローリングストーンズ Satisfaction レコード stereo

    コメント

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    No title

    JDさんこんばんは。

    Hot Rocksは本当によく聴いたアルバムです。もちろんCDですが。。日本盤CDもですが、1と2が分売でしたね。初めて自分で買ったアルバムが『Steel Wheels』でしたが、次にやはりベストを聴いてみたいということでこの『Hot Rocks1』を購入しました。今風の音からいきなりの「Time Is On My Side」のペラペラなギターで正直びっくりしました(当時は一瞬ですがなんてショボイ音なんだ、、と思ってしまいました)。すぐにカッコイイというのがわかりましたけど。

    『Steel Wheels』あたりのストーンズは健康的でハッピーなイメージだったので、この初期の独特の「暗さ」みたいなものは驚きでもありましたが、とても不思議な感覚であり、それを求めてなんども聴いた記憶があります。

    シングルコレクションやその他沢山あるこの時期のベスト盤にはとても違和感を感じるのですが、その原因は本盤が刷り込まれているからです。

    自分の思い入れ話ばかりですみません(苦笑)。本盤がストーンズ出発点だったもので、なんとなく語りたくなってしまって。。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > 初めて自分で買ったアルバムが『Steel Wheels』でしたが、次にやはりベストを聴いてみたいということでこの『Hot Rocks1』を購入しました。今風の音からいきなりの「Time Is On My Side」のペラペラなギターで正直びっくりしました(当時は一瞬ですがなんてショボイ音なんだ、、と思ってしまいました)。

    おっと、それは音が違いすぎて驚いたことでしょうね(笑)。

    > 『Steel Wheels』あたりのストーンズは健康的でハッピーなイメージだったので、この初期の独特の「暗さ」みたいなものは驚きでもありましたが、とても不思議な感覚であり、それを求めてなんども聴いた記憶があります。

    確かに、初期は暗さがありますね。
    僕も中高生の頃は、「暗さ」や「黒さ」がBeatlesとは違った個性であり格好良さだと思っていました。

    > シングルコレクションやその他沢山あるこの時期のベスト盤にはとても違和感を感じるのですが、その原因は本盤が刷り込まれているからです。

    なるほど。

    > 自分の思い入れ話ばかりですみません(苦笑)。本盤がストーンズ出発点だったもので、なんとなく語りたくなってしまって。。

    いえいえ、もしかするとHot Rocksから入った人はそれなりに多いのかもしれません。
    僕の世代だと、キングから毎年発売されていた日本独自ベスト盤の人も多いかもしれないなと思いました。


    No title

    JDさん、こんばんは

    ストーンズはずっとレコードで聴いていたので、この日本盤CDが出た時にリアル・ステレオの音源が入っていたのはビックリした記憶があります。

    現時点でCDリリースされている60年代の作品もベスト盤などで曲が重複してる場合はモノやステレオ、バージョン違いといったテイクを使い分ける事で、熱心なファンも満足させるようなニクイ編集がちょっぴり好感持てます。

    Re: No title

    てらださん、こんばんは

    > ストーンズはずっとレコードで聴いていたので、この日本盤CDが出た時にリアル・ステレオの音源が入っていたのはビックリした記憶があります。

    そうでしたそうでした!
    文面に記した2曲だけでなく、レコード1枚目のほとんどの曲がステレオになっていて驚きましたね!
    僕もほとんどがこのLPで初めてステレオで聴きました。

    > 現時点でCDリリースされている60年代の作品もベスト盤などで曲が重複してる場合はモノやステレオ、バージョン違いといったテイクを使い分ける事で、熱心なファンも満足させるようなニクイ編集がちょっぴり好感持てます。

    そういうのがたまにマニア泣かせだったりする場合もありますね。1曲のために買う、みたいな(笑)。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今、世界で日本だけが7インチ「シングルSingle」盤のことを誤って「EP」と呼ぶような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲)意味のExtended Playの略で、両者は別の仕様だ。どうかSingleとEPとを正しく使い分けて欲しい。

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